2013年の宿題は今年の内に・・・
と、言うわけで少しずつ書きためていた
リーフの2週間モニターの感想文をアップします。
長いです。。m(_ _)m
リーフに興味のある方の参考になれば幸いです。
ちなみに
リーフ・・・ 愉しいクルマですよ♪
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2013年の9月に、偶然見つけたリーフ2週間モニター募集の広告。
どうせ抽選だろう・・・
と、軽い気持ちで申し込んだところモニターに当選してしまいました!(先着順!?)
せっかくの機会なので
秋も深まった11月に2週間(15日間)味わったレポートです。
2週間くらいでは判らない事も多いと思いますが、
短距離の試乗では判らない事も体験できたと思います。
リーフに興味のある皆さんの参考になれば幸いです。
モニターとして、神奈川日産からお借りしたのは
2012年式 リーフG
(最上級グレード) MC前モデル まだ新車の香りが残る2200km
サイズは4445mmx1770mmx1545mmと思ったよりも大きいです。
高さ以外は旧インプレッサ(幅はWRX-Sti)と同じくらい。
車重は1520kgもあり、ウチの先代レガシイ
(1450kg)よりも重いです。
※MC後は80kgも軽量化され1440kgです。
車内は少し前のコンパクトカー並みの質感ですが、色の組み合わせとデザインで上手く造られています。
上下に分割された2段メーターも違和感があったのは最初だけで、慣れれば見やすいものです。
ただ、上段と下段のメーターを同時に確認することは出来ません。
運転中は上段を飛ばして、電池残量の表示される下段のメーターを常に見てました。
プッシュスターターを押すと、鮮やかなメロディーとメータの演出と共にスタンバイOK。
この賑やかなメータには、最初のうちは戸惑いましたがすぐに慣れました。
上の横バーは負荷状態を表すもので、要はタコメータです。
左に振れると回生具合を示します。
右のグラフはバッテリー残量
(12コマで満タンですが急速充電だと9コマくらいで止まります)
数値は走行可能距離
(実走行距離はこの8割位) となります。
左のグラフはバッテリーの温度計で、要は水温計でしょうか。
真ん中の液晶は、距離計や電費(燃費)などのインフォメーションです。
(表示切替え可能)
通常は、登り坂でみるみる減ったり、ブレーキ時の回生でドンドン増える
丸で囲んだ走行可能距離ばかり見てました。
結構楽しいものです。
リーフを走らせての第一印象は、
思った以上によく走ります。
コンパクトな車体に27kgの大トルクを、
アクセルを踏んだ瞬間に発生する
今までに経験した事がない加速・・・ しかも無音な強加速を味わえます。
そして、重めな車体とバッテリーを床下に配置した低重心の安定性・・・
コンパクトカーとは思えない重厚な乗り心地とハンドリングも併せ持っています。
同乗者には、
乗り心地が良くて静かなので大好評。 酔い難い一面も。
運転者には、走りと、乗り心地と、ハンドリング・・・
90年代の輝いていた日産車を想い出させてくれました。
走りの第一印象はかなり良いリーフです。
続いて、リーフと共に過ごしたシチュエーション別の感想です。
≪リーフでショッピング≫
リーフでの市街地走行は最も得意なステージでした。
渋滞気味の市街地でも、無駄にガソリンを消費している罪悪感がなく、ひとたび走りだせば静かに力強く走るので、イライラすることはありません。
ショッピングセンターの駐車場も、車幅がある割には小回りが効くので扱いやすかったです。
充電設備のあるショッピングセンターも増えてきているので、買い物中に充電することも可能です。
ただ・・・
EV推進を施策としている横浜では、すでに充電器の争奪戦が繰り広げられています。
休日の充電器周辺の駐車スペースには、リーフやPHVプリウスが待ち構えている状態になっていました。
≪リーフでドライブ≫
モニター期間中、箱根や富士山へ日帰りドライブに出かけました。
結論から言うと、充電の手間さえ楽しめればリーフでのドライブも可能です。
充電場所に応じた時間の過ごし方を工夫すれば、30分の充電時間が苦になるようなことはありませんでした。
モニター期間中に実践した充電時間の過ごし方の一例です。
①道の駅 … 売店で地元特産品などの買い物
②観光協会/役場… 施設内や併設する資料館などで時間つぶし
③日産販売店 … 店内で一服(営業時間外なら車内でTV)
④公園の駐車場 … ピクニック
ちなみに、
