非常事態宣言下の東京で行って欲しい報道
今日は武漢ウイルスの感染拡大を抑え込み、一刻も早く社会活動を正常化するために、都民(国民)に向けて
どのような情報発信を続けていけば良いか、を
具体的に示したいと思います。
残念ながらボクには実データを入手する力が無いので
一部が虚偽ですが、得られる
正しい情報は正しく表示します。
最前線で頑張る小池都知事を支えるスタッフになった気持ちwで、
昨日4月12日の原稿を想定して作ってみました。
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東京都民の皆さん、こんばんは。都知事の小池百合子です。
緊急事態宣言発出後の新型コロナウイルス感染拡大阻止に向けた、都と都民の皆さんの戦いの状況を今日もお知らせします。
先ず外出自粛。人との接触を8割削減しなければなりません。
今日の人の動きですが、XXX社さんにご提供頂いている過去の曜日別の平均の人の流れのデータを100として、今日は何%減らせたかを市区町村別にお示ししています。

もっとも減らせている処はAA区が、BB区、CC市です。
AA市、BB市、CC区の住民、企業、商店の皆さん、ご協力、本当にありがとうございます。引き続き今の状態を維持して頑張りましょう。
一方で皆さんの頑張りがもう少し必要な所はXX区、YY市、ZZ市などです。
皆さんの協力には心から感謝しておりますが、残念ながらまだ目標の8割減には届いておりません。今よりももっと、頑張らければいけません。引き続き一緒に頑張っていきましょう。
銀座や渋谷などの拠点となる場所はかなりがらがらになりましたが、実は、皆さんの近くのスーパーや商店街が人であふれています。自分はいいだろうと家族連れで出かけてしまうと、混雑ができてしまう。人と人との接触を避けるためにみずからそうした混み合う環境をつくらないで下さい。
東京都の全市区別の削減状況は都のホームページで皆様にご覧いただけるようになっています。ご自身のお住まい、或いはお勤め先の市区の状況をご確認頂いて、接触8割減に向けて引き続き、都民一丸となって頑張ってまいりましょう。
「Stay home」「家に居ましょう」これを合言葉に頑張りましょう。
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【解説①】
今現在、都からも各メディアからも散発的にしか提供されていないデータです。
外出自粛の要請を受けて、都民の一人ひとりが各々協力していると思いますが、残念ながら全体としての進捗状況、達成状況が見えません。見えなければ今のままで良いのか、もっと頑張らなければダメなのかが判りませんし、頑張った達成感も得られません。
メディアは大きく外出削減が出来た繁華街(渋谷、銀座など)しか報道しないため、都民には「達成できている。今のままでいいんだ。」とミスリードされるリスクがあります。
そこで、散発的に発表している人の流動情報を
定期的に、かつ
市区町村別で
網羅的に公開します。こうして個々人が自分の住む・或いは勤務する地域の達成状況を見える化します。
一説に「欧米は罪の文化、日本は恥の文化」などと言われます。
だから欧米では外出を罪(法律で罰則を設ける)にしないと機能しないと考えられます。
であれば、日本人に向けては「自分の住む地域の達成度が低くて恥ずかしい」という状況を作ってあげれば、個々人のモチベーションになる可能性が大いにあります。
したがい日々の外出自粛状況を市区町村別に明らかにして、都の対策サイトに掲載すると共に、都知事が行っているネット会見で、達成上位の市区町村を褒め、達成度の低い市区町村に「もっと頑張ろう!」と鼓舞します(ダメ、と叱ってはいけません)。
短期的なデメリットは色々と考えられます。住人がいくら自粛しても他地域から通勤してくる人の動きはどうにもならないとか、近隣住民間で「外出する人は悪である」という意識が行き過ぎてしまうと地域の治安、家から出られなくなることによるDVの懸念など。
しかし最優先事項である外出自粛の意識を都民が広く理解し、意識を共有するためには、荒療治かもしれませんが、達成状況を淡々と、変に隠したり加工したりせずにストレートに公開し、共有することには一定の効果が期待できます。
もしメディアがこの数字を取り上げ、達成度の低い地域に取材して報道する動きに繋がれば、都民の意識と行動を変える力にも繋がります。
残念ながら、都民(国民)の中の愚民を全員、一瞬で賢者に変えることは出来ません。しかし何もしなければ何も変わりません。
私は昨日、一週間ぶりに駅前に出かけましたが、思いのほか外出している人が多くて愕然としました。観察していると、何の目的で外出しているかわからない人が大勢いました。それが実情だとするならば、
更に踏み込んだ情報発信が必要だと感じました。
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次に、今日判明した新たな感染者の状況です。新たな感染者は166人となりました。166人のうち半数以上の87人は、東京 中野区にある中野江古田病院の入院患者のほか、医師や看護師などだということです。

医療機関の受け入れ態勢の状況はこちらになります。
都では最終的に4,000床の病床確保を目指しておりますが、現在は2,000床を確保出来ております。また軽症者の受入施設としてホテル等にご協力を頂いて、現在1,000室を確保しております。
お示している通り、感染者数に対して病床数はひっ迫しておりまして、都としては先ず軽症者の方々のホテル等への移動を急いではおりますが、感染者数の増加とまさに紙一重の戦いが続いております。
また、PCR検査で陽性と診断された方で、自宅待機をお願いしている方々がいらっしゃいますが、現在正確な人数をお示しすることが出来ません。確認を急いでおります。
このように都といたしましては、感染した方々の受け入れと診療に医療機関、保健所と協力しながら最大限の努力を続けておりますが、大変厳しい状態が続いていると言わざるを得ません。
この状況に打ち勝つためにも「Stay home」「家に居ましょう」都民の皆様のご協力が不可欠でございます。
最後に入院している方々の状況です。

本日、残念ながらお亡くなりになられた方が2名。累計では都の死亡者数は42名となりました。亡くなられた方のご冥福をお祈り申し上げます。
本日重症化された患者さんが8名。現在の重症患者数は37名となっております。
本日退院された方はおりません。退院された方の累計は52名でございます。
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【解説②】
ここで示したデータは全て、ネットから入手できる情報をまとめたモノで、かなり正確な情報だと考えています。ポイントは過去の推移と現在の状況が判り、少し未来の状況をイメージできることです。
メディアなどを通じて都も、医療関係者も医療現場のひっ迫を再三訴えていますが、外出自粛が進まないことも併せて危機感が共有できているかは疑わしい。
思うに問題点は
「状況が見えない」ことだと考えています。
都で公開している感染者数、入院患者数、死亡者数ではただの数字の羅列になってしまって、状況の推移は見えません。
では逆にその辺りを可視化してあげると、既に病床数は一杯で、過去数日間も100名を大きく上回る感染者が発生し続けており、もし今、感染したら入院できるベッドが無いことがイメージできます。
こういった情報を、日々発信していくことが必要だと考えます。
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都の関係者の方々には、是非参考にして頂きたいと思います。