• 車種別
  • パーツ
  • 整備手帳
  • ブログ
  • みんカラ+

タッチ_のブログ一覧

2013年01月06日 イイね!

i-DM活用術:其の四「二種類の活用方法」

i-DM活用術:其の四「二種類の活用方法」其の壱でi-DMが何なのか?其の参では問題点を指摘しました。
一方、其の弐ではi-DMが実際、利用者からどのように見えたり評価されたりしているかに触れました。

そもそもドライバーの技量を点数化し、上達を支援する仕組みなどというものは今までに無かった全く新しいモノです。理解がすんなり進まないのは当然ですが、現実問題そういったモノが世の中で求められているのか?という点は注意深く考察する必要がありそうです。

実際、i-DMはあくまでマツダ車にとって"オマケ"というべき機能です。これを活用しなければ車が動かないワケでもなければ、これを使うことでクルマが便利になる類の機能でもありません。DVD再生機能の付いたカーナビで「DVDを再生したことはありません」というのと同様で、どう活用するかはオーナー次第です。使わない、という選択をしたところでそれはあくまでオーナーの勝手です。誰も文句を言う権利はありません。

それを承知した上で、こうして色々と書いている意図は、もちろんボクがi-DMを良い物と評価していて、多くの人に良さを理解して欲しいと(単純に)思っていること、そしてi-DMがドライバーの運転技量のみならず、交通のマナーやモラルの向上などの副次的なメリットにも繋がると考えているからです。

問題点も有り、理解も活用も難しく、そもそもクルマから「あんたヘタねぇ」なんて言われる面白くないシステム(苦笑)を如何に上手に活用するか?ボクなりにi-DMを理解し1年間活用してきた上で見い出した活用方法は以下の二種類です。

①丁寧な運転をするための活用法
 例えば初めて乗せた同乗者が思わず「運転がお上手ですね」と口にするような運転が出来るようになる。

②自動車を自在に操る技術を学ぶための活用術
 例えば将来、モータースポーツを楽しむときに必要となるような、運転技術の基礎を身に付ける。

上記の二つは本質的には同一線上にあるため、②を目指すことは①を包含することになりますし、①を身に付けたその延長線上に②がある、という関係性です。

どちらがより自身にとって有用かはそれぞれの価値観で決めれば良いと思います。


先ず、どちらを目指すにしても変らない共通事項を記します。

1.「今回のスコア」の目標スコアは4.0点とする

最高得点は5.0点です。ステージアップのアベレージスコアは4.8点です。以上からどうしても4.8~5.0点が目標スコアになりがちですが、4.0点以上であれば「素晴らしい運転です」というメッセージが出ます(少なくともアクセラSKYACTIVでは)。

よって、4.0点を下回らなければ良い運転が出来ている、という認識を持ちましょう。

2.ステージアップは急がない

其の参でも述べましたが、3つの運転操作(アクセル、ブレーキ、ステアリング)の練度には必ずバラつきが生じます。そして、もっとも練度の高い操作は頻度も高く、それによってステージアップの条件は十分に満たせる状況になります。そこでステージアップをしてしまうと、練度の低い操作の習熟の妨げになるリスクが生じます。早く、短期間でステージアップしたとしてもマツダからは何も出ません(笑)。急いでステージアップしてもせいぜいブログで「XX日でXXステージまで行きました」と自慢出来るくらいですが、イイね♪は大して付きません、ボクの経験的には(爆)。
ココは名を捨て実を取る心構えで、極力ステージアップは遅らせることをお勧めします。
ボクの経験では、アクセル操作が最も早く、ブレーキとステアリングは運転環境次第です。3つの操作の全てで一定水準以上、とまで拘る必要はありませんが、少なくとも自分でもっとも苦手な操作で多少の手応えを掴む(成功率は低くても、なんとなく勝手は解った)くらいで次のステージに進むのが良いと思います。


3.青ランプ点灯は常に意識する

①でも②でも、コンスタントに青ランプ点灯出来るようになることが目標のひとつとなります。チャンスには常に青ランプ点灯を狙います。しかしながら、周りの交通環境には十分に配慮すること。それを無視して青ランプ点灯に拘るのは危険運転となる可能性があります。
また、アクセル操作が3つの運転操作の中ではもっとも難易度が低く、頻度も高く、習熟が早いです。よってこれだけで5.0点が取れるようになりますし、スコアが下がったときにはどうしても頼りがちになりますが、ブレーキやステアリング操作でも青ランプ点灯が可能とならなければ意味は無い、と肝に命じましょう。


