
国産のDCT車、というよりホンダのDCT車のデビューを期待したが適わず、時代はエコ、エコカー減税とエコカー補助金に乗っかってインサイトへの買い替えを画策するも、これも適わず。
2009年8月に7回目の車検を通し、しばらくは試乗したインサイトに教えてもらったエコドライブをして遊んでいた。
だって、運転の仕方を変えたら10%~20%も燃費が良くなったのだからビックリだ。
それまでは「燃費の良い運転をしろ」と言われたらペースを落とすくらいしか思い当たらず。
もともとそんなに燃費の悪い運転をしていたつもりもなかったワケで、10%以上も一気に燃費が改善したのにはタマげた。
最後の1年の燃費データを登録したので、興味のある方は参照のこと。
ちなみに当方、燃費には最悪な東京都内在住ですので、念のため。
さて、次の車検である2011年の8月まで、長いようであっという間である。
この間、昨日も書いた通り新世代AT車を諦めて最新のタイプRにしようか?などと弱気なことも考えたが、妻の思わぬ反対にあって成就せず。
ところで、これを読んでいる方はきっとこう思うだろう。
「そんなにDCTに乗りたいのなら、素直にVWのDSGにすりゃーイーのに?」
別に外車が嫌いと言うわけでは無い。
元々スポーツカー志向であり、高速性能に優れる欧州車、特にドイツ車は基本的には嗜好の合うのだ。
実際、ゴルフVの6速DSGには一度、試乗もしていた。
時期の記憶が定かではないが、既にゴルフVIが海外でデビューしていた時期で「もう直ぐ代替わりでしょ?」というような会話をディーラーでしているのだが、その頃のトレンドラインは7速DSGのはずで、ちょっとツジツマが合わないのだが。。。
ともかくDSGには乗ったが、やはりゴルフには心が動かなかった。
初めて体験するDCTにはハッキリ言って感動した。
巷で言われているようなギクシャク感はボクには感じなかったし、全く問題無いと思われた。
なぜVWゴルフに食指が動かないかというと、二十代の頃の記憶に遡る。
当時、友人が乗っていたゴルフⅢの印象があまりに悪かったからだ。
グレードはGLi。確か1800ccの3速ATだったと思う。とにかく走らなかった。友人には悪いのだが。
一方で、当時から自動車評論家の間ではゴルフは絶賛されていた。曰くベンチマークであると。
しかし乗ってみると、このギャップである。特に高速道路でノイジーだったのには参った。
そんなことは雑誌を読んでもどこにも書いていない。
ところが、代替わりしてゴルフVIになると「ゴルフⅢは高速ではノイジーだったが新型では・・・」などと平気で書きやがる。「ふざけるな!」である。
だから、専門家が外車を「良い、良い」と絶賛しても、自分で確かめるまでは絶対信じないことにしている。そして、ゴルフに関しては全く信用がなかったワケだ。
久々に乗った最新型のゴルフには、確かに昔の面影は無く洗練されていた。
TSIエンジンはトルクが豊かで、DSGには文句の付けようもない。とっても良いクルマだと思った。
しかし、、、普通の、ただの乗用車である。心が動かなかった一番の理由はコレである。
他はどうか?