箱根ドライブ(往復200km)では、箱根の山登り前に箱根町役場で充電して芦ノ湖まで行き、帰りは充電なしで横浜まで帰って来れました。箱根の山登りではバッテリー消費は満タン50km!?のペースでしたが、帰りの下り坂で回生して小田原に戻ったころには満充電まで戻ったくらいです。
富士山ドライブ(往復330km)では、横浜→山中湖の標高を登る行程は130kmで2回も充電が必要でしたが、下りとなる帰りでは充電なしで横浜まで戻って来れました。
なお、
富士山5合目までのチャレンジは、麓で充電して富士スバルライン30kmをバッテリー8コマの消費で上りきりました。(平地なら100km走行できる計算になります)
下り坂で回生ブレーキが効果的に働き、充電場所に戻った時には2コマ回復して富士スバルライン往復60kmを実質6コマで往復したことになります。平地なら70km分に相当する消費なので決して悪い電費ではないと思います。もしかしたら回生出来ないエンジン車の方が燃費の悪化が激しいかもしれません。
リーフでのドライブは、ドコにでもあるガソリンスタンドと違い数少ない充電施設と充電残量にドキドキしながらながらも、慣れると意外にも使えるのかもしれません。
≪リーフで高速道路≫
重めの車重と低重心で、ドッシリと安定しています。
ドアミラー等の風きり音は、妙なヘッドライトの造形の効果なのか皆無でエンジン音もないので静かで非常に快適です。
一方、パワーを掛け続けているのと回生する状況が殆どないのでバッテリーの減りは早く感じます。航続距離130kmのリーフで100km/hものスピードで走れば1時間で充電がカラになってしまうので、余計に減りが早く感じてしまうのかもしれませんね。
1時間走って30分の充電では、あまりに非効率なので帰省などの利用には向きません。
それでも、バッテリーの航続距離を別にすればリーフでの高速走行は快適です。
120km/h巡行も2クラス上の高級車に匹敵するくらい
静かで安定感抜群です。
高速走行の電費が向上すれば、高速クルーザーとしての適正も高いと感じました。
ちなみに・・・ 最高速度は160km/h位は余裕で出そうです。
≪リーフで朝練≫
せっかくなので、早起きして山路にも連れて行ってみました。
車高が高く、着座位置も高いりーフですが、硬めの脚と低重心なためロールも少なく素直に曲がります。加えてアクセルを踏めば瞬時に反応する瞬発力・・・
外観からは想像できないほどのスポーツ性を持っています。
ちょっとやんちゃなクルマが後ろに着いても、引き離す位の性能は持ち合わせています。
篭坂峠の下り坂はかなり速かったです。
ただ、気持ちよく走るとやっぱり航続距離の問題が・・・ 山路なだけに電欠の恐怖は大きいです。
≪充電について≫
リーフモニターでの、一番の興味は充電と航続距離でした。
ガソリンスタンドで給油するガソリン車と異なり、リーフでは家庭で充電できるのですが・・・
リーフ
(に限らずEV)は、一般家庭のコンセントから充電できるわけではなく専用の充電器が必要です。(しかも設置工事が必要!)
マンションや自宅敷地内に駐車場を持てないユーザーは、近隣の充電施設での充電となります。
日産の販売店では基本的に無料で充電可能ですが、
営業時間内という制約があります。
それでも一部の日産販売店では、
24h充電器を無料開放している販売店があるので、早朝や夜間に利用させて貰いました。
外出先でも、道の駅、観光協会、官公庁、ショッピングセンターなどで充電可能ですが、休日や夜間も利用可能な施設となるとかなり限られるのが実情です。
30分の急速充電での航続距離は130km位なので、買物の利用レベルなら気にすることはないですが、ドライブ中は充電場所も限られていることもあり常に充電可能な場所を気にしてのドライブとなります。
≪航続距離≫
リーフの航続距離はカタログ値で200km(MC後は228km)。
一般的なクルマの実燃費がカタログ値の8割だとすると
200km×0.8=160km(実燃費)
モニター期間中は急速充電を利用していたので、さらに8割・・・
(急速充電はバッテリー保護のため8割で充電ストップです)
160km×0.8=128km(急速充電時の実燃費)
充電後にリーフのメータに表示される走行可能距離もこの位で、実際でもこの距離は走れそうです。ただし、面白がってアクセルを踏んだり、登り坂が続いたりすると80kmも走らないです。
でも、ゆっくりと大人しく走り、回生ブレーキを上手く使うと、メータの走行可能距離を減らさずに走ることも可能でした。(消費電力0?)