4.白ゲージ点灯を減らす努力は要注意

青ランプ点灯を増やす一方で、白ゲージ点灯は極力減らしていくことが必要となりますが、白ゲージの点灯には
a.操作の練度の低さに起因するもの
b.止むを得ないもの
c.システムの誤検知の疑いがあるもの
の3種類があります。a.とb.は基本的に回避が可能ですが、c.は回避が困難です。

白ゲージ点灯は、青ランプ点灯の頻度が上がってくれば自然とある程度は減るものです。

白ゲージ点灯を減らすことに主眼を置いてしまうと、運転が楽しく無くなるばかりか、思うように上達しなくなるのです。何を直したら白ゲージが減るのか?には十分注意して取り組む必要があります。

a.は単純に操作を滑らかに行えるようになれば白ゲージが付かなくなります。
b.はそもそも、そういった操作を行う必要が無い状況を作り出すことが必要です。

一般公道では安全運転が最優先であることは言うまでもありません。


次は①の、思わず「上手い!」と言わせる運転のための活用方法について述べます。
Posted at 2013/01/06 01:23:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | i-DM:活用術 | クルマ
2013年01月05日 イイね!

i-DM活用術:其の参「i-DMの問題点を理解する」

i-DM活用術:其の参「i-DMの問題点を理解する」具体的な活用術になかなか入りませんが(^_^;)、「なんでそうするの?」を都度説明すると長くなるので、必要な情報を最初にある程度、提示しておこうと思っているので。

前回のブログでやや茶化し気味にユーザーの反応をまとめてみましたが、i-DMに限らず新しい商品やサービスが受け入れられない場合、その原因は「正しく理解されていない」或いは「需要がない」の二点に大別できます。

需要がない=「別に運転が上手くなりたいと思っていない」ユーザーには、そもそもi-DMなど無用の長物です。
また「運転が上手くなる仕組み」という理解がなく、単なる省燃費モニターの一種と思われていたのなら、その動きは必ずしも省燃費に直結しない(間接的には効果的な)ので、役に立たない代物と断じられても然りです。

先ず前段としてこういった課題があるワケですが、仮に「運転が上手くなる仕組み」との認識があったとしても、現状いくつかの問題点があります。システム上の問題と、ユーザー側の問題それぞれです。

i-DMのシステム上の問題
そもそも世の中に運転評価システムなるものは確立されておらず、極めて新しい仕組みと言えます。したがい理解されるのには時間が掛かるワケですが、ボクも含めて好意的に思っている人にとっても、これは明らかに改善点であるという問題が「誤検知」です。

i-DMが白判定をする理屈は其の壱で紹介しましたが、人間が体感出来ないレベルの動きを検出して白ゲージを点けることが稀にあります。

・下り坂での停止時にブレーキペダルから足を離した瞬間
・停止状態でブレーキを踏み直したとき

などです。また、

・ヒルスタートアシストが機能している上り坂からの発進時

は、必ずしも誤検知とは言い切れないものの、これで白ゲージが点いてはたまらん!というシチュエーションです。

その他にも、ユーザーが「え?なんで?」と思うような場面で白判定されては、原因が解らず操作を修正しようがありません。ブログを読む限り、CX-5ではアクセラSKYACTIVに対してシステムに改善が加えられていると思しき点もありますが、依然として内在している問題もあるようです。

誤検知と言っていますが、システム的には正しく検知しているのかもしれません。しかしドライバーに修正点を認識させられなければ、それはユーザーにとっては誤検知に等しいモノです。

新しいシステムでもあり、こういった不具合とも言い切れない不具合とは、上手に付き合う方法を探さなければなりません。それは活用術で述べようと思いますが、二通りあります。
①許容する、と②克服する、です。

また、i-DMゲージとスコアの関係も、見方によっては問題です。前々回のブログで基本的に「青ランプ=加点」「白ゲージ=減点」「緑ランプ=加点も減点も無し」と紹介しましたが、青ランプで加点されないケース、減点されるケースがあります。白ゲージで加点された経験はありませんが、減点されないケースはあります。緑ランプで加点される、減点されるケース、それぞれあります。これではドライバーはどうすれば良いのか解りません。キーワードは「運転者も楽しく,同乗者にもやさしい運転」というi-DM開発の目的に謳われている言葉で、実はコレに解決のヒントに隠されています。単に青ランプを多く点灯させれば高得点、という動きをしない点において、このスコアリングシステムは大変巧妙に出来ています。

例えば誰も居ない真っ直ぐな道で、アクセル操作で加速:青ランプ点灯→減速→加速:青ランプ点灯→減速、みたいな運転を繰り返してスコアを稼ごうとしても、「i-DMはお見通し」と云わんばかりにスコアが上がらず、逆に下がるなんて動きをするのです。

