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2020年11月13日 イイね!

MAZDA vs Mercedes(25S L-Package vs C250 Sports)

MAZDA vs Mercedes(25S L-Package vs C250 Sports)いよいよ前回のサワリに続いて本題です。

ご用意いただいた3ステージの内、午前中は肩慣らしということで、午後の2ステージが主となりますが、午後イチが両車の違いの炙り出しには有益でした。

ただ最初にひと言。

コースとしては緩やかな勾配、浅い角度のコーナーが主流ながら、路面のウネリや荒れが所々にあるって感じですが、移動がてらFLAT6さんに付いて走った印象は
ここをこのペースで走るんかい!?というもの(^_^;)。
具体的には中速・中程度のGとだけ記しておきますが、FLAT6さん、あぁたイイ歳して・・・以下自粛(苦笑)。いやボクは普段、このペースで走らせることはほぼナイですからね(^<>^;)
とはいえ、ここまで追い込むとなるほど両車の違いが顔を出しますし、クルマの仕上りというか、作り手の意図するところもアレコレ推察できる情報を色々得られます。どうも彼が車両特性を評価するのに使っているコースのようで、まぁなるほどとは思いましたが、ボクは初めてのコースなんですけど、、、(苦笑)

先ずメルセデスのC250スポーツの印象を軸に記しますが、これにはC(コンフォート)モードとS(スポーツ)モードという2種類のアジリティモードが選択可能。
(S+も試しましたが、今回のステージではペース不足と判断して除外)
全く意図せずw、Cモードで一本走るコトになってしまったのですが、ここでの挙動(ダイブやロールといったボディの動き)がアテンザ、というよりマツダ車に非常に近いというか良く似ていると感じたのが面白い。
これをSモードにすると挙動はシッカリするのですが、ガチガチになるでもなく思いの外しなやかに動いてドライバーに挙動を解り易く伝えつつ、抑えられた挙動はドライバーの操作に対するプレッシャーが少ないです。
ここがアテンザ 25SC250スポーツのもっとも違う部分ですが、ボクが事前に想像していたほどには意外に大きくないと感じました(^_^;)。

ちょっと余談になりますが、ここのドライバーの操作とクルマの挙動(反応)の相関がこの比較試乗でもっとも大きくクローズアップされると予想(期待)していたのですが、ここは正直言ってボクの期待は外れました(^_^;)。
理由はふたつ。ひとつは上記の通りメルセデスのクルマ造り(仕上り)がボクの想像と違ったこと(苦笑)。そしてふたつ目は、FLAT6さんのドライビングがボクの想像より遥かに丁寧でセオリー通りだったこと(爆)。
いやーFLAT6さん、お見逸れ致しました。m(_"_)m


C250スポーツの印象をより詳しく述べると、

①ステアリング:駆動を伴わないFRのステアリングフィールですが、世間で言われるクリアな感覚というか、そういった差は正直あまり感じませんでした。アテンザはトラクションを掛けたときのトルクステアと言われる反力が、上り区間でアクセルを積極的に踏んでいったときに掌に僅かに感じる場面がありますが、まぁ「だからナニ」というレベル。逆にC250に無くても「だからナニ」(苦笑)。
中立の据わり、切り込み始めの反応、掌に感じる手応えなど、極めて好印象ながら、アテンザより圧倒的に優れている何か、は感じ取れませんでした(^_^;)。
因みにFLAT6さんが特に、コーナリング後半のコーナー脱出場面での違いを感じたそうですが、逆にボクは感じていなくって、そこは二人のドライビングの違いが影響しているのかもしれません。FLAT6さんはハンドルのセルフアライニングトルクに任せているようですが、ボクは縦横G管理の観点からハンドルを戻した分だけ踏むアクセルワーク(=G一定)なので、立ち上がりでもステアリングをシッカリ握って緻密に(意図して)戻していきます。印象の違いはこの違いに起因するのかなー?というのがボクの理解。

