
トヨタのC-HRが凄ーく売れています(^_^;)。
自販連のホームページの統計情報を見ると、今年の月間販売台数のTOP3の常連になってますし、4月には月間で首位も取っています。日産のノートが例のシリーズハイブリッドの投入でやはり上位の常連になっていますが、プリウス、アクアの二強にノート、C-HRが割って入った格好で、今年はこの四強の争いが続きそうな気配。
ホンダが最近、フィットをマイナーチェンジしましたが、果たしてこの四強に加わって五強の争いとなるかどうか?
ここで主題のC-HRに目を向けると、アクアやノート、フィットとは車種が異なるコンパクトSUVであり、当然プリウスとも直接競合するクルマじゃありません。
このコンパクトSUVと言えばC-HR登場以前はホンダのヴェゼルが一番人気で、我がwマツダが投入したCX-3は販売台数では全く歯が立たなくって(苦笑)、長く一強時代が続いていました。
ホンダのヴェゼルは2013年12月の登場で、翌2014年(暦年)の販売台数で7位。2015年9位、2016年8位ですから、これで十分に高い人気を維持してきたと言えます。
そこにトヨタからC-HRが登場したワケなので、恐らくホンダの関係者は戦々恐々、一方のトヨタ関係者は「打倒ヴェゼル!」を期していたに違いない・・・
と、ボクは勝手に思っておったのですが、
蓋を開けたらアレ?と思うからブログネタにもなるワケですねA^_^;)。
先ず前置きとしてですが、各自動車メーカーのそれぞれの車種には必ず他社の競合車種があります。本件に関して言えば、C-HRとヴェゼルはそうでしょうし、CX-3も同様ですね。
一方で昨今の自動車メーカー各社は新型車の発表に際して「競合はない」とか「特定の競合他車は想定していない」という感じのクルマ造りを主張するケースが多いです。
特に新しいカテゴリであるSUVではその傾向が強いように思います。
そのことに別にケチやイチャモンを付けるつもりはなく、恐らく作り手がクルマを造る段では特定のライバル車を睨んだデザインや設計をしたワケではない、というのは本当だと思います、ボクも(^_^;)。
ただ、出来上がったクルマを
店頭に並べて売るとなると話は全く変わって(笑)、ディーラースタッフに配られるマル秘販売マニュアルには、必ず競合他車との比較や売りが事細かに書かれています(苦笑)。
そう、作るときは確かに他社の商品なんか参考にせずに「我々はコレだ!」でモノ造りをしたとしても、商品が出来上がった後に市場を見れば似たような他社製品が現実にはあって、見に来た顧客に「〇〇社さんの■▼▲と比べるとどーなの?」なんて聞かれたら、「ハイ、ウチの方が〇×△な点が優れててですねぇ」なんて答えられなきゃイケないと、まぁそんなワケですな(^_^;)。
かくして見たことはありませんが、C-HRのマル秘販売マニュアルにはクルマの売り込み方に加えて、ヴェゼルやCX-3、或いはスバルのXVなどの「こき下ろし方ww」までバッチリ記載があって、、、
イカン、話が本筋からソレそうだ。。。A^_^)
一応まだホンダファンなボクは、しかし昨今のトヨタのクルマ造りに感心するところもあり、C-HRについては結構高く評価していた関係でとても注目していました。
クルマの詳しい成り立ちは割愛しますが、特にスタイリングの攻め方は絶妙というか秀悦で、競合他車にとっては相当に脅威だと思ったんですね。ボクはハッキリと欲しいとは思いませんが(苦笑)、この手のSUVを求める顧客の嗜好である「個性的」とか「みんなと違う形」とかいった部分には、かなりの高得点でヒットするのではないか?と。
要はこういったクルマは好き嫌いがハッキリ分かれるほど個性的な方が求める顧客の琴線に触れるという話です。
で、実際に発売以降、プリウス、アクアに並ぶ販売台数を達成して半年以上推移しているワケですから、してやったりの大成功で、C-HRの発売以降はヴェゼルの販売は相当に苦しいのでは?と心配しておったのですが、これを見て下さい(^_^;)。

過去1年のヴェゼル、C-HRの販売台数の推移をちょっとグラフにしてみました。
一応CX-3も載せてますが、、、(苦笑)
C-HRが昨年暮れの発売なのでそれ以前には数字が無いのは当然として、ヴェゼルの販売実績には折れ線で前年比を載せています。
注目点は、CH-Rの発売以降、ヴェゼルの販売数が必ずしも
落ちていないことです。d(+_+)
これはボクからするとビックリな事実です。なぜならこの事実が示すところ、
C-HRはヴェゼルと競合していないという事になるワケですから。
つまり、C-HR登場後もヴェゼルが欲しい人は変わりなくヴェゼルを買っていることを意味しますし、それはこの手のSUVが欲しいと思っていた人が、C-HRが出たことを受けて両車を比較した結果、C-HRに流れてヴェゼルを買わなかった、という客数が極めて限定的ということを意味します。
だってC-HRが出る前と出た後で販売の傾向が変わらないんだから、、、(^^;
しかもC-HRの販売台数は、昨年まで人気No.1だったヴェゼルの2.5倍から多いときで3倍も売れているのです。一体市場の
どこにこんなにコンパクトSUVが欲しい人たちが
隠れていたのか?(苦笑)
いやもうこうなるとC-HRは市場を作った、或いは新たな市場を開拓したと言っても過言ではないのですよ。だって今、C-HRを買っている月10,000人以上の人たちって、C-HRが出なかったらヴェゼルもCX-3も買わなかったであろう人が大半なハズですから。
そう考えると、改めて昨今のトヨタの商品力と販売力は脅威です。(*_*)
ボクは、かつてホンダがストリームで開拓した市場をトヨタがウィッシュで荒らした(と思っている)のを見て「市場シェアトップの大企業がやることか?」と、トヨタ嫌いの理由をひとつ増やしたことがあるのですが、C-HRのこの販売実績の数字とヴェゼルの販売推移を見てしまうと
別にホンダさんのテリトリーを荒らさなくても、トヨタは自力で2倍3倍の市場を開拓しましたょ♪
と言っているよーなもので、この底力は恐るべし、ですねA・_・;)
Posted at 2017/07/24 09:46:07 | |
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自動車市場 | 日記