車を乗り替えて以来、最近ちょっとニンマリする瞬間を。
我が家の近くのよく通る道にはJRの線路がありまして、高架橋を登るケースが多いんですね。
で、その高架橋の前後には交差点&信号があり、そこを加速状態で抜けられるタイミングで通過出来れば特に問題無いんですが、運悪く赤信号によって停止状態からの加速となるとちょい踏みではなかなか登らずカッタルイんですね、今までは。
それが、今回買い替えたCX-3ではちょい踏みでも充分な加速で登りきるし、更にちょっと踏み足してもギアホールドのままで力強く登るのはちょいと気持ち良いですね。
全開加速なんてたかだか100馬力程度ですから若い頃に乗せて貰った600馬力級のチューンド32GT-Rなんかと比べると止まってるのかと思う程遅いですが(笑)
まあさらっと登っちゃうのは想定してた事ですので驚きはしなかったですが、でも実際に体験しちゃうと一人でニンマリしてしまいます(  ̄▽ ̄)
恐らく娘に見られたら「キモい…。」とスマホなんかを弄りながら目も合わずにクールな表情を崩す事なく言われる事でしょう(笑)
いやぁでも下からガンガン過給が乗ってくるのはストレスが少なくて良いですね。
願わくば1速のスターティングトルクがもうちょっと乗ると良いのにね。
その間ってとってもトルコンをズルズルにルーズに使っちゃってるのが惜しい。
まあそもそもの排気量が小さくてNA状態でのトルクに乏しい回転域だと辛いのはわかるけども…。
でも、もうちょっとセットアップで何とかなる気がするんだけどなぁ。
他の各ギアでもパーシャルだとちょっとだけトルコンのルーズさが顔を出す事もあって、この辺りは要改善でしょう。
もっとタイトにロックアップを使って良いと思いますね。
今はまだエンジンのレスポンスも変速のレスポンスもトルコンのタイトさのどれも角が丸い、良く言えばマイルド、悪く言えばルーズでソリッドさに欠ける感じ。
まあそもそもディーゼルは回転が上がりにくく下がりにくいからエンジンとミッションの協調がガソリンと比べたら難しいんだろうけども。
やはりMTに乗りたかったです。
自分だけの足車なら100%MTにしたのになぁ。
その話は置いといて、最近のターボはほんとインターセプト回転が低くて良いですね。
それでもこのS5-DPTS型エンジンは個人的には及第点ギリギリですが。
最近はガソリンエンジンでも1600~1800回転辺りでインターセプトに持って行けるそうな。
まあさすがにいくら直噴にして気化潜熱を利用してノッキング限界と充填効率を向上させても最大過給圧はディーゼルにはまだまだ及びませんが(点火時期をリタードしちゃうと本末転倒だしね)、ガソリンの場合は誤解を恐れずに極端な言い方をすればNAにターボをポン付けした感じでも何とかなっちゃうし、ディーゼルみたいにあれやこれや付加して小難しい燃料噴射システムや排ガスの後処理システムのDPFを用いて余計な燃料を使う事なく魔法の触媒、三元触媒で涼しい顔してさらっと排ガスは綺麗になっちゃう。
だって全域ストイキで使えちゃうもんね。
更にフリクッションはディーゼルと比べるべくもなく小さいので軽く回る、回転限界も高い。
最大過給圧もディーゼルほどは上げられなくても確か今や1.5bar以上は上げられてるはずだし、そう考えるとディーゼルのメリットってせいぜい燃費くらいしか無いんだなぁ。
エンジンコストは間違いなくディーゼルの方が高い訳だし、ノッキング対策ですぐさま過給出来ない都合はあるもののレスポンスはガソリンの方が優れ、上の伸びも格段に勝る。
それに今やディーゼルに負けない程にまで過給のレスポンスは速い。
ディーゼルの大きな弱点の一つであるNVも全然勝る。
エンジンオイル一つとってもガソリンは適当なお安い物で充分事足りるけど、ディーゼルはDPF保護の観点から低Caの専用オイルじゃなくちゃならないし、コストも高い。
更に交換サイクルもきちんと守る必要がある。燃料に希釈されちゃうとマズイのよね。
