2007年03月12日
15年くらい前のこと。
知人が結婚し、アメリカで生活しだした。奥さんもまた、知人だった。
2人が新婚当初のころ。アメリカに出張したときに、奥さんに迎えに来てもらった。
彼女が乗ってきたのは、2代目のゴルフ。当時はすでに3代目が出ていて、彼女のゴルフは中古だった。
当時日本では、ピカピカに磨かれてかっこいいホイールを履いてる、「欧州車だぜ。」って感じのゴルフを良く見かけたもんだ。粋でスマートな車選びをしてるぜ、俺は。みたいなファッション性があった。
彼女は、アメリカで生活するには車が必須ということで、こっちに来てから車に乗り出したのだった。
旦那が、安くて丈夫な車ということで選んできたらしい。
そのゴルフは薄汚れていて、ちょっとくたびれた感じだった。でも彼女の大事な足。慣れない土地で生活するには、唯一の相棒。
「あ、窓開けないでねぇ。窓が上がらなくなるから。」
笑顔で彼女は言う。助手席の窓が壊れているらしい。
リアシートには、無造作に転がっているスーパーの買い物袋。映画のように、紙袋からフランスパンが顔を出している。
「日本では運転してなかったから、左右の違和感はないんだけどね。でも運転にまだ慣れなくってぇ。」
「この前もまたコスっちゃったぁ。駐車場、広いのにね。」
バンパーやボディには、あっちこっちキズがある。最初からのキズもあるだろうが、いくつかは彼女がやったものらしい。
フリーウェイを走る。エンジンは調子良さそうだ。
路面はあまりよくないアメリカの道。ゴルフはエンジンの音が結構室内に入ってくるので、車内はうるさい。
足回りもまだまだいけそうだ。
彼女はそんなにスピードは出さず、慎重に走っている。
フリーウェイを降りて、待ち合わせのレストランへ。
首を伸ばして、前のほうを覗き込み、慎重にパーキングに入れる彼女。
車を降りて、レストランの前に停まっているゴルフを改めて眺めた。
大陸独特の夕暮れ時の空気感の中、レストランの明かりの前に、ちょっと汚れたゴルフ。あちこちキズだらけのゴルフ。がんばって生活してる彼女のゴルフ。
思ったね。
汚れたり、キズついてて生活感があるゴルフは、なんだか強烈にカッコよく見えた。
日本で良く見る、ピカピカでエッティンガーなんかのステッカー貼ってるゴルフより、こっちのほうが全然カッコいいじゃないか、と。
これが趣味性の高い車だと、また違うだろう。
しかし生活車というか実用車は、キズや汚れもアクセサリーパーツの1つみたいなもんで、それも含めてライフスタイルが表現できるものなのかもしれない。そう思ってます。
Posted at 2007/03/14 23:08:19 | |
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試乗記 | 日記
2007年03月11日
近くのホンダカーズへ。看板はベルノだったけど。
実車の小ささに驚いた。小さいけど小さく見えない、けどやっぱり小さい。
実際、取り回しがよく、路地裏での運転が楽だった。
エンジンの質感、振動は、先に試乗したトヨタのブレイドよりも良い。アイドリング時に、ステアリングに嫌なビリつきがない。
しかし、坂道でのトルクが薄く感じた。馬力は140PSぐらいだろうか。
排気量と馬力を聞けば、1800ccで140PSだと言う。なるほどね。2名乗車ではいいだろうが、7人で乗ると辛そうだ。
2,000ccもあるそうだ。そちらのほうが何かといいだろうな。
最近のクルマは、ヘッドレストが鞭打ち防止のためか、前に出ている。
肩甲骨をシートにしっかり押さえつけて運転したいのだが、後から後頭部を押されて、なんだか収まりが悪い。ブレイドではこんなことはなかった。
ステアリングはチルトとテレスコピック調整があるので、まだポジションはあわせやすいが、このヘッドレストはどうにも具合悪い。
走り出すと、ヒョコヒョコフラフラとクルマが揺さぶられる。なんだろうか?サスセッティングかな。7名乗車を重視し、2名乗車でのセッティングがよくなかったのだろうか。シートが悪いのだろうか。微小な揺れがいつまでも収まらない。
