
納車一週間ながら、約1500km弱を走行。
慣らし運転なので、あえて回し気味で走ったり、マニュアルモードを多用したりと、やや特異な走らせ方もしたが、購入前の試乗のときにはわからなかった、あるいは勘違い?誤解?だった部分などもあり、改めて記載しておく。
別にボクの印象などどーでも良いことながら、価○コ△の掲示板などに、結構イー加減な事を書いている輩も多いので、アクセラ、SKYACTIV、そしてマツダの名誉のために記載する(笑)。
【SKYACTIV-DRIVE】
試乗したときは発進以外の全域でロックアップが感じられ、まるでM/Tのようなフィーリングであったが、その印象は変わらない。
むしろ、通常のDレンジでの制御の巧みさに改めて感心している。
DCTを筆頭に、新世代ATが買い替えの必要条件だったわけだが、トルコンATにしたことに全く後悔させないくらいの出来の良さだと思っている。
ただ、試乗時と印象が異なった点は以下の二点。
(1)加速、シフトアップ時、試乗時には変速ショックが全く無く、いつ変速したかわからなかったのだが、わかるようになった。ショックではなく体が感じるトラクション変化によって「あ、シフトアップした」と気付くようになった。よって、もうCVTのようとは感じなくなった。
たまたまこの一週間、代車でホンダのインサイト(マイナー前)が手元にあったのだが、CVTとは明らかに違う、有段ミッション特有のギヤを繋いでいくフィーリングはある。
(2)減速時のシフトダウンについてだが、試乗のときは赤信号に向けて減速していくときにダウンシフトしている感は無く、どんな制御をしているのか不思議だった。5速や6速のままなら50km/hくらいでストール回転数を下回るだろうに。
取説には、マニュアルモードのときはそれぞれのギヤの最低速度を下回ると自動でシフトダウンすると記載されていたが、Dレンジではどうか?
実際は、Dレンジでもしっかりシフトダウンしていた。この辺り、本当にDCTと同じように振舞うし、ロックアップクラッチが停止直前まで直結していることを伺わせる。
試乗時には体験できなかった新たな発見で、ちょっと感動した点を一点。
(1)東名高速上り線、御殿場ICを過ぎた後の高速コーナー&トンネルが続く区間。速い方の流れに乗っかってロングコーナーを下っていたときの事。鮎沢PA後のトンネル区間を抜けた先、ブラインドの下り右コーナーがあるのだが、ここの進入直前に前走車に割り込まれた。別に急ブレーキを踏むほどの状況ではなかったが、いかんせんスピードが乗っているためトップギヤでのエンジンブレーキでは不十分。ブレーキペダルに足を乗せてライトブレーキングをした瞬間、
なんとSKYACTIV-DRIVEは6速から5速へシフトダウンして見せた、自動で。(*_*)
これにはちょっと感動した。速度はちょっと記せないが、下りの高速コーナー手前でトップギア、トラクションは十分では無い状況なので、気持ち的にはダウンシフトしてトラクションを確保したいところ。自分で飛び込むなら、安心したければステアリングスイッチを押せばよい。しかしギヤダウンしなければクリアできないような限界走行をしているワケでもないので、何事もなければそのままアクセルステイで普通に入っていけばイイ話である。
そこに不意の割り込み、とっさにブレーキペダルに足を乗せて若干、速度を殺した刹那だった。
自動でダウンシフトしてくれなかったら、自分でギヤを落としたか?いや別に落とさなくても何事も起こらなかった、そこまで切迫した状況ではなかったのだが、この制御には本当にビックリ。
マツダのエンジニアは、やっぱり走りのことが良く解っている、とひとりで悦に入って帰ってきた。
【SKYACTIV-G2.0】
試乗のときから低速からトルクがあり、なかなか好印象なエンジンであったが、購入後もそれは変わらない。
改めて感じるのは、マツダには大変失礼な言い方になるが(あえて言うが)、中身はホンダかBMWのエンジンですか?というくらいの高品質感。とにかく回転感覚が滑らか。試乗のときにもそれは感じたが、1日500km以上、高速道路を走らせてみると、改めてエンジンの良さが身に沁みる。
確かに突出したパワーや刺激があるエンジンではないけれど、とにかく気持ち良く回ってストレスが無い、というのをしみじみと感じた次第。
やはり自然吸気はイイ!
それから、ネットでときどき「パワーが無い」「トルクが無い」との書き込みを散見するのだけれど、2000ccの自然吸気エンジンとしては必要十分なパワーもトルクもある。どうして力不足を感じるのかはなんとなく想像できるが、オーナーとなった今、それらは誤解だと明記したい。
現時点(2011/12/25)でやや不満があるとすれば燃費。
2000ccで15km/h前後は十分に優秀で、これはボクがやや期待過多だったかな?と反省する部分かもしれないが、ロングドライブでは18km/l前後、あわよくば20km/lの大台を期待していた。
実際は、帰京の300kmの2/3を100km/h以下、無用な加減速を極力控えて走ってみたが、車両の燃費計で17.3km/l辺りまで。その後、残りの1/3、100kmをそこそこのペースで走ってしまったため、燃費計で16.6km/l、満タン法で15.6km/lに留まった。
まだこのエンジンの素性や実力の全てを理解できたわけも無いが、
燃費は相当に優秀であるが故、省燃費走行等、走り方を変えても上がり代が少ない
というのが現時点での印象。
最先端のエンジンであり、相当に複雑な制御をしているので、走らせ方の違いによる燃費の悪化も良化も少なく、影響するのはペースだけ、ということか?
とはいえ、クルコンは使わない方がもしかしたら燃費が良いかも?とか、気になる点がまだいくつかある。今後、このエンジンをもっと良く理解することで、大台乗せには是非、達成させたいと思う。
【シャシー性能】
SKYACTIVテクノロジーによらない、ボクが購入時に気にした点ではあるが、試乗したときにはしなやかでかつ安定性も高く、これで十分と思わせた部分。
試乗では試せない速度域まで経験して、選択に間違いはなく後悔もないのだが、印象はやや異にしている。
まず、ステアリングフィールであるが、これは善し悪しではなく好みの問題と前置きした上で述べると、ボクにはアシストが少し強過ぎ、かつレシオがやや速い。結果、速度域によらずボクのステアリング操作は少し乱暴とi-DMセンセに叱られることとなる。
なので、ステアリング操作には今はまだ相当に気を使うし、高速域で長時間の運転では少し疲れる。慣れの問題なのだろうが、これには少し時間が掛かるかも?
乗り心地については、ホンダのTYPE Rに乗っていたボクら夫婦にとっては極めて快適ながら、一般的および客観的には、一般道レベルでは少し硬いであろう。
一方、高速域ではもう少し、ダンパーに締まりが欲しいと感じる場面がある。不満という程ではないが。
と、現時点では低速域でやや硬く、高速域でやや緩い、バランスとしては良好ながら、もし良いものがあればダンパーは交換してみたいかな?といったところ。
試乗時との比較という意味では大きくはこんなところだが、今後も気になった点があれば記していきたいと思う。
アクセラの購入を検討している方の参考になれば幸甚。