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2020年11月16日 イイね!

MAZDA vs Mercedes(マツダ vs メルセデス)

MAZDA vs Mercedes(マツダ vs メルセデス)ウチの愛車のアテンザ25Sと、実に都合良く対比できるメルセデスC250スポーツを所有するFLAT6さんの協力を得て、ステージは限定的ながらガッツリ比較試乗が出来ました。

実際に比較した両車の違いは既に書いた通りですが、メーカーであるマツダとメルセデスの違いについて、書かないワケにはいきません。

と、こ、ろ、が、、、

実はコレ、FLAT6さんがアテンザを運転してくれて、クローズアップ出来ると期待していた思惑が思いっ切り外れてしまいましてA^_^;)。

仕方がない(苦笑)ので、過去のブログと同様に理屈で説明するしかない(^_^;)のですが、今回の比較試乗で面白い事実も確認できましたので、それを踏まえて解説します。

C250スポーツはエアサスでアジリティのモード切替が可能で、C(コンフォート)モードに対してS(スポーツ)モードはダンパーの減衰に留まらず車高まで変わる(2cmダウン?)というズルい仕様wですが、対比するとアテンザの乗り味は丁度CとSの間で、挙動というかボディの動きはCモードが結構近いと感じました。

ということは、C250スポーツでワィンディングをCモードで走ってみると、マツダ的な味付けを疑似体験できることになります(笑)。

車高が上がって足のストロークが増え、乗り心地に配慮した緩い減衰力のお陰で、運転操作に対する挙動変化(ピッチやロール)の動きが速く感じます。グラッとロールしてしまうため、ハンドル操作は丁寧にゆっくり行う必要があります。しかもハンドルは進路を決定するため、コーナーに対して十分に手前から操作を開始する必要があります。「早めにゆっくり(Early and Slow)」ですね。
当然ペースが上がれば、コーナー進入時のターンインのタイミングはシビアになってきます。一瞬でも遅れれば素早い修正を余儀なくされるワケで、これはグラッを誘発することに繋がります。

素直にSモードにすれば、素早い操作や修正操作にも締め上げられた足が吸収してくれるので、そんな心配は無くなります。

じゃぁなんでマツダは、走りの良さを売りにしているにも関わらず、メルセデスのSモード寄りではなく、どちらかというとCモード寄りの動きをするのでしょうか?ここに彼らの意図するところが込められています。

C250スポーツのオーナーは、ワィンディングで走りを楽しみたいと思ったら、迷わずSモードにするでしょう。そうすれば、素早い操作にもビクともせず、ロールは減って、多少のドライビングミスも許容してくれます。
一方、Cモードで走ると、丁寧なゆっくりした運転操作を適切なタイミングで行い、大きめのロールをしっかり管理しなければなりません。ドライビングミスは、そのままクルマの挙動となってドライバーに返ってきます。

こんなシーンでどっちが優れているか?といえばSモードであることは疑いの余地はないと考えがちですが、別に速さを競うスポーツドライビングではないのだから、と考えると、実はちょっと異なる側面があるのです。

多少スピードを出しても、ドライバーの腕前にも依存度が低く、安心感があるクルマが一般的には優れたクルマという評価を得ますが、誰が運転してもどんなペースでも、そこそこ上手く走れてしまうとすると、それでドライバーは嬉しいんでしょうか?そら買った直後は良いクルマを所有した嬉しさはあるでしょうが、、、

一方、スピードを上げればシビアに、道路が難しくなっても同様に、ドライバーの運転操作に素直に反応し、上手く走れれば気持ち良く、しかし失敗したら失敗とわかる反応がクルマから返ってくるとしたら、ドライバーには「上手く走らせよう」という意識が芽生えるモノです。そして上手くいけば「嬉しい」。失敗すれば「悔しい」。この一喜一憂する運転が実は、マツダが言っている人馬一体なのですが、これは楽しいです(^-^)。

他方で、この楽しさを知ってしまうと、これが無い他社のクルマ、今回で言えばメルセデスですが、優れたクルマであるが故に運転は楽しいものの、まぁ遠からず飽きますね(苦笑)。だって成功だろうが失敗があろうが、ドライバーの運転には鈍感wに、そこそこそつなく走ってしまえば、失敗して悔しいと思わないのと裏腹に、成功して嬉しいも無いから(^_^;)。

こういうクルマで「楽しい」と感じたいと思うと、どうすれば良いと思いますか?