こういった加減速は、高速道路などで渋滞に嵌った場合に有り得る場面だと思いますし、一体i-DMは何をどう判断して見分けているのか?とか思ってしまうくらいなのですが、だからこそ逆にドライバーは『「運転者も楽しく,同乗者にもやさしい運転」ってどんなんだ?』を自問自答しなければなりません。良く出来ているが故に、採点される側にとっては悩ましい部分です。


i-DM利用上の問題
これはユーザーの住環境に影響される問題です。i-DMはアクセル操作、ブレーキ操作、ハンドル操作毎に判定をしていますが、判定方法はどれも一緒であるものの、ドライバーにとってはそれぞれ異なる操作です。つまりアクセル操作で習熟しても、同様の操作がブレーキやハンドルで出来るとは限らない。3つの操作でそれぞれ習熟していく必要があります。
一方、それぞれの操作を行う頻度(早い話が練習回数)は、ドライバーが走る道路環境によって大きく変わります。ボクは東京都内に在住ですが、発進・停止の頻度は高いものの、ハンドル操作の頻度は低くなります。一方、地方にお住まいで例えば山をひとつ越えて毎日通勤している人などは、ハンドル操作の頻度は高く、発進停止は少ないかもしれない。つまり、3操作の練度には必ずバラつきが出ます。
他方、頻度の高い操作にある程度習熟してくると、ステージアップのチャンスが当然巡ってきます。高得点が連発出来るようになれば次のステージに上がりたいのが人情ですが、実は頻度の低い操作の練度は足りていません。そんな状況でステージが上がり、判定条件が厳しくなると、練度の低い操作では当然、減点を食らう可能性が一気に高まります。こうなると、頻度の低い操作の習熟度を上げるのは至難の技となり、勢い習熟度の高い操作の加点でスコアを補う、という事が当然のように起こります。

ブレーキやハンドル操作で減点されるのをアクセル操作の加点で補い、結果的に燃費が悪い運転になる。

といったケースです。これは別にドライバーが悪い訳ではなく、頑張って上のレベルを目指そうとすると、普通に有り得る話です。ボクが「こら、活用術のようなモノが必要かな?」と思った所以ですが、ステージアップを上手に活用しないと、結果的に一生懸命努力しているが故に上達を妨げる、という事態に簡単になります。

ちなみにボク自身、5thステージにはクルマの購入後2週間で到達しましたが、ハンドル操作の習熟度が最も低く、これがアクセル操作に追い付くのに現実問題として8ヶ月以上掛かりました。もしも3rdステージで一旦ステージアップを止めて、ハンドル操作の練度がアクセル操作に負い付いた(どこをどう走っても5.0点が取れるレベルになった)上で、隠しコマンドで5thステージモードに切り替えていたら、もしかしたら今のレベルに達するのに1年掛からなかったかもしれません。

この点も、活用術の中では明記したいと思っています。


以上のように、所詮は人が作った物ですから完璧は有り得ず、複雑な仕組みは利用する側も上手に使ってあげないと思わぬ落とし穴がある、という典型のようなシステムです。
前回ブログで茶化し気味に色々と書きましたが、状況によっては途中で挫折しても責められない、というケースも結構有りそうです。最初から「興味ナシ!」という人ならイイのですが、折角興味を持って活用していたのに、途中で諦めてしまうのは残念過ぎますから。
Posted at 2013/01/05 21:21:30 | コメント(0) | トラックバック(0) | i-DM:活用術 | クルマ
2013年01月05日 イイね!

i-DM活用術:其の弐「ユーザーから見たi-DM」

i-DM活用術:其の弐「ユーザーから見たi-DM」i-DMがなんなのかは前回のブログでポイントを書きましたが、まだそれだけでは足りません。

加点、減点の詳細なロジック
ステージアップの条件
ステージ毎の違い

などは利用する側にとっては興味のあるところでしょう。しかし加点、減点の詳細ロジックなどはマツダの企業秘密で当然、公開はされませんし、ステージが上がると何が変わるか?も同様です。「高スコアが取り難くなる」「判定条件が厳しくなる」程度が精一杯の情報です。

不確実な情報を予想を元に書いても間違っていたら意味が無いので、ボクはアクセラSKYACTIVで経験した情報を整理して、上手な活用方法をまとめようと考えているのですが、このi-DM、体験したユーザーによって反応は実に様々で面白い(笑)。

