
カセットデッキが決まらないと、他の機器が決まらない。
オーナー様とあれこれ探してみた。
まずはヤフオクで中古を探してみた。
動作するものは高値。動作しないものでも、程度のいいものは部品取り用として高値。
どうやら旧車ブームで、当時のデッキが一部の人に大人気のようだ。パイオニアの、カロッツェリアシリーズの前のロンサムカーボーイなんて、夢のデッキらしい。
そんな古いものを組んだところで、カセットテープが動くのか、まともに音が鳴るのか、わかったもんじゃない。
すぐに壊れてもメーカーも誰も直せない。だから、信頼できるものじゃないといけない。
やっぱり中古はダメだ。
新品を探したら、いくつか出てきた。
中にはBluetooth付きのモデルもあった。だが、もう販売終了だったり。
やっと見つかったのが、農機具・トラクター用のデッキ。
エスペリア KRH-M867
日本の会社のもの。デッキとして、音質として、良いのか悪いのかわからない。
選択肢がないので、これで考えるしかない。
問い合わせて配線図を入手したが、拡張性はまったくなかった。
外部アンプのリモート線がない。音声ライン出力(ピンジャック)もない。パワーアンテナ駆動用のアンテナリモート線もない。
イルミ入力もない。
常時電源、ACC電源、グランド、スピーカー出力L/Rのみ。
これを組むと、キーONでデッキが通電し、アンテナは伸びっぱなしになるし、外部アンプはデッキのパワーオンに連動して起動するようなことは出来ないし、ライン出力もないからまともには繋がらない。
しかし選択肢もないので、これにするしかない。
デッキ以降の機器はどうするか。
後段でタイムアライメントなどの音質調整や、スマホ対応したい。となると、流行りのDSP搭載のプロセッサアンプだ。
デッキのスピーカー出力から、アンプのハイレベルインプットで音声を入力する。
ラジオアンテナは、オーナー様と協議して繋がない。カセットテープオンリーで使う。
アンプとスマホをBluetoothで繋ぐことで、ラジオはradikoで聞けばよいし、音楽は配信サービスで聞ける。
スマホが繋がれば、大概のことはメディアは聞ける。
音質はDSPでタイムアライメント、イコライザ調整すれば、そこそこの音にはなるはず。
DSP一体型のプロセッサアンプならば、小さいので助手席下に設置でき、デッキからの配線長、スピーカー配線長も短くできる。
配線が短ければ、費用も作業量も抑えられる。
選んだのはこれ。
μ-DIMENSION/6chアンプ内蔵8chプロセッサーDSP-680AMP
コントローラ
このお値段で、DSPと6chアンプ入り。素晴らしい。
音質は知らない。見たことないし、触ったことない。聴いたことない。
カセットデッキの音より、このアンプの性能とS/N比が劣るわけではないので、これで十分な音質だろう。
セッティングはPCを繋いで行う。設定したら、普段はもうイジれなくなるデメリットはある。
あと、コントローラーはどうするか。どこに付けるか。
ちょっと古いイメージでカセットデッキを組むのだから、後付け感は出したくない。
デッキの1DINの下の、空いている1DINスペースにパネルを作って組み込むことにする。
デッキとアンプの電源ラインは、バッテリー直結電源ケーブルを配線して使う。
純正の電源ラインは使わない。
スピーカーは、5万円前後で、内蔵アンプでも十分鳴るような軽快なものを探した。
スピーカーってのは、細かい音、細かい振動でも正確に駆動させるために、スピーカーコーンが軽いほうがいい。
だからペーパー製が多い。だけど大きく強い音(振動)になると、コーンの強度が足りなくて歪み、正確な音が鳴らなくなる。
そのため、ペーパーに樹脂コーティングを加えたり、PP製、アルミ製、カーボン製など軽くて強い素材があるが、製造加工も大変になるので高くなる。
アキバの某ショップで試聴もして、これに決めた。
morel maximo Ultra 602(モレルマキシモウルトラ)、16cm2ウエイセパレートセット
イスラエルのモレル。このスピーカーは、陰影のある濃い音で、駆動力の弱い内臓アンプでも良く鳴る。
お手軽でいいと思う。
ミッドウーハーは、マウントを作ってドアに取り付け。アウターバッフルにせず、インナーマウントとする。
ツイーターは、ダッシュボードの純正位置に取り付ける。
で、システム構成は図の通り。
自分のシステムよりも丁寧に検討してます(笑)
Posted at 2019/04/25 14:34:52 | |
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