リーフやEVは、運転の仕方や運転状況(登り坂や下り坂)によって航続距離は大きく上下する傾向があるようです。
今回のモニター中での、1回の充電で走れた距離は
一般道 100km~120km (街中も郊外もあまり変わりません)
高速道路 100km位
上り坂 50km~80km (ex:横浜→御殿場→山中湖)
下り坂 150km~ (ex:山中湖→横浜)
・・・と、なりました。
ちなみに、登って下っての行程では下りで回生されるので思ったほど減りません。
寒い時期に必要なヒーターは、エンジン熱を利用出来るクルマと異なり、電気を消費して熱を発生させなければならないため、航続距離が15%くらい短くなります。
冬場の航続距離は80km位かもしれません。上着を着て膝掛けを掛けてドライブしてました。
≪最後に≫
リーフをどんなクルマか簡単に想像して貰うには・・・
そのクルマは、乗り心地も良く静かで良く走る、非常に出来の良い個性的なコンパクトで、
唯一の最大な欠点は、燃料タンクが10リットルしかないこと・・・
と思って貰えれば、どれほど
残念で惜しいクルマか、わかって貰えると思います。
しかも給油場所を選ぶ超ハイオク仕様・・・
そんなリーフと2週間1000kmを過ごして、電気自動車の見方が少し変わりました。
性能的にもインフラ的にもまだまだ発展途上のEVですが、
環境面以外にも
エンジン車にはない愉しい一面を持っていることを体験できました。
その愉しさを味わうためにりーフを手に入れることもアリかもしれません。
でも現段階では・・・
好きなときに、好きな所へ・・・クルマの持っている
自由が制約されてしまう
代償があるのも確かです。
結論・・・
街乗りや通勤がメインなら充分に使えます。
ガソリン代となる電気代
も格安です。 (自宅外での充電は今のところ¥0です。)
遠出をしない もしくは 2台目として・・・ なら 超おススメです!
リーフ1台で全てを賄うにはまだ無理・・・かな。。
魅力もいっぱいあるのですが
わが家には・・・
時期尚早! もうひと息です。。
1充電で
実走行距離が300kmになったら・・・
もっと充電設備が増えたら・・・
この課題をクリアした
次期リーフがあるなら、本気で考えてもイイかもしれません。
価格も・・・ね。
【まとめ】
モニター期間 2週間(15日間)
モニター走行距離 1020km
市街地200km、ドライブ600km、高速道路200km
充電回数 16回
日産販売店(営業時間外) 5回、 道の駅 2回、 観光協会 4回、
官公庁 2回 ショッピングセンター 2回、 GS 1回
充電料金 ¥0 (レガシイだった場合のガソリン代‥・約15000円)
普段の充電は、自宅で充電が出来ないので休日前夜に近所の日産販売店で充電していました。
この日産は24h充電可能で、営業時間外はセルフで充電可能です。(無料)
高速道路のIC近くの国道沿いと言うこともあって夜間の利用者が多いのか、反応式のLED照明とベンチと灰皿が設置してあって居心地が良かったです。他の販売店もそうでしたが、営業時間外なので店員さんはこちらから話しかけなきや基本的にスルーしてくれます。
また、多くの官公庁の充電施設は平日9時~17時のみ・・・なので、休日のレジャーには活用できません。インフラ構築のため市役所や町役場は24h解放して欲しいものです。
何処にでもあり24h開いてるコンビニに充電器が設置されれば便利になるのに・・・と強く感じました。
電線や電柱から充電出来ればドコにでもあるのに・・・とも思ってしまいました。。
クルマ好きなら、一度はリーフに試乗することをお奨めします。
きっとその走りに驚いて、気に入ると思います。。
でも・・・
試乗して欲しくなっても知りませんけどね。。(^^)