前回紹介した通り、i-DMは燃費運転を判定する仕組みでは全然無く(爆)、運転操作を測定してドライバーの技量を点数化する、運転評価システムです。

i-DMによって遠慮無しに技量を点数化されて、突きつけられたドライバーがどんな反応を示したか?これらによってこのシステムの評価が決まりますから大変です(苦笑)。

今回はコレをちょっと整理してみました。シャレで(爆)。

i-DMが初めて塔載されたデミオSKYACTIVを紹介するモーターファン別冊、ニューモデル速報「新型デミオのすべて」(第454弾)。このP53のi-DMを紹介する囲み記事に

「早い話が、マンガ「頭文字D」の"水を入れた紙コップ"を電子化したものである。」

という一文があります。レポートした工藤貴宏氏の私見か?マツダ広報のコメントか?は定かではありませんが、なるほどボクもアクセラSKYACTIVを購入して数日と経たずに「これは頭文字Dの紙コップだな。」と思いました

これに因んで、ユーザーの反応も頭文字Dのキャラクターになぞらえてみたいと思います(笑)。


藤原拓海タイプ
i-DMが運転技術の向上に寄与するとは、イマイチ確信が持てていません。出来れば気にせず運転したい。でも気になる(笑)。点数が低ければ上げたいと思ってしまう。ステージが低いままだとはずかしい。結局、なんか良くわからいけど運転する度に気にしてしまう貴方は、「紙コップの水をこぼさずに運転しろ」と親父に強制され意味も解らず、しかし無視も出来ずに従うしかない拓海君のよう(苦笑)。
運転が上手くなっているという実感は全く無く、別に無視してしまえば良いものを、インジケータやスコアがまるで文太のように気になって、仕方なく(?)指導に従っている姿は思いっきり重なります(笑)。

武内 樹タイプ
クルマは好き。運転も好き。でもなんにもわかっていないのでi-DMの目的も効果も全く理解出来きないタイプ(苦笑)。声だけは大きいので「i-DMってなんか違う気がする!」「i-DMとは意見が合わない」なんて事を無邪気にブログに書いてしまったりします(苦笑)。

池谷浩一郎タイプ
彼も樹君タイプと同様で、クルマも運転も好きですが、i-DMは全く理解出来ません。更に自分は運転が多少なりとも上手いと思っているので、i-DMに下手クソを言われると面白くありません。こんなモノは役に立たないと無視を決め込むタイプです。樹君タイプとの違いは黙って無視するんで余計な恥をかかずに済むこと(爆)。ただ誰かに聞かれたら「あんなもん気にしてたら運転が楽しくない」って口走っちゃうところは、根っこが同じ証(苦笑)。

東京から来た二人タイプ
それなりに努力もするし、基本的に運転は上手いこのタイプ。i-DMもおそらく数ヶ月で隠しモードの5thステージに移行し、何度か5.0点を出すまでに至ります。そこで「i-DMはクリア!」「免許皆伝」とか宣言してしまうのがこのタイプ(苦笑)。「俺って運転が上手いんだぜ。i-DMだって5thステージで5.0が取れるぜ」と本人は思っていますが、例えば峠道に行ったら2点台とか、肝心の運転技量は其の程度。解っているように見えて意外に解っていない、そんなタイプです。

藤原文太タイプ
こちらは逆に、出来上がっちゃってるタイプ。運転技量は一般平均水準を大きく超えており、普通に運転して高スコアが普通に出ます。スコアの出方を見て「あぁ、i-DMってそういう仕組みなのね」と、別にカタログや取説を見ずとも解ってしまう。おそらくi-DMも数週間遊んで飽きてしまうでしょうが、別に気にせず運転しても高得点が普通に出るので、基本的にはi-DMがもう必要の無い方です。
(ボクはみんカラを徘徊していて、お二人ほどこのタイプを見掛けました。)

高橋啓介タイプ
現在の技量がどうであれ、とにかく向上心がありのめり込むタイプです。i-DMの細かい理屈はともかく、とにかく一生懸命ハイスコアが出るように努力する姿は、兄・涼介の指導の下でストイックにドラテク向上に打ち込む高橋啓介のよう。i-DMの理屈や効果うんぬんは「アニキの言う事だから間違いない!」ってノリでしょうか(笑)。仕組みや理屈は全く理解していませんが、先ずは努力して、理屈はあとから理解するって感じでしょうか。

大体、こんか感じに分類出来ると思っています(^_^;)。

え?ボクはどのタイプかって?ご想像にお任せします(笑)。
Posted at 2013/01/05 13:55:52 | コメント(1) | トラックバック(0) | i-DM:活用術 | クルマ
2013年01月05日 イイね!

i-DM活用術:其の壱「i-DMってナニ?」

i-DM活用術:其の壱「i-DMってナニ?」今更ですが、i-DMとは一体、何なのか?これを避けては先に進めません。
先ずはメーカーであるマツダがなんと言っているか?

