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2013年11月24日 イイね!

アテンザのシロートインプレと考察③

アテンザのシロートインプレと考察③アテンザの試乗記を振り返っての詳細第1段。

先ず真っ先に書かなきゃいけないのが「直進性」「ハンドリング」そしてハンドルの「軽さ」に関する件。

納車後20,000km走っての評価は、どれも全く問題無く十分に素晴らしい仕上がりだと断言出来ます。今後は恐らく、乗り心地を中心にした熟成が図られていくのでしょうが、元々乗り心地に疎いボクら夫婦には現状の仕様でもほぼ問題は無いレベルです。

ところがこれらの内、ハンドリングは一貫して高評価だったにも関わらず、直進性とハンドルの軽さについては、評価を下すのに些か時間を要しました。

この原因は実は前車のアクセラに端を発していて、その事が今回に関しては事情を複雑化したやに思われます。

そもそもアテンザへの買い替えを促したアクセラの直進性問題。恐らく日本のユーザーでこの点を明確に指摘しているのはボク位ですが、実は詳しく調べるとBKアクセラオーナーがBLに試乗した場合に、類似の言及が見つかるケースがあります。つまり直進性についてはBLよりBKの方が優秀であったことが推察されます。まぁBKからBLへフルチェンジする際、サスペンションは再設計したと聞きますが、やり過ぎちゃったってところでしょうか。アジリティを上げ過ぎてスタビリティが落ちたと。で、ボクはこのバランスが気に入らない(苦笑)。

で、この問題はフロントジオメトリのキャスター角不足が根本原因でセルフアライニングトルクが弱い(クルマが自然に真っ直ぐ走ろうとする力が弱い)ことだと考えているのですが、これとパワーステアリングのアシスト力が実に微妙な相関関係を成します。

・ハンドルが中立を保とうとする力が弱いところに加えてハンドルが軽ければ、クルマは簡単に進路を変え(乱し)ます。

・ハンドルが中立を保とうとする力が弱くても、ハンドルに適度な重さを与えれば、クルマは進路を変え(乱し)難くなります。

つまり、アクセラの場合はパワステのアシスト力が直進性の弱さに対するひとつの解決策に成り得たのですが、これはあくまでツジツマ合わせのアイディアであって、そもそも直進時のハンドルの重さ、軽さは直進性を担保する目的で重くしたり軽くしたりするものではありません。

実はココにボク自身の誤解があって、アテンザのデビュー前にメディアがハンドルの軽さを指摘した点も合わせて「ハンドルが軽い事=悪い事」という先入観が醸成されていた節があります(^_^;)。
その事でやや頭の中が混乱していた様子は、実はブログにも時々書いていた(その1その2)のですが、アテンザに最初に試乗した際には、少なくともハンドルの軽さに関しては特に問題点を見い出していません。別に「軽過ぎる」とは思わなかったんですね。実はこのときの素直な印象をそのまま信じれば、もっと早く結論は出ていたはずでした。

ところが不幸なことに(^_^;)、購入決定試乗の際に80~100km/h前後の限定速度域で、試乗車のハンドルに抜けたような軽さを感じてしまいます。納車後、同様のことは一度も経験できずに再現性が無いのですが、この手のフィーリング変化というのは実は稀にある話です。初代ファミリーカーでも140km/h付近で軽くなるという現象を、所有期間16年中3回(笑)程経験しています。
今となってはこのハンドルの抜けたような軽さが"素性"ではなくて"たまたま"と知れたワケですが、当事は当然、そんなことは判らないので、このまま買おうか止めようかを左右したかもしれない、結構ヤバい問題でした。

また直進性も然りで、購入を決めるための高速試乗で一応の確認を取った上で購入したにも関わらず、納車二日目の東名高速で、爆弾低気圧の影響か真っ直ぐ走らないという事件に遭遇します。
あのとき、なんであんなに真っ直ぐ走らせるのに苦労したかは未だに理解に苦しんでいます(^_^;)。
なにしろ9月の東北旅行では、東北自動車道上で台風とすれ違うという、強風に加えて豪雨と水溜りまである更に劣悪な環境で走らせましたが、ほぼ問題はありませんでした。

結局、直進性も問題なく、ハンドルの重さ/軽さは走行条件に応じて不自然な点は無く、人馬一体を標榜するハンドリング性能は素晴らしい。

これらの要素は実は絶妙な相関関係を成していて、適切なサスペンション設計がもたらす直進性能はパワーアシストの助けという邪道の必要性を生みません。ハンドルは常に"あるべき重さ/軽さ"さえ提供出来れば良く、それらを"ダイナミックフィールの統一感"が出るようにチューニングし、ハンドル操作に対する"ため"を造り込んだハンドリングは、巨体と云っても差し支えないアテンザに、実にマツダらしい軽快感を与えているという評価となりました。

アテンザというか、最近のマツダ車のハンドルの軽さについて、試乗時に「軽い」と感じる人は少なくないような印象がありますが、今となっては「その軽さに不自然さは無く、直ぐに慣れて違和感は無くなる」と断言できますね。

逆に、ボクはアクセラのハンドルの軽さには15ヶ月28,000km走っても慣れませんでした。しかしこれはハンドルの"軽さ"に慣れなかったのではなくて、ハンドルの切り始めの反応の仕方、マツダ流に云えば"ため"の少なさがボクにとって不自然だったということなのでしょう。

今回、勉強になったのはハンドルの軽さ/重さとクルマのハンドリング性能というか乗り味は、かなり密接に関連があるという事でしょうか。「ステアリング・フィール」を語る際に、そのクルマの直進性や旋回性などのシャシー性能も、かなり重要なポイントになるというか、切り離しては語れないということです。

まぁ確かに「ステアリングフィールは素晴らしいが、ハンドリング性能はダメダメです」なんてインプレは読んだ記憶は無いですもんね(笑)。
Posted at 2013/11/26 15:00:29 | コメント(0) | トラックバック(0) | クルマ選び | 日記

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