実は同じVWグループであるアウディ。A5のスポーツバックはドンピシャなのだ。
ターボエンジンというのが引っ掛かりはするものの、DCTであり、四駆であり、スタイリッシュな4ドアクーペ風。定員4人というのもチョット、ではあるが、ある意味ボクの理想に限りなく近い。
しかし、これのネックはボディサイズ。マンションの駐車場に入らないのだ。長さ、幅でOUTである。
A4も同様。A3スポーツバックが辛うじて、ということなのだが、これのクワトロはイイ値段がする割に4WDシステムが最新のA4やA5とは異なるというから困る。
New A3は4ドアセダン(4ドアクーペ風?)が出るようだが、これの登場時期は全く読めない。
という訳で、VWグループは全滅である。
ドイツ車を買うなら何が良い?と問われれば、実はメルセデスと答えたい。
ボクを知る友人は皆、ドイツ車といえばBMWを選ぶだろうと考えるのだが、実はメルセデスなのだ。
理由は二十代前半、FC3Sに乗っていた頃にメルセデスに乗っていた叔母に頼まれて、一日運転手をした経験に由来する。
4ドアセダンだがモデルなどは全くわからず、確かエンジンは2.8LくらいのOHCの6発だったと思う。車体はデカく、エンジンパワーはハッキリ言って無かったが、首都高横羽線に乗り入れたところでタマげた。鬼のような直進安定性とは良く言ったものだ。流石メルセデス、ドイツ車恐るべし。これに比べたら、親父のマークⅡなど玩具のようだ。とにかくクルマとしてのレベルが違う。そんな印象だった。この記憶が鮮烈で、ボクの中ではメルセデスは憧れのクルマになったのだ。
前述のゴルフⅢが、この体験の数年後だったものだから余計、VWには気の毒だったのかもしれない。
てなワケで、メルセデスは「いつかは乗りたいクルマ」として、ボクの心の中にあり、今年の6月、CクラスのビックMCを機に「いよいよ最後の砦、メルセデスにするか?」と検討してみた。CクラスはトルコンATであったが、このMCで7速のUpdateしている。
ここに至ると、DCTに拘っていたのではいつまで経っても決まらない。
近所のディーラーに妻を連れて赴き、試乗させてもらった上に、マンションの駐車場に入ることも確認した。
結局、購入は見送りになったが、理由は2つ。
1つ目は、妻の反対にあった。差額をボクが負担するといっても、やはり500万円は高いという。
まぁ、全うな価値観というか、金銭感覚だと思う。出せる、出せない、と、高い、安いは似て非なるものだ。それでもボクがどーしても欲しければ、なんとか説得に動いただろう。
そうしなかった理由が2つ目。
来年のNew Bクラス、その後のNew Aクラスのデビューが既に見えており、それらにはDCTが積まれるという。そうと知ってしまったら「New Aクラスが出るまで待つか?」と心が揺らいでしまったのだった。
つまり、まだDCTの呪縛からは逃れられていなかったのだ。
そしてBMW。
Cクラスの検討と平行して、やはり妻とディーラーを尋ねた。真っ当に、ライバル車を比較検討である。ところが、妻が速攻でNGを出した。
曰く「作りが安っぽい!これが500万のクルマとは思えない。」
まぁモデル末期という点に同情の余地はあるが、確かに内装の質感(もっとシンプルに言ってパッと見た目)はCクラスに比べるまでもなく、興醒めではあった。
結局、そんなこんなで今年、2011年8月の車検前にニューファミリーカーは決まらず、8回目の車検を通すこととなった。
8月の段階で購入には至らなくても、2~3ヶ月の検討の後にクルマを選べる目処が立っていれば、DB8を廃車してしまって、しばらくは玩具車でしのぐという手もあった。
こういうとき、2台持ちは助かるものだ。
しかし、このときは全く目処が立たない。
アウディのNew A3は具体的なデビュー時期が全く不明。
メルセデスのNew Aクラスも2012年中の発売はかなり厳しい。
BMWの1は程なくデビューというのは知っていたが、ボクの好みに照らすとイマイチであり、
VWはゴメンなさいである。
一旦、車検を通せば少なくとも2年の猶予は生まれるワケだが、2年前の2009年も似たような状況だった。次の2年で決まる保障はどこにもない。
ほとんど、途方に暮れながら車検を通した。
まさかその後、半年待たずに次の愛車が決まるとは、本当に夢にも思わなかった。
ダークホースというのは、こういうときに使う例えなのだろう。
第四コーナーを立ち上がって最後の直線の叩き合い、メルセデス、アウディ、BMW、VWなどの競合によるトップ争いに衆目が集まる中、ゴール前300mで突然現れた”そいつ”は、それまでボクの視界の外に居た、真にダークホースだった。
一気に差し切ってゴールした”そいつ”は、今度の週末には納車となる。
”そいつ”マツダのアクセラがSKYACTIVを引っさげてマイナーチェンジすることは知ってはいた。
しかしまさか購入することになるとは、、、(^_^;)