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イイね!
2022年04月21日

今年のF1の車体設計と空力

・・・について整理して書こうと思っていたけど、走り書きのメモでごまかすw

今年のフロア下に空気を流してダウンフォース(DF)を得る車体設計規則は、それを真に受けて最大限の空気を流そうとするとDFがありすぎてバウンシング現象になる。

フロアの横に空気を逃し、フロアトンネルを狭くして、程々に空気を流すの最初のセオリー。
フロア上面の気流を制御し、リアウイング周辺に空気を効率よく送ってDFを稼ぐ。
これだとリアばかりDFが発生するので、フロントウイングやノーズでフロントまわりのDFを稼ぐ。それで前後のバランスを取る。
このときに大事なのは、上面の気流制御である。

メルセデス。
フロア下でDFを最大限に発生させ、上面はゼロポッドで抵抗を減らすつもりだった。ゼロポッドによって、気流が制御されないまま成り行きでリアまで流れていて、マシン後方で大きなドラッグが発生していると思われる。リアに集中してDFが発生し、ドラッグも大きい。リアばかりがバウンシングするから、高周波数でバウンスする。

『メルセデスは、空気の流れを妨げないようフロアにスロットを設けるだけではポーポシングの問題は解決しないと主張。彼らによると、主に空力的な問題があります。ポーポシングの現れ方は車によって様々で、メルセデスとアストンマーティンはある一定の速度域/車高で高周波振動が発生。

メルセデスのエンジニア:「これまでに100以上もの実験を行ったが、解決策は見つからなかった。フロントとリアの車高を上げ、フロントのフラップに変更を加え、リアウイングも何種類か試した。ポーポシングを止めることはできるが、それでは遅すぎるんだ。』

フロア下の考え方、上面の考え方、それぞれ間違っていて、ウイングがどうこうでは解決しない感じ。
コンセプトからやり直すと、大きな開発やり直し費用が発生してしまう。でも予算制限もあってそれもできない。八方塞がり。

同様にウイリアムズも、フロア上面で制御できてないのでアウト。


フェラーリは上面の気流制御を重視し、フロア下はほどほど。前後のDFバランスがよく、だからタイヤを所定温度に納めやすく、成績に繋がっている。
新燃料への最適化、バッテリーとモーターの開発に成功し、新風洞と新シミュレーションシステムの最適化も恐らく順調で、もっとも今年の規制の研究開発が進んでいたかんじ。

ハースやアルファロメオはフェラーリに近い。特にハースは、フェラーリのノウハウが入っているはずで、見た目は違うけど考え方は近いようだ。

レッドブルもフェラーリに近いが、昨年までのリア上がりのハイレーキセッティングの概念でリアを少し車高を上げ、フロア下のDFを減らすことでバウンシング対策しつつ、フロア上面のDFを上げている。
しかし、フロントのDFが弱くて、フロントタイヤの温度が最適化できていない。ここがフェラーリとの違いになっている。

アストンがもっとも重症で、フロア下でDFが強めでバウンシングするから、車高を上げている。それでDFが相当落ちており、タイヤのグリップがなくグリップ感もなく、唐突に滑ってガッシャーン!となる。


しばらくフェラーリが安泰。
レッドブルは伸びしろがある。
メルセデスは多少マシになり、低速サーキットでは強みが活かされるけど、基本的にはダメじゃないかと思われます。

さて、今週末もF1。フェラーリが強そうなサーキット。
メルセデスもそこそこサーキットに合っていて、まあまあイケるでしょう。
レッドブルはタイヤに苦しむと予想。
どうなるかな?見てみよう。
ブログ一覧 | F1 | 日記
Posted at 2022/04/21 23:08:28

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この記事へのコメント

2022年4月27日 17:48
非常に分かりやすかったです
特にメルセデス、やっぱり高周波のバウンジングですよね、あれは
個人的には、さらにゼロポッドの為に補器類等をPUの上方に持ち上げて
重心位置が上がっているように思ってます、しかもドライバーよりリア側に寄せて
この辺は、PU配置はアストンもウィリアムズも同じでしょうから
ゼロポッドをやってなくても影響が出るのかと思っていますが
説明読んでなるほどと思いました
コメントへの返答
2022年4月27日 23:58
フロア下の前側では、気流を横に流す仕切りで負圧を作り、前側にDFを発生。

リア側はディフューザーの上とリアブレーキダクト、特にブレーキダクトに上面からの気流やフロアサイドから巻き込んできた気流を通すことで、リアのDFを発生させるのが良さそう。
ここは各チーム同じ方向性で開発が進み始めてます。メルセデスを除いて。

メルセデスの上下方向の重心位置は、あまり影響してないと思われます。今年はフロアが重いから。
前にあったものをエンジン横のほうにズラしているので、重心が後ろ寄りって話があります。
そこにリアで高周波のバウンシング。
これもパッケージングの基本コンセプトによる、簡単には修正できない要因の1つにもなっていると思われます。

空力で面白いというか、開発が進んでいるのがアルファロメオザウバー。
アップデートで、リアブレーキダクトとその近辺のボディ形状を変えてきました。ザウバーはいつも新しい空力コンセプトの研究が早い。今後、注目です。

あと、レッドブルはさすがで、今回かなりアップデートを入れてきて、前後のDFバランスを整えてきました。さすがです。

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