2017年12月15日
F1が面白くってねえ。
ホンダが復帰してからのF1に注目してます。ホンダ、ボロクソですが。
F1が、オーガナイザーが替わり、盛り返しつつある。メーカーの動き、スポンサーの動きが面白い。
まず、メーカーワークス。フェラーリ、メルセデス、ルノー。エンジンも車体もやってるチームです。
フェラーリはF1レースを行う会社であり、レースのために車を売り、車を売るためにレースで速くないといけない。
メルセデスは、高性能と技術を顕示するため、AMGブランドを確立するためにやってる。
じゃあ、ルノーは?ルノーはニューマチックバルブとか、ターボとか、結構モータースポーツに傾倒してチャレンジをしているのに、市販車とはちょっとイメージが離れてるように思います。でも、エンジンも他チームに供給して、F1を底支えしている。
ここからが面白い。
ルノーからエンジンを供給して貰ってるチーム。
代表的なのが、レッドブル・レーシング。車体には定評がある、エイドリアン・ニューウェイ・・・がちょっと手を引き気味だけど、相変わらず車体で勝つ!みたいなチーム。
ここにルノーエンジンが乗る。ところが去年はルノーエンジンのトラブルが多く、大変不満を持っている。
レッドブルのジュニアチームであるトロ・ロッソ(イタリア語で赤い牛=レッドブル)もルノーエンジンだったけど、多分お試し的に来年からホンダを使う。
ホンダが良ければ、いずれレッドブルもホンダを使うのでは?と言われてる。若手育成チームで、エンジンも育成の可能性を探るって扱いだと思えばいいの。
ルーキーよ、これ。ホンダも若手新人扱いのようなもん。野とも山とも付かない。でも、ホンダが乗ったら我々も勝てるぞ、期待しとけ!って広報活動してて、多分こういうのはスポンサー集めのアピール。
一方、ホンタじゃ勝てない、スポンサーからも見放されちゃうってことで、ルノーエンジンを手に入れたマクラーレン。
今年はルノーエンジンもトラブル続きだったのに、うちは車体はいいからルノーエンジンならばメルセデスと対抗できる!来年は速いよ!って広報活動。スポンサー獲得のためのプロモーションを張ってる。
さあ、ここからだw
来年、トロ・ロッソは、レッドブルがスポンサーになるそうだ。レッドブルトロ・ロッソホンダ。
はあ?レッドブルレッドブルホンダじゃねーか。
そして親チームのレッドブル・レーシングは、アストン・マーチンがスポンサーになり、アストン・マーチンレッドブルレーシングとなった。エンジンはルノーだ。なんだこりゃ?
アストン・マーチンはスポーツカーイメージを高めるために、F1で名前を売りたい。まだまだエンジンまでは開発できないし、チームとしての参戦も無理なので、スポンサーになっちゃった。
将来はレッドブルチームにエンジン供給って狙いもあるかもしれないが、レッドブルはホンダにもリーチしてる。
ところでルノーワークスのルノーF1は、車体ではレッドブルのほうが優れてるって話。ルノーエンジンを積んだレッドブルに、ルノーワークスが勝てないって状況になっている。これもルノーにとっては、なんじゃこりゃ?だ。
さあ、もう1つ。
低迷するザウバーは、フェラーリからエンジン供給を受けることになった。
立場的にはフェラーリのジュニアチーム。
だからだろうが、アルファロメオがスポンサーにつき、アルファロメオザウバーF1になった。エンジンはフェラーリ。なんじゃこりゃ?
フィアットグループは、アルファロメオブランドをマセラティのような高級スポーツ路線に変えることにした。
割りと買いやすい価格帯だったラインナップを高価格にするらしい。で、ブランドイメージ再構築のため、F1で名前を出してきた。
で、なんとマセラティもF1スポンサーに出てくるのではないか、っていう憶測も出ている。
さらにさらに面白いことに、911を高額にシフトさせ、カイエンもマカンもパナメーラも高利益で、決算の利益率がおかしなくらい高いポルシェも、F1に出てくるのでは、なんて噂もある。
ポルシェなんて、今はカイエンやマカンのお陰で、水平対向よりもV型エンジンのほうが生産数が多いんじゃないだろうか。水平対向の呪縛がなけりゃ、F1でV型やっても意味がある。
さらに。
欧州では将来はEVにシフトするって風潮になってきている。そんな中、ガソリン燃やして走るレースよりもEVでのレースに注目が集まり、VWやAUDIはフォーミュラーEに傾倒しようとしている。
つまり、F1で名前を広めようとするスポーツカーメーカーと、燃費とか電気を軸足に考えている大衆車メーカーによるフォーミュラーEが睨み合ってるような、全然違う次元にいるような状態。
そこにルノーがF1にいる意味ね。あるのかな、と。
そこにボロクソで勝てないホンダもいる。勝つ頃には、F1とフォーミュラーEがどうなっているのやら。
そう考えると、また面白い。
EVシフトで、スポーツカーメーカーと大衆車メーカーと、モータースポーツを取り巻く環境が変わってきているのが面白いのです。
(フォーミュラーEは、全然よくわかんないけど)
まあ、2018年こそは、ホンダエンジンに勝ってもらいたいもんです。日本工業界の代表なんだから。
Posted at 2017/12/15 10:25:19 | |
トラックバック(0) |
日常 | 日記