NAロードスターの開発主査を務められた
平井敏彦氏の講演会を聞きに、横浜のマツダR&Dセンターへ行ってきました。
何かを成し遂げた人が何気なく語る言葉の中には、キラキラ光るものがたくさん詰まっているものですね。
「スポーツカーというものは、みんなで議論しながらという民主的な体制では作ることが出来ないもの。」
「何かを作るためには、先人の残してくれたものを大事にしなければいけないが、時には壊す勇気も必要。」
というようなお話が印象的でした。
また、NAロードスターの開発に関して、
「NAは初めからアメリカの若い女性に好かれることを意識して作りました(女の子がこれステキ、といえば彼氏が買ってくれるから)。」
「NAを売り出した時の車体色、赤、青、白は星条旗に使われている色です。」
なんてことをおっしゃってました。
↑の画像は、講演会の後半で、カーグラフィックTVで有名な田辺憲一氏(右)と平井敏彦氏(中央)、モータージャーナリストの小林謙一氏(左)によるトークショーの様子。後のスクリーンには18年前にNAが発表された直後にカーグラTVで行われた平井主査と田辺氏の対談の映像が流されていました。
このトークショーの中で、今から20年位前のカーグラフィック誌に、当時、絶滅寸前の状況にあったライトウェイトスポーツカーの復活を願う記事が掲載されたのを平井氏が読んで、それがNAロードスターの開発のきっかけになったということが、平井氏本人から披露されました。田辺氏が「あの記事は高嶋鎮雄氏がマツダに取材してから書いたものだと思っていました。」と言うと、平井氏は「いや違うんです。あの記事が先なんです。」と。
(目の前で誕生秘話が披露されるのを聞けたなんてラッキー!!)
会場のマツダR&Dセンター横浜には、初めて行ったのですが、ホワイエに1960年当時のマツダキャロルとキャロルクーペが展示されていて、キュートでした。
もうひとつ嬉しかったのは、会場で
白神爺。さんと
ぎんがめさんにお会いできたこと。白神さんは駐車場整理のボランティアをされていたうえに、平井氏の講演のバックに映写される写真の数々を提供されていたようで、それも素晴らしかったです。残念なのはスライドがまだまだたくさんあったのに、平井氏がかなり話を端折ってしまわれたために、全部は映写されずに終わってしまったこと。ぎんがめさんのロードスターが一瞬スクリーンに映ったのを私とぎんがめさんは見逃さなかったですけどね。
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ロードスター | 日記
Posted at
2007/11/17 23:07:18