デミオSKYACTIVのWebカタログより
「刻々と変化する走行状況に応じて、つねに適切な運転操作ができれば、乗る人みんながもっと快適なドライブを楽しめるはずです。そんな運転操作の向上をサポートするとともに、燃費向上にも役立つ新開発のi-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)を13-SKYACTIVに採用しました。走行中のドライバーの操作をリアルタイムで評価し、上手な運転に導くコーチング機能やティーチング機能で、もっと楽しいエコドライブがはじまります。」

アクセラSKYACTIVのWebカタログより
「車両のテスト走行などを担当するエキスパートドライバーと、一般ドライバーのアクセル・ブレーキ・ステアリング操作を比較したところ、両者の違いが想像以上に大きいことがわかりました。一般ドライバーはアクセルを踏み込み過ぎたり、急ブレーキで減速したり、ステアリングを切り過ぎたりと、運転操作に多くの無駄が見られました。この無駄が少ないほど走りがスムーズになって、ドライブを快適に楽しむことができ、燃料消費を抑えることにも役立ちます。
i-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)は、こうした事実に着目して開発された、マツダ独創の運転評価システムです。 」

CX-5のWebカタログより
「アクセルを踏み込み過ぎたり、急ブレーキで減速したり、ステアリングを切り過ぎたり。
運転操作の無駄が少ないほど、走りがスムーズになって、ドライブを快適に楽しむことができ、燃料消費を抑えることにも役立ちます
マツダのi-DMは、「コーチング」と「ティーチング」の機能で、無駄を抑えたスムーズな運転をサポートします。」

アテンザのWebカタログより
「スムーズな走りは、ドライバーはもちろん同乗者にとっても快適で、ドライブをいっそう楽しいものにします。アクセル・ブレーキ・ステアリング操作がクルマの動きにどのように影響したかをi-DM(インテリジェント・ドライブ・マスター)がリアルタイムに判定。アドバイスにそって運転するたびに、よりクルマとシンクロする気持ちよさを味わえます。 」

「アクセルの踏み込みすぎや、ステアリングの切り過ぎなど、運転操作の中には多くの無駄が潜んでいるものです。
この無駄が少ないほど、走りがスムーズになって、ドライブを快適に楽しめて、しかも燃料消費を抑えることにも役立ちます。
アテンザの走りをもっと楽しめるよう、i-DMが無駄を抑えたスムーズな運転をサポートします。」


こうして並べてみると、だんだん表現が控え目というか、CX-5以降は「一般ドライバー」という単語を使わなくなっていますね(苦笑)。

まぁ、そらそーですな。要すれば、

一般ドライバーは運転に無駄が多い(断言しちゃってるよw)
i-DMは走行中のドライバーの操作をリアルタイムで評価し、運転操作の向上を支援する。
運転の無駄が無くなれば、燃料消費を抑えることにも役立つ。

と言っているわけですな(^_^;)。


じゃぁ、i-DMはどのようにして「運転操作の向上を支援」してくれるのか、そもそも運転の無駄って何なのさ?という話。

i-DMは緑、白、青が点灯するi-DMゲージによるコーチング機能と、ドライブ毎に点数とアドバイスをくれるティーチング機能の二つにより構成されます。この二つは当然連携していて、コーチング機能のランプやゲージの点灯具合がスコアに反映し、運転終了時のアドバイスにも繋がります。

点灯パターンは基本的に(←ココ重要)以下の通り。

緑ランプ:基本的にスコア変化なし(加点も減点もなし)
青ランプ:基本的にスコアアップ(加点)
白ゲージ:基本的にスコアダウン(減点)

何度も「基本的に」と書いたのは、スコアの算出方法はマツダの企業秘密(笑)であり詳細は不明ながら、これがなかなか巧妙に出来ていて、「じゃぁ単純に青ランプが沢山点灯すればイイのね?」とはならないからです。しかし、白ゲージが沢山点灯すればスコアは確実に下がりますが(苦笑)。

では、上記の3パターンのランプやゲージはどのようなときにどう点灯するのか?言葉で説明してもなかなか理解されないので視覚化してみました。

縦軸が荷重変化、横軸が時間変化です。グラフの線の色をランプやゲージの点灯パターンに合わせてあります。
例えば発進加速のとき、アクセルの踏み込みに伴い加速Gが発生します。これが荷重変化です。
先ず最初に緑ランプが点灯しますが、あるタイミングでこれが青に変化することがあります。グラフはそれを示しています。

