
というけれど、ホントか?(^_^;)
マツダの
ニュースリリースを受けて、様々な情報サイトに同情報が掲載されていますが、月間販売計画が5,000台に対して、9月11日の予約開始から10月26日までの受注台数が19,233台というから1ヶ月半で4ヶ月分の注文を貰ったことになります。
この報を受けて改めてデミオの人気に喜んだマツダファンは多いのでしょうが、残念ながらそこまで脳天気では無いボクなんかは、むむむむむ…なーんて思うワケです(苦笑)。
なぜならば、、、d(・_・)
丁度1年弱前、
アクセラが発売になったときを振り返ると、11月21日発売後12月19日時点の約1ヶ月で、月間販売計画3,000台の5カ月分を超える約16,000台を受注しています。
更にその1年前、
アテンザが11月20日に発売されて12月20日までの1ヶ月で、月間販売計画1,000台の7カ月分を超える約7,300台の受注がありました。
更にその9ヶ月前、
CX-5のときは2月16日の発売から3月14日までの約1ヶ月で、月間販売計画1,000台の8カ月分となる約8,000台を受注していたんですね。
メーカーというか、販社が掲げる月間販売計画というのはモデルライフを通した平均的な月間販売目標であって、この通りに売れれば文字通り計画通りの利益を会社にもたらし、これを上回れば計画以上、下回れば採算が悪化と、まぁそういう関係になるワケですが、通常は発売直後は
新車効果と言われる通りで購入希望者が殺到するので、この月間販売計画より大きな台数の受注があるのは当然です。逆に発売直後で販売計画とトントンの台数しか受注が無かったら、恐らくそのモデルはほとんど失敗作といっても過言ではないでしょう(^_^;)。
という前提知識と、紹介したフルSKYACTIVの先行3車種の実績を踏まえて思った素直な感想は、デミオは意外にスロースターターだなぁ、というもの。
月間販売計画の何倍というのは、あまり参考にはなりません。なぜならばメーカーは市場規模や過去の実績などから絶対に採算を割らないであろう台数を掲げますから、アテンザはともかくCX-5の月販1,000台というのは如何にも少なく保守的です。一方でアクセラはグローバルでマツダの最量販車種ですから、過去の日本での実績がどうあれ、日本国内でも3,000台くらいはコンスタントに売れてくれなければ困ります(^_^;)。
ってな具合に様々な思惑で決められた計画台数というのは、云ってみれば平等では無いワケですから単純に何倍だから偉いとか偉く無いとかとは、一概には言いにくい。
で、デミオですが実は先代のDEの月間販売計画は、少なくとも先代の発売直後は6,000台でした。
これをDJデミオでは5,000台に落としての船出だったワケです。この▲1,000台が意味するところは何なのか?(^_^;)
そしてその受注の立ち上がりですが、先行した3車種の発売1カ月後に受注状況を公表したのに対して、デミオだけは予約開始から1ヶ月半後にリリースを出しています。この「半月待った」のはなんでなのか?(^_^;)
日本カーオブザイヤーを取った通り、クルマの出来には隙が無く、人気が無いということはないでしょう。想像するに、マツダとしても期待を裏切らない販売の立ち上がりだとは思っているでしょうが、意外に鈍いというか緩やかと感じているのではないでしょうか?故に実績の公表を半月猶予したのかな?と。
一方で販売の現場、最前線では何が起こっているのか?もしかしたらマツダが掲げる「正価販売」がいよいよ定着し始めている兆しが、この販売立ち上がりの緩やかさ現れているならちょっと面白いかもしれません。デミオの販売マニュアルにはかなり思い切った事が書かれていました。要は「数を捌くために値引きをするような売り方はもう止めよう!」という話。販売の現場ではそう簡単に転換出来るものではありませんが、商品に魅力と自信がなければ絶対に出来ない売り方です。
だって「これだけ値引きしてくれたら…」という客に対して「であれば、買って頂かなくて結構です」って言わなきゃならないんだから、そりゃ勇気が要りますょ(^_^;)。しかし、それをやっていかないと折角買ってくれた顧客のクルマの価値(残価)が維持できない。故にブランド価値も高まらない。
そりゃそーですわな、デビューから時間が経つにつれて値引き幅が拡大していくようなら、結果的に新車の販売価格が下がっていく訳だから、既に売れてしまった顧客のクルマの価値も同様に下がってしまう。云ってみれば、クルマを早く買った人ほど損をする構図です。どんなメーカーだってそんな売り方などしたくはないでしょうが、値引きをしなければ数が出ない、クルマに魅力が無ければそれも止む無し。背に腹は変えられないという世界ですね。
という事であれば、今のマツダ車には十分な魅力があります。新型デミオは日本国内では最量販車種ですが、数を売るより価値を認めてくれた顧客に正価で売る事を優先し、その結果として販売台数が多少減っても止む無し!という方向に転換し始めているとしたなら面白い。実際、DEデミオより月1,000台少なくてもイイよというところに、マツダの決意を感じるワケです(^-^)。
その結果として、恐らくマツダ車のオーナー層にも変化が生じる事になるでしょうが、それもメーカーの望むところと、様々な場面で関係者が発信していますしね。
是非、ディーラーの営業マンには勇気と信念を持ってお客さんと相対して欲しいですね(^-^)。
「『ホンダさんのフィットだと』『トヨタさんのアクアだと』こんだけ値引きしてくれるっていうんだけど、マツダさんは新型デミオでいくら引いてくれる?」なんて言う客になんか、クルマ売らなくてイイんですょ(笑)。「値引きなんかなくてもオレはデミオが欲しいのだ!」という客の方が、絶対に長く付き合える良い客になりますから(^-^)。
ガソリンとディーゼルの比率は過去にボクが予想したより若干、ガソリンの比率が高いようです。実はこの点も非常に興味があったんですが、今後も注目しています。
Posted at 2014/10/31 20:56:31 | |
トラックバック(0) |
マツダ | 日記