
さて、当日の乗り比べがどうだった、というところは前回のブログで述べたので、実際の印象に入っていくわけですが、、、(^_^;)。
先ずは改めて、両車の比較から。
アテンザ 25S L-Package (2016年式)
メルセデスベンツC250スポーツ(2016年式)
細いスペックはリンク先を見て比べて頂くとして、2台とも
ほぼノーマルながら、実は両車ともに重要なパーツに手が入ってました。それはタイヤ。
アテンザ:225/45 R19 →
245/40 R19
Cクラス:F 225/40 R19 → 225/
45 R18 / R 265/35 R19 →
245/40 R18
タイヤ幅1サイズアップとか、1インチダウンですが、
たったと思うなかれ。シビアにセッティングされているクルマであればあるほど、たとえホイールを0.5インチ幅広くしただけでも、操縦性が大きく変わる場合だってあります。
アテンザもCクラスも4ドアセダンという事で、スポーツカーほどシビアなセッティングではなく或る程度の性能的は幅を持っているハズですが、まぁ完全にノーマルではないってことで(^_^;)。
加えてアテンザはブレーキパッドとブレーキホースに手が入っていますが、まぁそこはご愛嬌という事で(笑)。
基本スペックとしては、ボディはアテンザが全長150mm、全幅30mmと気持ち大きく、車重はCクラスが130kg重たいです。
パワーユニットは2.5L NA vs 2.0L Turboで、馬力は189ps vs 211ps、トルクは250Nm vs 350NmとCクラスが若干トルクフルながら、車重の差と公道というステージを考えると、スペック的には大きな差が無いと言えます。
カタログを見てもっとも違う差は
価格で(苦笑)、サイトの掲載価格は333万円 vs 670万円なので、ほぼ倍。(^_^;)

同セグメントの両車とはいえ、価格が倍のクルマを比べてナンボのモンじゃ?という話はあるのですが、輸入コストや拠点費用を差っ引いても500万を下回らないと想定すれば、それでも150万以上は高いことになります。何がそんなに違うのか?といえば、それは確実にあって、それは電子制御エアサスであったり

ゴツイブレーキであったり。

今回の乗り比べの中心はダイナミックパフォーマンスなので、こういった装備(=価格)に意味があるのか?は必ずしもメイントピックでは無いものの、価格に見合う装備であったり、それ故であってもその価格が受け入れられるか?というのは、個々の車両(商品)の出来に留まらず、それが
ブランドってもんでもあります。
こうして直接比較してしまえば、コンベンショナルはパッシブサスであったり、ショボいブレーキwのアテンザがCクラスより
安いのは当たり前ですが、じゃぁ同装備を付けたらCクラスと同じ価格で売れるか?といえば、それは絶対に
Noです。
もしマツダが本気でメルセデスに並ぶブランドを目指すなら、先ず同等の装備、性能で並んだ上で価格が安いこと、そこで市場から大きな支持を得られて人気が保てて初めて、次のステップとして徐々に価格を近づけていけます。
ただ、もしアテンザ(Mazda6)が安い価格帯で十分な人気を得たとすれば、Cクラスが対抗して価格を下げてくる場合もありますけどね(^_^;)。
というワケで、現時点のマツダとメルセデスの立ち位置の違いを確認することが、今回の比較試乗の目的のひとつであったワケですが、並べて比べるとやはり
格下である事実は動かしようがありませんね(苦笑)。
乗り比べなくても出来る能書きwはこれくらいにして、そろそろCクラスに乗った印象をば。
FLAT6さんの計らいで3つのステージでパフォーマンスチェックをしたワケですが、ここでは各ステージ間を移動した際の街乗りの印象から。
Cクラスはエアサス仕様でモード切替が出来るのですが、C(コンフォート)モードとS(スポーツ)モード、それぞれを試すことが出来ました。
先ずどちらのモードでも、アクセル、ハンドリング、ブレーキングはそれぞれ極めてリニアで癖が無く、この辺りはマツダ車の特性にも似ていて非常に運転がし易いです。はじめて乗った車なのに、もう一発目の操作から意のまま、みたいな。
これはある程度、事前の予想の通りだったのですが、重厚感みないなものが意外に感じないとか、大径ブレーキの割りに低速域のコントロール性が全く問題ないとか、良い方向での誤算はたくさんありました。ただ癖がないとは特徴が無いとも言えるワケで、これぞCクラス、これぞメルセデス、という顕著な点もなし(^_^;)。
また、街乗りの極普通のペースwだと、FRの美点というか、クリアなステアリングインフォメーションとか、前後バランスの良さとか、そういった印象も顕著ではありません。
エンジンはターボラグを全く感じることはなく、もうこれはNAか?と見紛うばかり。アクセルを踏み込んだ瞬間の応答性、加速G一定の加速、アテンザのNAのG2.5と全く同じ感覚で遅れもなく、過敏でもなく、これも意のままでした。
もっとも顕著に感じた違いは乗り心地ですが、比べるとアテンザのそれはCモードとSモードのちょうど間くらい。モードを切り替えると結構ハッキリと特性が変わります。
面白かったのはCモード。乗り心地重視という事で確かに柔らかく、ハーシュが減る一方でボディの動きは大きくなるのですが、そのグラグラ上屋が動く感じがマツダ車のそれに似た感じ。アテンザがCとSの中間なので、当然アテンザよりも動きます。動くのですが、柔らかいと感じさせるクセにw、大きめの荷重が掛かってサスがストロークしていくと、ちゃんとプログレッシブにダンピングも増えていく感じで、どこまでも柔らかいワケではなく最終的には挙動をシッカリ抑え込んでくれること。つまり最初の動き出しは速いけど、そこさえなんとかすればという、ただ柔らかいだけの足ではないぞ、、、と。
一方でSモードですが、確かに固くはなりますが予想していたよりもずっとしなやかで、ハーシュ自体もボクにとっては全然キツくありません。この辺りに疎いwボクとしては、このSモードのままでも十分に普通に乗れちゃう感じでしたが、アテンザとの対比で言えば、ボディの上屋の動き出しは明らかに抑えられていて、まぁ一般のスポーツサスのイメージ。個人的に意外だったのは、もう少し重厚な感じかと思っていたけどそうでもなく、またSモードでも案外しなやかで挙動変化も解り易い点。これをS+に変えてもガチガチになるってワケではなかったことです。
このSモードとCモードがスイッチ一つで切り替えられる点が正にカネが掛かっているww点で、アテンザより優れている点となるワケですが、それぞれのモードを試した後で愛車に乗って走らせてみると、カネの掛かっていないwコンベンショナルなサスではあっても、これはこれで実に上手い塩梅に仕上げてあると逆に思いました(^_^;)。
細かな点では、アテンザの乗り心地面での微妙な粗さの要因としてFLAT6さんは19インチであることを指摘していて、Cクラスを18インチにダウンした彼の意見になるほどっと思わせる点はありましたね。ボクは普段から乗っていて、もう慣れたのかそこの粗さは全く気付かず、またCクラスに乗ってみてもその差が足の差なのかタイヤの差なのか、までは思いが至らなかったのですが、、、
といった感じに街乗りの印象を得たワケですが、まぁ普通に転がすレベルで大きな違いを感じなくてもそれは仕方がないワケで(^_^;)、次回は本題のパフォーマンスランでの比較印象です。
Posted at 2020/11/12 09:36:41 | |
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クルマ選び | 日記