
さて
フルブレーキングに引き続いて限界コーナリングです。。。が(^_^;)
実際にはそこまで辿り着かなくって、ブルブレーキングからのターンインで「アンダーステア体験」になってしまいましたねA^_^;)。
ここで止まってしまったものの意味は十分にあって、限界コーナリング体験は来年に持ち越しとしました。
フルブレーキングとi-DMには密接な関係があると前回のブログで述べましたが、今回のフルブレーキングからのターンインはG-Bowlアプリと密接な関係があります。
G一定のブレーキングからボールを丸く回す「ボール回し」ですが、参加者は皆、0.2Gや0.3Gリミットなら9点台で綺麗にボールを回せる実力を持っていました。
ところで、、、d(^_^;)
なんで
G一定じゃなきゃイケないんでしたっけ?(火爆)
なんで
Gオーバーしちゃイケないんでしたっけ?(核爆)
昨年9月の第3戦優勝のヒリャーデさんwが丁度良いログをうぷしてくれていますが、


0.3Gに綺麗に揃えれば9点台が出て、ご覧の通りでボールは綺麗に回ります(左側)d(・・)。
減速Gはほぼ0.3Gでも、オーバースピードならハンドルを切った瞬間に減速Gと旋回Gの合成Gが0.3Gを突き抜けて、G-Bowlスコアは5点台まで落ちちゃいます(右側)。
もしGリミットを0.3Gに設定していれば「カーン」と鳴っていたことでしょうd(^_^;)。
でもこんな風にGオーバーしたって、
G-Bowlアプリのスコアが低かったりカーンと鳴るだけで、別に
クルマはカーブをちゃんと曲がってくれます。当たり前…だと思っていたでしょ?(苦笑)
じゃぁ0.3Gじゃなくてフルブレーキングからハンドルを切ったらどーなるのか?それが今回の体験メニューで、ボクが最初に全員を同乗させて「こうやって走ってね」を見せてあげたヤツ。
フルブレーキングと同じ場所からですが、進入速度は90km/hに上げました。そこで一瞬フルブレーキをして速度を殺さないとパイロンに沿って曲がれないコース設定です。
余談ですが一度に3人しか乗れないので、同乗していない人たちは端から見ていたワケですが、ブレーキングポイントでガツンとノーズダイブ(前のめり)した後、パイロンに沿って曲がっていくアテンザを見て大半の人が「ふーん」という感じだったそうです。「あぁやって走ればイイのね」って(^m^)。


最初のサプライズは同乗走行時。ガツンと減速Gが生じた直後、グワッとそれに旋回Gが加わってクリッピングポイントのパイロンに向かっていくワケですが「えぇ!?これやるの?」というくらい、端から見ているのと印象が違ったそうです(^m^)。

次のサプライズが実際に自分でやってみて。ガツンとブレーキを踏んでハンドルを切りますが、パイロンに沿って…どころか
クルマは思い通りに曲がってくれずにパイロンから離れて大回りになってしまいました(^m^)。
タッチ_さんのアテンザ(左上)に対して、他のクルマは皆、向きが変わっていませんねw
実際にやる前は「(ハンドル操作を誤って内側の)パイロンを引っ掛けてしまいそう」と心配していた人も居ましたが、出来るモノならやってみそ?wという話ですね(苦笑)。
なぜクルマが曲がらないのか?普段はあんなに軽快に、意のままにw曲がってくれる愛車なのに?
その理屈が過去にこのブログに書いたこと:
なぜ丸いのが良いのか?
このメニューの第一のポイントは「先ず
フルブレーキングをすること」なのですが、減速のためにタイヤのグリップを目一杯使います。するとそのままの状態ではタイヤにはもうクルマの方向を変える余力は全くありません。つまり
Gオーバーなど起こりようがなくて、
ハンドルを切ってもクルマは曲がらない、という事が起こるのですd(^_^)。
これが「アンダーステア」というヤツですね♪
こうした実体験をすると、
・なぜハンドルを切るときはブレーキを緩めないとイケないのか?
・なぜG一定じゃなきゃダメなのか?
が良く理解出来たと思います(^_^)b。
G-Bowlアプリの採点(減速+旋回+加速モード)ではGオーバーが生じて点数が下がるだけで済みますがw、もしタイヤの性能が限界域だったとすると、ブレーキを緩めずにハンドル切ってもクルマは曲がってはくれないので、対向車線に飛び出して正面衝突か、ガードレールを突き破って谷の底?なんて話しになるんです(;^_^A。
結局このメニューでは所定のブレーキングポイントから減速を開始してパイロンに沿ってターンイン出来たのはJOUSUIさんとあ~るん58さんといったサーキット走行経験者だけでした(^_^;)。
試技を繰り返す中で何人かは決められたブレーキングポイントの手前から減速を開始して、パイロンに沿って曲がることが出来ました。その行為自体はズルwなのですが、手前からブレーキングすればフルブレーキングの必要はなく速度を十分に落とせる上、減速にグリップを目一杯使っていないために舵が利く余力があります。この走り方は最後の走行の前に「ダメょ」と釘刺ししましたが、実はこれも非常に重要な事実を示していて、やった人は良い経験になったと思います。
所定の場所からブレーキを踏んだのでは曲がりきれない場合、「じゃぁどーしたら安全に曲がれるの?」という話。舵が利く余力をタイヤに持たせつつカーブを曲がれる速度まで確実に速度を落とすために、早めにブレーキをかけ始めるというのは有効な策のひとつだったワケです(^_^)b。
一方でお手本のタッチ_さんは所定のブレーキングポイントでちゃんと曲がれたwワケで、曲がれない人と曲がれる人の走り方には明確に差異が生じます。ブレーキングポイント、コーナーの通過速度、etc。
早い話が「上手く曲がれない人は上手な人より速度を落とせば曲がれる」って事で、これはi-DMの「走行ペースを落とすとスコアを下げずに済む」ことにも通じる話です。
逆説ですが、つまり
上手い人は速いというのはこういう事なんですね、
本来はw
恐らく参加者の中で「ハンドルを切ってもクルマが曲がらない」なんて経験は初めての人が多かったと思いますが、雪道などでもない限りはなかなかそうした事態にはなりませんよね?A^_^;)
このアンダーステア体験で知っておいて欲しいことはいくつかあって、ひとつにはG-Bowlアプリの「Gを一定に揃えること」の重要性。これはクルマを操るための基本テクニックですが、理屈を頭で理解しているだけではダメでw、ちゃんと正しく操作が出来て意図した通りにクルマを曲げられないとイケません、ハイ(^_^;)。
もうひとつは、普段の運転でヤバいw状況にならないのはタイヤの性能に余裕があるお蔭という話。特に今回一度もパイロンに付いて曲がれなかった人は、自分の腕前をけっして過信しないこと。
最後にクルマの限界と、そして自分がコントロール出来る限界を絶対に超えないように注意すること。クルマ(タイヤ)の限界は物理法則の世界ですが、自分の限界とは技量のことなので、クルマの限界とイコールではありません。前回のフルブレーキングでも同じですが、クルマが同じでもドライバーが違えば同じ運転が出来ないのはむしろ当然のことなのです。
今回の経験と教訓を是非、普段の安全運転に活かして下さいねd(^_^)。
Posted at 2016/12/08 00:12:38 | |
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