
北海道を旅行するなら、食べたいものは数多くあります。
ウニ丼、イクラ丼、豚丼にジンギスカン・・・
でも、バイク乗りに思い入れがあるのは
釧路にある和商市場の
勝手丼 ではないでしょうか。。
勝手丼とは
市場の惣菜店でご飯を購入して、鮮魚店で好きな切り身を少しだけ購入してご飯に乗せてゆき
自分オリジナルの海鮮丼を完成させていくものです。
その昔、北海道を旅する貧乏なバイク乗りたちに
美味い海鮮を安く食わしてやろう・・・と市場のとある店が始めたのが口コミで広がった
と、いうのが定説ですが真相は定かではありません。
同じ店で「ご飯」と「具」を売ると飲食店(?)となるので
「ご飯」と「具」を別々に買って、その辺で食べる・・・ということで勝手丼となったようです。
自分が初めて北海道をツーリングしたとき(1988年)には
すでに和商市場の勝手丼は、バイク乗りには知れ渡っていて

それ以降、自分も北海道へ旅するときは釧路の和商市場を目指したものです。
和商市場に着くと、総菜店でご飯を買い市場の店をハシゴして一切れずつ乗っけては
オマケを貰って自分だけの勝手丼を楽しんだものです。
マグロ、イカ、サケ、イクラ、ウニが山ほど乗って1000円チョットだった記憶があります。
そんな和商市場も、ここ10年ほどはなんとなく足が遠のいていたのですが
今回、一緒に北海道を旅した友人から
勝手丼が食べたい!との強い要望があったので
勝手丼を食すためだけに、 釧路へ・・ 和商市場へ立ち寄ることにしました。
10年ぶりの和商市場の雰囲気は昔と変わらず・・・ いえ、
雰囲気は変わらないですが、撤退した店舗が多く活気がイマイチなのが正直なところです。
各店舗の品ぞろえも
鮭がドーン! 蟹がバーン!! ・・・ ってほどでなく、感動も普通って感じ。。
値段も観光市場と変わらず、その点でも昔の印象と違っていました。
なによりも、ご飯を片手に勝手丼の具を探しに市場のなかをウロついても
それほど声を掛けられなくて、ちょっと寂しい感じ・・・
ソレもそのはずです。
今の勝手丼は、各店舗で一切れずつ買うのではなく

勝手丼の専門店(?)で好きな具を購入するようです。
しかもパッケージ済みの・・・
ってこれじゃあスーパーと変わらないのでは?(ーー;)
それでも、勝手丼初体験の友人は
市場内をアチこちハシゴして
自分なりの勝手丼をアレンジしてご満悦♪
具だくさんで美味そうな
勝手丼の完成です。。

コレで1300円とのこと。
ちなみに、
鮭イクラ丼にしたかった自分は鮭を買った店に
イクラ丼にしたいからソコのイクラも欲しい・・・と伝えたところ
あっちの店(勝手丼の店)で買え・・・と断られた始末。(・.・;)
あれ? 以前は小分けして売ってくれてたのにな・・・
でも、周囲を見渡すと納得もできます。
いまや勝手丼を楽しむのは、バイク乗りではなく観光客がメイン・・・
しかも海外からの観光客も多いようです。
その日、見かけた台湾からの観光客家族4人は
海老やカニがはみ出るほどのゴージャスな勝手丼・・・。
そんな客を相手にしてりゃ単価の低い日本人、しかもバイク乗りなんて相手にしないわな。
勝手丼は、安くて美味かったのですが・・・ ちょっと残念でした。
そんな和商市場の勝手丼ですが
家族旅行では喜ばれると思います。こんな食べ方は他では出来ないですから・・・。
昔を知るものが立ち寄ると違和感を覚えるかもしれませんけどね・・・。
Posted at 2014/10/19 18:10:41 | |
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