日本GPの2コーナーで見た、予選アタックでの各マシンの挙動の違い。
下りメインストレートからの、1コーナーのツッコミながらの右弱ステア、2コーナーの回り込み、そこから加速しての3コーナーの切り返しの動き。この一連の動きが、各マシンでかなり違いました。
■レッドブル
とにかく流れるようにスムースで、どこにも無理が掛かってない感じ。抵抗なくスルっと、ツッコミから曲がり、加速、切り替えして抜けていく。アンダーでもオーバーでもなくオンザレール。もっとも速い車体。
マックスは1コーナー侵入のたびに「うわ、オーバースピードだ!オーバーランするぞ!」と思うような勢いで入ってくるのだけど、そこからスっと曲がっていく。物理の範疇から逸脱しているような曲がり方。
マックスはペレスよりも明らかに速く、他のマシンよりも図抜けて速い。まるでクラスが違うようでした。
■アルファタウリ
一番車の動きが鈍くて重そう。ツッコミから弱ステアで、ノーズが入らず、曲がらなくてよっこらしょ。車のレスポンスが悪くてアンダー。曲がらないから加速もワンテンポ遅れる。
うまく止められない、曲げられない、踏めない。こりゃ勝負にならないなという感じでした。明らかに全チームで一番マシンがよくない。
■メルセデス
一番不自然な動きをしている。
ツッコミのブレーキング、弱ステア、曲がりこみ、加速、切り返し、すべての動きが分離していてぎごちない。特にブレーキングしながらの弱ステア、曲がりこみながらの加速など、姿勢変化が組み合わさるようなときにスムースさがない。
ぎごちないガクガクしているような挙動が見える。
その状態が長いと車体が安定感がないしタイムを削れないから、その状態をできるだけ短時間にして、止まる、曲がる、加速するをデジタルに分けて操作しているような感じ。
結局、スタティックな状態でのバランスと、ダイナミックな状態でのバランスが取れてないんだと思う。縦横、前後の連続的なダウンフォースと足回りの変化に対して、シミュレーションできていない。いや、シミュレーションでは導けないものをどうにかして答えを出そうしてて、その答えが実際走ってみると合ってなくて、掛けたり引いたり足したりを繰り返し、ドツボにハマってる感じ。
とにかくどの車とも違う妙な挙動で、速く走る気がしなかった。来年もその調子でいて欲しいw
■フェラーリ
確かに曲っていくのだけど、なにか無理が掛かりながらノーズが入り、デフで曲げてる感じ。タイヤに抵抗感のある曲がり方をしてました。他車と比較してかなりタイヤに無理が掛かってそうに見えました。
だから周回ごとにラインやアクセルオンのポイントが安定しない。タイヤもへたりやすいわけだ、こりゃ。
これは一緒に見ていた人も同意見。
■マクラーレンとアルピーヌとアストンマーティン
意外と鋭く曲がるマクラーレン。コーナーでのダウンフォースがありそう。「マクラーレン、速いんじゃないの!?」と思える走りだけど、タイムが上がってない。
ドラッグが大きいと言われている通り、この鋭いコーナーリングで勝てないのはそういうことなんだろう。
踏めるアルピーヌ。バランスが良さそうで、コーナーリング、切り返しともほどほどにバランスしている。早めに加速の姿勢に移れている感じ。
アストンは素直な感じで素性が良さそう。ただ、車が重そう。
見ていてこの車はまだまだ速くなりそうに思った。一番ポテンシャルがありそう。
レッドブルから空力エンジニアが移籍しているし、来期は飛躍するかもしれない。
■アルファロメオ
軽飛行機みたい。軽いと言われているけど、ほんとにそんな感じでヒラリヒラリと曲がっていく。曲がっていくけど不安定でパワーもない感じで、なんだか1つ下のクラスのマシンみたいだった。
■ハース
よくわからない。ゆっくり走っているのか、速く走れないのか、ドライバーがイマイチか。ドライバー二人の走りも違うから、評価不能。
レッドブルとフェラーリの差がよくわかった。
そりゃフェラーリは予選は速いわ。それゆえに本戦ではレッドブルが速い。
アメリカGP、フェラーリは勝てないだろうな。
アメリカGPの翌日に追記:
やっぱり予選が速かったフェラーリは、決勝ではレッドブルというかマックスに追いつけず。
メルセデスはアップデートが効いて、かなり戦闘力が上がってきましたね。あんな変な動きをしていたマシンで速いのだから、ドライバーは変態だと思うw
Posted at 2022/10/23 20:03:14 | |
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