つまり、一定以上の加速Gを維持しながら加速していくと青ランプが点灯することを表わしています。

これはブレーキ(減速)、コーナーリング(旋回)でも同様です。

減速していくとき、ブレーキを踏んで一定以上の減速Gを維持しながら速度を落としていくと、あるタイミングで青ランプが点ります。
例えば高速道路のインターチェンジのような大きなカーブの道路で、ステアリングの切れ角を一定に旋回していくと、あるタイミングで青ランプが点ります。

全て上記のグラフで説明がつきます。これは加速、減速、旋回と運転操作によるクルマの動きは異なりますが、全て同じ原理で判定、評価をしていることを意味します。

ちなみに一般に運転が上手いと言われる人(ボクが同乗して上手いと感じる人)は、こういった一本調子の加速、減速、旋回を日常的な運転で極普通に行います。特にブレーキングでは顕著ですね。


一方、マツダが運転操作の無駄と定義し、白ゲージが点灯するのもグラフの通りです。
例えば加速のとき、クルマの動き出しにともなって同乗者の身体が動かされたとき、グゥーと後ろに持っていかれた身体が少し揺り戻す動きをイメージすると理解し易いと思います。ブレーキの際は前に持っていかれた後に少し揺り戻す、「カックンブレーキ」とか言われるアレです。

この揺り戻す動きを「オーバーシュート」とマツダでは呼称し、これが大きくなるような動きをクルマにさせると白ゲージが、大きさに応じて3段階で点灯するんですね。確かにボクが同乗し「こいつ下手クソ」と思う人の運転は、加速、減速、旋回でこうした揺り戻しを伴う身体の振られ方をしたり、加速や減速が一本調子ではなかったり、しますね。

と、ここまでは成る程運転の上手い人、下手な人の運転操作による挙動を捉えて加点、減点を行うという仕組みに何の違和感も無いと思います。

ところが更に加えて、i-DMが「上手い!」と青点灯をくれるパターンがあります。

グラフ中に表記していますが、最初に紹介した一本調子の加速、減速、旋回による青ランプ点灯をパターン1と呼称します。そして上記がパターン2。

※パターン1は、マツダの取扱書では「走行タイプ2」に該当。
※パターン2は、マツダの取扱書の「走行タイプ1」→「走行タイプ2」と繋がる青点灯。


パターン1と合わせて表示すると両者の違いは明らかです。パターン2はパターン1より早期に点灯します。点灯タイミングが早いのです。

では両者の違いは何なのか?というと、明らかなのは荷重変化をより短時間で行うことが判りますね。

白が点灯するグラフと比較すると、より明確になります。

つまり、白点灯を食らうような動きと同じような荷重変化を与えながら、オーバーシュートさせない。これがパターン2ということになります。

この青(パターン2)と白が紙一重というのも判ると思います。

以上のように、コーチング機能であるランプやゲージの点灯とティーチング機能のスコアは連動していて、運転操作によりクルマの動きが変化する(加速、減速、旋回)の度に判定が行われます。判定結果に対する青点灯は2パターンx加速、減速、旋回の3場面で合計6パターンあり、ここで青ランプが点灯すれば基本的にスコアには加点され、オーバーシュートさせると白ゲージが点いて減点されます。どちらにも該当しなければ緑ランプのままです。白ゲージが点かず青ランプが沢山点けば、それが上手な運転であり、そんな運転が出来るのが上手なドライバー、というのがi-DMという仕組みということになります。

ここまでで、おおよそ燃費に関する話題が全く出て来ませんが、これで本当に燃費が良くなるんでしょうか?(苦笑)

それはマツダで実験して立証済みですし、ボクも実際に体験済み(使用前使用後)なので間違いはないのですが、まぁ普通は懐疑的に思うでしょうね(^_^;)。
Posted at 2013/01/05 11:19:21 | コメント(1) | トラックバック(0) | i-DM:活用術 | クルマ
2012年01月20日 イイね!

i-DM:活用の勧め

i-DM:活用の勧めデミオとアクセラのSKYACTIVに塔載しているi-DM。
ブログを読んでいると、デミオとアクセラで判定の基準値に差異があるようにも思えるが、基本的には同じもの。
ボクはアクセラでこのシステムを使い始め、思わず唸ってしまった。そして大のお気に入りとなった。
SKYACTIVデミオとアクセラのオーナーには、是非とも有効活用して欲しい。大きなお世話かもしれないが、心底、そう考えている。

このシステムの画期的なところ、単なるエコ運転支援機能でないことは言うまでもない。
こいつはいわば、「エキスパートドライバー育成システム」だ。

i-DMには、ドライバーの操作に対してリアルタイムで評価結果を伝えるコーチング機能と、ドライビングサイクルを通して評価するティーチング機能から構成される。目指すところは「ドライバ及び同乗者が気持ち良くかつ環境にもやさしい運転」なのだが、それが出来たか/出来なかったか?を判定するに止まらない。

そんな運転の出来るドライバーを育成するシステムなのだ。


ボクがもし「貴方は運転がお上手ですか?」と問うと、貴方はなんて答えるだろうか?
「とっても上手い」「そこそこ」「平均的」「あまり自信がない」「ヘタクソ」「わからない」etc...