とにかく走っていると不快。イラついてくる。コーナーリングはそんなに悪くないのだが…。
あのサイズで7人乗りは立派だが、7人乗ると前席以外みんな辛そうだ。リアはホントにエマージェンシーシートのレベル。
このクルマはエクストレイルのように、若い人がぶつけたりこすったりしながら、スニーカーのように使うのがいいだろう。全力疾走する靴じゃない。濡れても汚れても気にせず、ガシガシ使う。普段は1人で使うが、たまに友達とスノボ行ったりするのに最適。履き潰すように、使い潰す。そんな感じ。家族向けじゃないな。
ブレイドよりモノとしては悪いけど、商品としては好印象。
ピカピカにして乗らず、遊びに行った回数に応じてキズが増えて、ダメージジーンズみたいになったら、味が出てかっこいいと思うね。
Posted at 2007/03/12 01:31:33 | |
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試乗記 | 日記
2007年03月11日
出かけたついでに試乗してきました。
トヨタ・ブレイド。
雑誌の立ち読みによると、ちょっと高品質感のある、欧州車のようなクルマ。ターゲットは30歳前後。カローラっぽい。そんな予備知識しかない。
試乗した感想。
なかなかトルクがあるエンジン。上り坂での加速感から解る。2,000ccとは思えない、またはよっぽど低速寄りセッティングかと思いきや、聞けば2.4リットルだとのこと。なるほどね。エンジンからのNVHもよく抑えてあった。必要十分より、ちょっと多目。そんな感じ。
シフトフィーリングはダイレクト感がないが、悪くない。気にならないATだ。
と思ったら、CVTだったのね。不自然さがないものだった。
走りは、あれれ?欧州車、という感じはまるでない。スポーティグレードの普通のトヨタのそれ。タイヤのヨレが多少気になった。これは扁平率、銘柄によるものだろう。
インテリアデザインには、子供っぽい部分が目に付く。くつろぎとか興奮とかじゃない、ただ変わっているだけのお仕着せがましいディティールが見られる。高品質を、エクセーヌだけで表現しようとしているのも安易だ。
走行中、ドアから進入するロードノイズが気になった。塀やガードレール沿いを走ると、ノイズがはっきり増えるのが安っぽい感じ。
営業マンによると、トヨタの狙いに反して40~60歳くらいの、普通の人が買っているという。
クルマは至って普通。嫌なところも困るところも気になるところも特にない。いいって印象もない。
何か商品性と、マーケティングにチグハグさを感じるものだった。モノ自体、佳作ではある。でも選ぶ理由に欠くね。
中古のゴルフとかのほうが、幸せになれる気がする。
Posted at 2007/03/12 01:02:42 | |
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試乗記 | 日記
2007年03月04日
この半年ぐらいだろうか。どことなくサスの収まりが悪くなってきた気がしていた。
はっきり解った。解ったよ!
ダンパー、ヘタってますな。
2台目SVXのときに組んだ、エナペタル製ビルシュタイン・ダンパー。これを今の3台目にキャリーオーバーした。
走行距離で言えば3台目で24,000キロ使用。2台目でも30,000キロ程度使用していたハズ。50,000キロも使えば、そろそろヘタっても来るってもんだ。
6月の車検でダンパーのオーバーホールと、セッティングの調整をお願いしよう。しかし、再調整をお願いするにも、どういうセッティングをお願いすれば、適格なものになるだろう??
今のセッティングには満足していない。でも、セッティングは奥が深すぎて、リクエストをしてもイメージに合ったものが出来るのか解らない。もっとひどいことになる懸念もある。
Kスタの社長に相談してみるか…。きっと笑顔で、車高調を勧められるだろうけど(笑)
Posted at 2007/03/08 17:52:41 | |
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SVXメンテナンス | 日記