
インプレッション:impression
日本語に訳すと「印象、感銘」だそうで、自動車の世界では新車の試乗記などを「ロード・インプレッション」「ファースト・インプレッション(第一印象)」などと表するので、馴染みのある英語です。
なんか最近では
「Webサイトに掲載される広告の効果を計る指標の一つで、広告の露出(掲載)回数のこと。サイトに訪問者が訪れ、広告が1回表示されることを1インプレッションという。“imp”あるいは“imps”(複数形)と略記されることもある。」
などという使われ方をするようになったようです。ボクは本当に最近、知りました。
さて、お題の「素人インプレッション」とは、言うまでも無く一般消費者ドライバー、プロの自動車評論家では無い我々がブログ等で書く「試乗記」のことです。
ボクはコレが、非常に重要というか"宝の山"だと考えています(^-^)。
色々な方の試乗記を読むと、なぜか但し書きで「個人的な感想です」「間違っているかもしれないけど」などと記されているのが散見されます。おかしな話です。
impression(=印象、感想)というものは、あくまで個人が抱くものであって、それが右を向こうが左であろうが、第三者が「それは違う!」「オマエの印象・感想は間違っている!」と指摘出来るものではありません。
勿論但し書きの趣旨は、こういった心無い(お門違いな)コメントに対する予防線であって、それをしなければ安心して素直な印象も記せないと言うのは、結構寂しいネットの実情ではありますが、、、(苦笑)。
話が戻って、インプレッションがあくまで個人的なモノである以上、例えば特定のクルマに乗って記されるそれは、実に様々な内容が記載されても然り(当たり前)です。間もなくデビューする新型アクセラに乗って「パワーが無い」という人と、「十分パワフル」という人が仮に居たとしても、それはどちらも正しいということです。
ではなぜ、そのような真逆なインプレッションが生じるのかと言えば、それは書いた個々人の趣向や背景を紐解かねばなりません。解り易い例を挙げれば、普段大パワーの車に乗っていれば、小排気量でアンダーパワーのクルマに乗れば当然パワーは無いと感じます。普段の足が非力なクルマであれば、逆になる。つまりその人が試乗したクルマの印象を記すとき、無意識に基準となる物指しがナニであるかによって表現が変ります。そう、意外にインプレッション記事というのは相対評価による表現なのです。
ボクは素人インプレ記事を読んで、おや?っと気になると、先ずはその人の愛車を、次にプロフィールで年齢をチェックします。つまり記事を書いている人の背景となる物指しを覗くワケですね。
というように、様々な物指しで記される素人のインプレッションですから、実にバラエティに富んだ内容が展開されます。故にそれらを読んでも、どこに真実があるかは解りません。そして、既に述べた通りで、個々のインプレッションは少なくともご本人が正直に書いているなら全て事実であって嘘はありません(^_^;)。
真実はどこにあるのでしょう?
真実は、ご自分の中にしかないんです(苦笑)。
じゃぁ素人インプレは役に立たないのか?というと、むしろ逆だと思っています。
例えば10人の内、8人が「乗り心地が良い」と言及したクルマがあったとします。様々な背景(物指し)の人たちの大多数が良いと評したのであれば、多くの人にとって乗り心地が良いという印象を与えるクルマである可能性は高くなります。逆に良し悪しの意見が半分に割れたり、乗り心地に言及する記事が少なければ、この点に特徴が無かったり、特に秀でたモノがない可能性が出てきます。
というように、素人のインプレッションは専門家では無いが故に単独で見ただけでは価値が薄いものの、数を集めて俯瞰して見ると、そこから炙り出されてくるモノがあるのです。
ここで重要な点が「貴方の正直な印象である事」です。
ただし、じゃぁそのクルマが本当に乗り心地が良いのか?は、最後は貴方が乗ってみないと解りません。乗ってみて、貴方が3人目の「乗り心地が悪い」と主張する人になる可能性だってあるのですから。しかしそれが、
貴方にとっての真実です。
やや哲学的な話になりましたが、案外、そういうものだと思いますよ(^_^;)。
以上の事から逆説的になりますが、意味の無い素人インプレというものも存在し得ます。
それは何か?というと、
「プロの試乗記の内容を寄せ集めたような、受け売りインプレッション」
です。それは事実を曇らせるノイズにしかなり得ません。
多くの人の試乗記を読んで共通意見や割れた意見を分析するなど大変な作業です。
手っ取り早くどんなクルマなのか知りたいというのであれば、或る点にだけに注意すれば
プロの試乗記はお手軽です。
注意点は百聞は一見に如かずで事例を紹介しておきます。クルマの試乗記ではなくカーナビのレビューですが、書いたライターを吊し上げる意図はありません。たまたま彼の事例を紹介するだけであって、プロのこの手の記事の特性と理解して頂ければ十分です。
2011年にH/Wをフルチェンジしたサイバーナビの、歴代モデルと比較しても最悪だったのが操作性です。これは2012年のマイナーチェンジで若干改善されましたが、H/Wをフルチェンジしなければ治せない根本問題でした。
2013年にはH/Wが更新されて劇的に改善しているのですが、どうやらこの道の第一人者らしい同ライターがどのように評していたか、読んでみると面白いですよ(^^)。
2011年
サイバーナビ AVIC-VH09CS のユーザーレビュー・評価
2012年
サイバーナビ AVIC-VH99HUD のユーザーレビュー・評価
2013年
サイバーナビ AVIC-ZH0009CS のユーザーレビュー・評価
ちなみにボクはその2011年版のサイバーナビを2台も持っている(自爆)んですが、詳しいレビューは
コチラと
コチラ。
最後になりますが、ボク自身も愛車や購入前のクルマの試乗記等、インプレッションをブログに多く書いています。他の人にとって、一読してなかなか説得力がありそうに感じるかもしれませんが、ボク自身は正直なところ、他人様にはあまり役に立たないブログかな?と思っていますf^_^;)
読み物としては面白いかもしれないし、ボリュームもあって読み応えがあるかもしれませんが、、、
運転経験は30年近くありますし、一時サーキットをかなり真面目に走り込んだ時期もありますから、運転自体はそんなにヘタクソではないと思いますが、セミプロと言われる域には届きませんでしたから、プロのドライバーには遠く及びません。また、スポーツ性にやや偏り過ぎたクルマが長かったせいもあって、評価基準がやや運動性や安定性に傾倒し過ぎていて、快適性に関してはハッキリ言って疎いです(^_^;)。
大雑把に言えば「ちゃんと走って運転が楽しければ、その他の細かい事はどーでもイイじゃん」ってドライバーなので、ボクと趣味や経歴が近いドライバーであれば、もしかしたら参考になるかもしれません(苦笑)。
逆にそうでないドライバーには、恐らくナニを言いたいのか解らない部分も多く、実際にクルマに乗っても同じ印象は得られないでしょうから、まぁ役に立たないブログかと。。。?A^_^;)
Posted at 2013/11/16 16:09:53 | |
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