それはスピードを上げることなんですよ。しかし一般道では道交法がありますからね(苦笑)。

というワケで、マツダのクルマ造りの哲学、人馬一体の肝はドライバーに失敗を気付かせる、というモノなんですが、話はここで終わりません(^_^;)。

実に多くの一般ドライバーが、マツダ車に試乗して「ここがイマイチ」「あそこがイマイチ」と指摘するんですが、既に述べた通りそれはマツダがかなり確信的に仕込んでいる味付けであって、別にイマイチでは無いんです。

それが証拠に、今回FLAT6さんにアテンザ25Sを思いっ切りw走らせて貰った結果、メルセデスCクラスを所有する彼をして、致命的な指摘は無かったでしょ?
つまり多くの人が「イマイチ」と言っている点について、彼はそう思わなかったってことです。

なぜか?

彼の運転がセオリー通り、平たく言えば上手い運転だったからです。

実はここは今回のボクの思惑違いだった点でした。勿論、彼が運転がヘタクソなんて思っていませんでしたが(^_^;)、長くスバルのAWDに乗り、後継としてメルセデスを選んだ彼のドライビングスタイルは、クルマに或る一定レベルのスタビリティがある前提、という仮説(期待かなw)があったワケ(苦笑)。

そうすると、マツダ車の躍度に敏感は車両特性に最初は戸惑うだろうと思っておったのですが、全くそんなことなく直ぐに適応しちゃった(爆)ので、ボクからアドバイスする場面はほとんど無し。
これは彼が単車乗りである点を、ボクが些か舐めてましたねA^_^;)。
単車は四輪車と違ってセオリーを無視したライディングは出来ませんから。

因みに現地でも話しになったのですが、四輪のハンドル操作の舵角は、単車で云うところのリーン角だし、旋回半径の微調整はスロットルで行う所も同じ。だから彼の運転もターンインから一旦舵角が決まったら、修正舵はほとんどありません。つまり舵角一定=旋回G一定というコト(笑)。

で、話を戻してマツダ車。ボクはプロローグマツダ車が欧州車と大差ないと常々思っていて、それがメルセデスのCクラスと比較しても大きくは違わないと思っている、と書きました。

そしてなぜそう思うのか?については理由があって、それはセオリーを外さない運転、更に言えばi-DMが教えてくれるマツダ車のスイートスポットに嵌める運転が日常的に出来るから、なんです。つまりマツダ車の美味しい処がボクの評価なワケね。
一方で一般の多くのドライバーの評価は、マツダ車の美味しい処と、マツダが意図的・確信犯的に仕込んである美味しくない処が混ざった評価なので、同じ結論になるハズが無いのです(苦笑)。

で、じゃぁそのマツダ車の美味しい処はメルセデスCクラスと比較してどうよ!?については、オーナーのFLAT6さんの評価を参照のこと、ってワケですね(^_^;)。

そしてアテンザの乗り味がCクラスのCモードとSモードの間、と既に述べましたが、結果的にそこに落ち着いている要因は色々とあるのでしょうが、結果的に同じようなペースで走らせてみると、CクラスのSモードとの対比においても尚、致命的に後れを取っている点は無いワケです。個人的にはコレって凄いコトだと思っていて、スポーツ性を上げたければ足は固めるのが常識です。ボクはずっと、日常域にフォーカスしているが故に、限界域の性能は多少、妥協があるだろうと思い込んでいた時期があったのですが、そんなことは全然なくて、十分な性能を持たせてありました。よって今回のような限界に至らない中速・中G程度の領域では、FFながらFRのCクラスと遜色ない走りが出来ます。エアサスとか電子制御が無いコンベンショナルな足で、日常域での味付けがしっかりしてあって、限界域での妥協も無いというのは、凄くハイレベルな仕上りだと思うんですけどね。意外に知られていませんが(^_^;)。
Posted at 2020/11/17 11:48:50 | コメント(2) | トラックバック(0) | マツダ | 日記

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