②:シャシー&サスペンション:アテンザとC250の違いを一言で云えば「柔と剛」ですね。しかし剛の言葉で表するよりも遥かにしなやかな上に、ガシッとした安心感もある。数本走ってコースのうねりや荒れが解かった上で通過すると、文字通りガシッと受け止めて微動だにしないって感じ。一方のアテンザはより大きく動きながら上手く受け流すという感じ。実はこの両車の違いを印象付ける要素がボディの剛性で、C250はアテンザに比べてボディ(箱)が歪む感じが無い印象。足だけが動いている感じ。別にアテンザのボディがヨレているワケではないのでしょうが、乗り比べるとボディの捩れとサスの動きが一緒になって外乱を受け流している印象を受けます。逆にこれは乗り比べ無いとそういう印象は受けない程度のモノですが、こういう違いを感じられたのは面白かったです。

③:ブレーキはペダルの踏み応え、踏み始めてから最大減速Gまでのリニアなコントロール性は見事。或る意味、ここは一番違いを羨ましく思いました(^_^;)。
比較試乗中にFLAT6には指摘されてしまったのですが、今回のステージとペース程度では、アテンザのブレーキでも効きもキャパも不満はありませんしコントロール性も悪くはありません。しかしながらどーいうワケか、ペダルの踏み始めから減速Gが立ち上がる反応が一貫性を欠くことがあって、10回中1~2回、ペダル踏み始めの遊び部分が急に無くなってカックン、なんてことが起こります。
例え1~2割でもこの一貫性の無さは許しがたくw、ブレーキホースやパッドを変えた理由はコレなのですが、C250のブレーキには当然のごとくこのような甘さは全くなく、常に一貫したペダルフィールと効きを維持してくれるのは嬉しい(羨ましい)ですね。

④エンジン&AT:NA vs Turboの四発対決ですが、パワー&トルクともにメルセデスが上回るものの、ピークパワーを使うワケではないのでね(^_^;)。メルセデスの2Lターボはアクセルワークに対するラグはついに一度も感じることなく、Cモード、Sモードの違いも無く極めてリニアなレスポンスを提供してくれて、性能面では文句なしでした。トルクの大きさは上り区間ではよりハッキリわかりますが、今回のステージでは床まで踏むことななかったので(苦笑)、アテンザでもパワーに劣る印象は無かったです。同じように加速していこうとすると、より高回転まで引っ張りましたけど。ATはマニュアル操作はほとんどせずオートのまま走ってしまいましたが、変速制御に特に不満はなかったものの、ダウンシフトはマツダの方が上手かなぁ~、くらい。6速 vs 7速という違いもほとんど感じませんでしたが、C250は街乗りで7速に入ることが無かったことから、それはオーバードライブ扱いということのようです。
両基、バランスシャフト付きの四発ですが、回転感覚の質感はウチのG2.5の方が、上というか好きかなぁ~(^_^;)。
これは自然吸気故か理由はわかりませんが、、、

⑤:乗り味、ハンドリングですが、C250のソレはとにかくひたすらリニアで素直という印象はまぁ予想通りだったのですが、予想外(意外)だったのが楽しかったこと(苦笑)。ぃゃ(^_^;)きっと変な(姑息なw)演出は無いのだろうとは予想していたのですが、それ故に「素直なんだけど面白みに欠ける」と感じるだろうと予想していたワケですょA^_^;)。
面白かったのは、このC250と乗り比べると、アテンザのハンドリングはブレーキングで前荷重からターンイン場面で明確な軽快感を伴って「クィッ」とノーズが入る印象があったこと。アテンザはマツダ車の中にあっては大きなボディ、長いホイールベースから、相対的にこのターンインの軽快感は控え目なのですが、メルセデスと比較試乗するとこの軽快感が顔を出すというのが面白かったです。
メルセデスC250に話を戻すと、ターンインからコーナー中盤までの素直な動きの一方で、コーナー脱出に向けたアクセルONでリアを振り出していくような感覚は意外になくて、徹頭徹尾、素直・弱アンダーな印象でした。もう少し追い込む(ペースが上がる)と、ここでFRらしい挙動になっていくのかもしれませんが、そこまでは追い込めず(^_^;)。