答えは様々だろうが、なんらか答えるだろう。では、それを受けて次の質問をしよう。

「では、上手な運転とはどういう運転で、それに対して貴方の運転はどうだから、その答えになったのですか?」

さて、貴方は上手く、自分の答えを説明出来るだろうか?


「上手な運転」とはどんな運転?コレに関する一般的な共通解(基準)が無ければ、当たり前だが運転の上手、下手に対する認識は、実に様々な、言い方を変えれば”いい加減な”ものになるだろう。


次に、もし仮に”上手な運転”という唯一無二の基準が定義出来たとする。
それが100点の運転だったとして、「今日の貴方の運転は、何点でしたか?」と問われて、貴方は点数がつけられるだろうか?否、誰がいつ、どうやって貴方の運転を採点できるのか?

もし、サーキットのような特殊な環境で、LAPタイムを基準とするなら話はとても簡単だ。同じクルマで二人のドライバーが走ったとして、速い方が上手いということだ。100人のタイムを測れば、平均タイムが標準的、それより速ければ上手い、遅ければ下手、と判定出来るかもしれない。

しかし、一般道においてはこのような判定は不可能だ。そもそもクルマの限界性能を使って走らせているわけではないのだから。ハンドルを回せばクルマは曲がり、ブレーキを踏めばクルマは止まる。

みんカラをやっているようなクルマや運転に深い興味のある方なら、ドライビングレッスン等に参加して運転技術の向上を目指したり、サーキット走行などを楽しんでいる方もいるだろう。「上手な運転」に対するイメージも、かなり共通的なモノであると予想出来る。
しかし、その理想のドライビングに対して、自分が今、どの辺りに居るのか、近いのか遠いのかを把握するのは、やはり相当に困難なことだ。


そこで、i-DMである。

こいつは、ドライバーの運転操作に対して、良かったかダメだったかをリアルタイムに伝達する。

評価はつまるところ、加重移動を判定しているところがまたスゴイ。

ドライバーは、その評価結果に基づき運転操作を修正、これを反復することによって、運転技術を向上することが出来る。”運転が上手くなる”のだ。

しかしながら、ドライバーがi-DMの評価結果を受け入れ、運転操作の修正を行う努力を続けなければ、運転技術の向上は有り得ない。当たり前のことだが、i-DMは運転が上手くなる魔法の装置ではない。あくまで運転技術の向上を支援するシステムであり、上手くなるのは貴方自身なのだから。

ボクが、多くのドライバーに有効活用を訴えたい点も、真にこの点にある。

要は、ドライバーの意識が最も重要な点なのだ。

先にも述べた通り、一般道でクルマを運転する限りにおいて、運転の上手、下手は大きな問題にならない。交通法規を大きく逸脱するような行為を行わない限り、どんな運転をしてもクルマは進み、曲がり、止まってくれる。それで好しとして、漫然と運転していては運転技術の向上などは無いのだが、今現在、A地点からB地点までクルマを使って不自由なく移動出来る人が、何故に「上手に移動しなければならないのか?」と云われてしまえば、それまでである。



「頭文字D」という漫画がある。

運転免許を取りたての豆腐屋のせがれの主人公は、実は中学生の頃から商売の手伝いを強制的にさせられていた。無免許で峠を越えた先の納品先に豆腐を運ぶ仕事だが、昔モータースポーツに興じた父は、水を入れた紙コップをクルマのカップホルダーに置いて、「水をこぼさないように運転する」ことを主人公に強いた。水がこぼれない運転が出来れば、豆腐は痛まないというワケだ。
嫌々ながら、中学の頃から毎晩、6年近くも豆腐を運んで峠を走る内、主人公は運転免許取り立ての18才には有り得ない運転技術を身に付ける。

一方、主人公のバイト先の先輩は「走り屋」と称して夜な夜な峠を走って楽しんでいたが、他の地域から遠征してきて、バトルを挑まれた相手のレベルの高さに、初めて自分の運転技術の未熟さを思い知ることとなる。


