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2012年10月16日 イイね!

アテンザSKYACTIV考②:価格設定

アテンザSKYACTIV考②:価格設定真剣に購入を検討していた新型アテンザ。故あって購入は見送ったものの、クルマ自体の評価やビジネスの成否はとっても気になっている。

先ずは新型アテンザの価格設定。現行のセダンの210万~ワゴンの最上級グレードが275万円。これがSKYACTIV-Gの20Sで250万円~SKYACTIV-DのXD L Packageが340万となる。ボトムグレードで40万円。同じガソリン車の2.5L同士でも25万円、最上級同士だと実に65万円もの価格上昇である。ボディサイズに留まらず、明らかにクラスがひとつ上がったと言っていいだろう。

昨日紹介したDIAMOND ONLINEの記事に、世界で5人のアテンザオーナーを選び、彼らが欲するクルマを徹底的に追求した、とあった。よりマツダらしい、アテンザらしさを徹底的に突き詰めるためのマイクロマーケティングを行ったというのだ。その結果として仕上がったクルマが、現行アテンザオーナーにとってはすんなりとは買い替え難い、高額なクルマになったというのはなんとも皮肉だ。アテンザオーナーに留まらず、既存のマツダ車が概ねこの下の価格帯であり、アテンザへの買い替えは一様にクラスアップを強いられる。新型車のターゲット顧客の筆頭は旧モデルのオーナーであり、同社のオーナーであるから、マツダ車オーナーには例外無く買い替えにはハードルの高いモデルとなった。

新世代のフラッグシップなのだから当然、というか致し方ないし、これを乗り越えなければ新たなブランド価値の創造など夢物語であるのだが、なんとも悩ましい話だ。

一方、マツダ車オーナーの買い替えが以上の如くであるならば、これまた当然のことながら次なるターゲット顧客は他社製品のオーナーとなる。トヨタのマークX、日産スカイライン、ホンダのアコード、インスパイア、スバルのレガシィといったクルマが競合となるだろう。これらを敵に回して勝算はあるか?マツダが言う技術、デザインで特化という点は、疑いなく強力な競争力を発揮する筈だ。新世代クリーンディーゼルのセダン、ワゴンというのは国産唯一無二であり、CX-5も好調を持続している。小型SUVに難色を示すユーザーに向けたセダン、ワゴンという先行者利益を甘受出来るのだ。そのスタイルも、それだけを理由にアテンザを選ばせるに足る魅力を持っていると思う。しかし、マークX、スカイライン、レガシィはいずれも定評があり、歴史のあるブランドである。アテンザはそのクラスに於いては新参者であり、価格が完全にオーバーラップする中で他車オーナーにはどう写るか?マークXは兎も角、スカイライン、レガシィは走りに高評価なブランドであり手強いライバルだ。しかしそれでも、これらのオーナーやこのクラスの購入を検討している顧客に積極的に売り込んでいけなければ、アテンザのビジネスに成功はない。

ボク自身はアテンザの値付けには特に違和感はなかった。確かに今のアクセラを下取りに出して、更にアクセラを購入したときと同額以上の支払いが必要な価格ではある。だが、CX-5との価格差や追加された装備や機能の差を考えれば、決して納得出来ない価格ではない。しかし、みんカラで新型アテンザに注目していたマツダ車オーナーの「高くて手が出ない」というブログを多数読んで驚いた。冷静に考えれば確かにそうだろう。200万円強からのクルマで40万円UPは20%の値上げだ。決して小さい額ではない。マツダも当然承知のこととは思うが、マツダオーナーに留まらず、他車オーナーを積極的に取り込むことが必要となる価格設定なのだ。

マツダディーラーの営業さんは高額なプライスタグに臆することなく、しばらくラインナップに無かった高額商品が出来たことを誇りに、積極的な営業活動に励んで欲しいものだ。意識改革が必要だろう。
Posted at 2012/10/16 03:03:15 | コメント(1) | トラックバック(0) | SKYACTIV | クルマ

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