⑥質感:内装や電子装備は今回は横に置いてA^_^;)、既にいくつか述べていますが、もっとも印象的な質感の差はボディの剛性でしたね。
ただこう書くと読んだ人はアテンザのボディ剛性はCクラスに「劣る」「負けている」と思うのでしょうが、劣るとか負けるとかいう単純な話ではないことは明言しておきます。

思うにこの剛性感の違いは両車の成り立ちに起因していて、アテンザの場合はもっともパワフルなパワーユニットでも250ps程度です。しかもその2.5L Turboはデビュー後に登場したユニットで、開発初期には想定されていませんでした。
一方のCクラスは開発の初期段階から既に4L V8の500ps級のエンジンが搭載されることが判っていました。この前提の違いが最終的なボディ剛性の違いとなっているのでしょうが、機能・性能的にはどちらも全く問題はありません。しかしドライバーの感じる「質感」という点で、確かに違いは感じます。この辺が人間の感性の凄いところであり、面白いところでもありますが、アテンザとて今回の中速・中Gステージや、クローズドコースの低速・高Gステージでは少なくともバランスが取れていて、性能的には問題が無い(というか逆に素晴らしいw)ことを考えれば、シロート考えで変な補強を入れて剛性感だけ上がっても、性能的にどうなるかは微妙(逆に下がる)でしょうね。

総合評価
という感じでガッツリ試乗させて貰ったC250スポーツを一言で云うと、予想通りに極めて素直でニュートラルな性能ながら、予想に反してw想像以上に走る(操る)楽しみは感じられて、オヤジセダンの印象は皆無に近いというものでした(^_^;)。
ただ、このクラスのFRとして、FFのアテンザが一気に色褪せて見えてしまうような圧倒的な何か、があったかと言えば微妙で、流石と思わせるポイントはいくつもあるものの、それは倍もする車両価格wをひっくり返せるレベルか?と言えば、、、そこはFLAT6さんのご意見に譲りましょう(爆)。

既にFLAT6さんもインプレを上げてくれていますが、二人のオーナーがとっかえひっかえ乗り比べた印象は、恐らく多くの人に「ホンマかいな?」更に言えば「アテンザってそんなにイイのかよ?」と疑念を抱かせるモノでしょう(^_^;)。

そして過去に、或いはこの試乗記を読んで最新のMazda6とC classを将来、乗り比べた人がボクたちと同じ印象を持つか?というと、実はかなりの高確率でそうはなりません(苦笑)。

その辺の事情は次回に譲りますが、逆に言えば今回のアテンザとC250の比較試乗から焙り出された両車の違いは、既に直6 3L級のFRになることが決まっている次期Mazda6がどこをどう進化させるべきか、注力ポイントを洗い出したと言えます。

SKYACTIVビークルアーキテクチャという新世代コンセプトと、3L直6 300ps級、600Nm級のエンジンを積む前提となるボディ剛性の強化は既定路線ですが、そうして強化されるボディにどれだけの走りの質感を作り込めるか?走りの個性(軽快感)はマツダの個性ですからそのままでしょうが、非常に楽しみになってきますね。あと、価格設定も非常に大事です(苦笑)。

※オマケ
今回のステージではボクも普段はほとんど(否、絶対にw)やらないペースだったが故に、一本目のi-DMスコアが3.5とか出ちゃいましたが(爆)、二本目はちゃんとこうなりましたょ(笑)。FLAT6さんのスコアは武士の情けでナイショww

Posted at 2020/11/14 16:02:14 | コメント(3) | トラックバック(0) | クルマ選び | 日記

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