イニシャルDは所詮は漫画、架空の世界の夢物語だが、実は現実世界にも通じる点が多々あったりする。多くの支持を得ている理由も、そんな側面が影響しているのではないかと思う。

ボクはi-DMを使い始めて、あまり時間を置かずにこのイニDの「紙コップの水」を思い出した。
i-DMの青、緑、白のインジケータは「紙コップの水」であり、今日のスコアは「豆腐」というワケだ。


つまるところスポーツ等も全く同様。ゴルフでもテニスでも、ただ漫然とコースやコートに立ちプレイを続けていても、上達は難しい。課題認識を持ち、上達を意識してプレイすることで初めて、技術は身に付き、向上する。

「紙コップの水をこぼさない」も「i-DMの白ゲージを点灯させない」も本質的には変わらない。そうならないように意識し、それが達成出来たときに、貴方には何かが身に付いているはずだ。なぜなら、かつて出来なかったことが出来るようになるのだから。

それが運転技術の向上に繋がるように、i-DMは設えてある。詳細はボクのブログでも軽く書いたが、マツダ技報にも詳細が掲載されている。


前回、i-DMで高得点を出すためのコツのようなモノをブログに書いた。
i-DMでなかなか点数が出ない方の参考になり、前向きに活用することの助けになればと思ってのことだ。

どんなに良い仕組みでも、やはりなかなか成果が得られなければ、人のやる気など直ぐに萎えてしまうものだ。
しかし、なんらかのキッカケで多少なりともコツのようなモノが掴めれば、モチベーションを維持することも出来るだろう。上達の実感が無くても、i-DMのスコアが上がってくれば、更にやる気が高まる好循環にもなろう。
ただ、ボクが書いたのはあくまでもHow Toであり、ワンポイントアドバイスのようなモノだ。

読んで、直ぐに出来るようになる訳も無い。そもそも、i-DMが評価するのはクルマの挙動であり、加速度の変化だ。上手に実行するには試行錯誤も練習も必要だ。
ボクのアドバイスをキッカケに、何度か成功体験が出来れば、後は成功率を上げていければ良い。やがてコツを掴み、応用も出来るようになるだろう。それが”身に付いた”ということだと思う。

そもそも「これが正解」という成功体験を得られなければ次に繋がらない。

そんな思いもあって、i-DMについて色々書いてみた。


やっぱり、クルマが好き、運転が好きなら、藤原拓海クンには憧れても、池谷先輩みたいにはなりたくないでしょ?(^^;)
二人の違いは才能の差ではない。走り込みの量との差なんです。

質を高めるのはドライバーの意識です。i-DMはそれを上手に助けてくれます。


もしかしたら、数年後には「マツダ車のオーナーは運転が上手な人が多い」と言われるようになるかもしれない。そんな風に思っています。
Posted at 2012/01/20 02:55:23 | コメント(2) | トラックバック(0) | i-DM:活用術 | 日記

プロフィール

「ガソリン・ケチケチ走行のクルコン85km/h巡航で、区間燃費こんなん出ました😁

因みにエンジンは2.5lのガソリンです😤」
何シテル?   08/23 19:38
意のままに、思い通りにクルマを操ることに興味があります。 ドライバーの意のままに反応するクルマが好きです。 そんなクルマの技術的背景、メーカーのクル...

ハイタッチ!drive

みんカラ新規会員登録

ユーザー内検索

<< 2025/8 >>

     12
3456789
10111213141516
17181920212223
24252627282930
31      

リンク・クリップ

G-Bowlはなぜ0.4Gまでなのか? 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2021/07/21 21:31:10
ミスターロードスター 貴島孝雄さんインタビューまとめ① 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/09/23 17:58:12
予想外の反響? 
カテゴリ:その他(カテゴリ未設定)
2017/07/19 07:55:58

愛車一覧

マツダ MAZDA6 セダン 家族車[ファミリーカー] (マツダ MAZDA6 セダン)
Mazda6に乗っています(笑)。
ホンダ NSX 玩具車[おもちゃ] (ホンダ NSX)
別名「愛人」。つまり家族車は「正妻」(笑)。 極めて従順。しばらく放っておいてもスネたり ...
ホンダ CBR1000RR(SC57)後期 なんちゃってサイクロン号 (ホンダ CBR1000RR(SC57)後期)
2007年式の300台限定、国内仕様。 アラカンとなって、人生やり残したモノが何か無い ...
マツダ アテンザセダン マツダ アテンザセダン
フルSKYACTIVの何かに買い替えるまで、とBLアクセラに15ヶ月。 XDのAWDが出 ...
ヘルプ利用規約サイトマップ
© LY Corporation