グレードはタイトルの通りのはず…だと思う。
今、国産車で一番かっこいいスタイリングではないかと思う。
SUVのようでいながら、近くで見たら全然SUVじゃなかった。車高が高いようでいて高くなく、5ドアハッチバックのようでいて独立したトランク。普通のセダンのメソッドだった。
ただ、テイストはSUV風であり、これが現代のセダンであるという強い提案を感じさせる。
以下、箇条書きの乱筆。
真っ先に挙げたいのが、エンジンがうるさい。クラウンってこんなにエンジンがうるさいわけないだろ!って言いたいくらい、エンジンの始動音、振動、アクセルを踏み込んだときのうなりがわかる。明確に。
そんなもん、誰が乗ってもわかるのに、心血注いで消そうとしてないのだと思う。意図がわからないが、エンジンを感じさせないくらいの消音防振を期待しているので、ギャップが大きい。残念ポイント。
運転席に座ると、なんかクラウンに期待するゴージャスな感じ、気品みたいなものが感じられない。ラブフォーだと言われたら、そう思ってしまいそう。
走り出すと、ボディの大きさを感じさせない。3秒でボディサイズが把握でき、路地裏も自在。そういう車はいいクルマ。よくできていると思う。
乗り心地は文句ない。ちょっとリアからの振動を感じるが、まあいいだろう。
試乗で初めてデジタルインナーミラー、要するにカメラを使った液晶ルームミラーを体験した。
なにこれ!?画像がブレブレだ!??と思ったら、目の焦点があってなかった。
右サイド、ルーム、左サイドミラーと視線移動して後方確認すると、ルームミラーで10m後方のつもりで視線を移して80cm前のモニターを見る。もう、おじさんには無理がある。焦点がついてこない。
というか、モニターになってるならば、ルームミラーの位置にある必要も、合理性もない。まったくない。メーターの上とか、ウインドウの下とか、サイドミラーの高さと同軸にして、視線移動を左右移動だけにして欲しい。
サイドシルが床とフラットで。床下にいっぱいバッテリーが詰まっているのかな。
でも床下バッテリー特有の、フロア剛性がめちゃくちゃ高い感じも、低重心なハンドリングも感じなかった。床下、何があんの?
前席シート間のセンターコンソールが高く、この下のセンタートンネルに…って、センターシャフトがないリアモーター駆動の4WDなんだから、なんでこんなにコロナのパーテーションのように壁のようにコンソールがそびえ立ってるのか不思議。
ということで、クラウンと名乗らなければ、いいクルマかもしれない。いいかもしれないが、なんか不思議ちゃんで、とらえどころがない。とらえどころがないところが、あのちゃんみたいでかわいい気もするし、フワちゃんみたいでちょっとイラっとする気もする。
でも見た目は超絶クールビューティ。
やっぱり捉えどころがないクルマ、というのが結論。
フィン、この位置は全然効かないと思う。
Posted at 2023/07/09 20:20:41 | |
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試乗記 | 日記