ガソリンもマズイ事はマズイけど、それでもある程度ズボラで構わない。
改めてそう考えるとHV車に対抗馬となるエコカーの切り札的にディーゼルを持ち上げる媒体が少なくないと感じるけど、決して最適解では無いんだよね。
HVは確かに資源投入量は多く、単一動力車と比較してデメリットも少なくはない。
コスト高は免れられないし、リサイクルの問題も多く付いて回るのは否定出来ない。
でも、それは内容は違えどディーゼルも無い話では無く、残念ながら燃料価格差はともかく燃費に関してはHVにはちょっと敵わない事も少なくない。
まあシチュエーションによってはHVも信じられない位に相当悪い燃費になっちゃう事も耳にしてるけど、それはまあディーゼルにも言える事だし。
こうなると一般的な日本の車の使い方ではNAのGE比でHV車やDE車の燃費向上分で車両価格の割り増し分をペイするなんてまず不可能な人が大多数。
何かこう書いてると自分で気に入って買ったはずのディーゼル車のネガキャンをやってるみたいだけど、決してそんなつもりは無く、一般的に嫌われるあのガラガラ音も個人的には嫌いじゃなかったりするんだな、これが。
ペイ出来ないと分かっていつつも変動が激しい燃料代がガソリンよりお安いってだけで精神安定剤となってるのも事実(笑)
ただ、どの時代を見渡しても最適解って決して一つじゃないよね。
ガソリンターボ、ディーゼル、HV、EV、そして今後出て来るであろうHCCIでさえも恐らくは最適解とはなり得ない。
それぞれに一長一短があって、使い方によって最適解も変わる。
だからNAエンジンも無くなりはしないだろうし、もしかするとダウンサイズ一辺倒では無く、マルチシリンダーの復権もあるのかもしれない。私レベルの素人では技術的根拠は全く無いんですけど、是非ともマルチシリンダーは残って欲しいんで。
だってやっぱ3発や4発だらけの音だけじゃ寂しいじゃん。
今でも街を走る直6の音に振り返る事があるし、たまに見るフェラーリのフラットプレーンのV8の音には痺れる。
12気筒なんかとすれ違った日にゃ失神してしまいますよ、はい(笑)
一度だけすれ違ったLEXUS LFAの10発の音も独特な燃焼音でヤマハチューンの奏でる音は新鮮だったし。
そう思う一方でチンクのマルチエア2気筒の音なんて大好き!
それに当然ロータリーだって残らなくっちゃ!
別に量販じゃなくって全然構わない。
以前とある著者のエンジン関連の書物を読んだ時にロータリーエンジンは現代のトレンドにはそぐわない悪夢のエンジン的な事を目にしましたが、有識者が言うのなら間違いでは無いのだろうけども、それならそれでも構わない。
非常にニッチなポテンシャルを追い求める形で全然構わないので是非とも残って欲しいもんだ。
だって1991年のル・マン24hの優勝車であるマツダ787Bの4ローターのサウンドなんて24年も前の話なのに今でも耳に残ってるんだもん。
サイレンサーを装着してもあの音ですよ!
あれを途絶えさせてはダメですよね。
こう言うと頭おかしいとか思われるかも知れませんが、私的には全く持ってマツダファンなんかじゃ無いんです。
ほんとメイクスなんてどうでも良くて、どこそれのメーカーが好きで、どこそれのメーカーはあり得んとか全く無いんですね。
それに当時はホンダのVTECサウンドとフェラーリF-1大好き小僧でしたしね。
そんな私でさえもあの4ローターには撃沈でしたよ。
長々と訳わからん事を書いて来たけど、何が言いたいかって言うと、何かの一辺倒ってつまらないよね。
やっぱ車は色んなバリエーションが無くっちゃさ。
小狭い所だけで落ち着いて欲しくないなぁ、と。
そういう観点からもやっとマツダが一つの回答を示してくれた、まだまだ日本では少数派なバリエーションの一つを応援したくてCX-3を買ったのさ。
だからこそその少数派なMTを敢えて世に送り出してくれた心意気に応えたかったってのが心残りでしょうかねぇ。
MTを買えた方々、良いMTライフを!
~追記・訂正します~
ガソリンターボの過給圧は今や1.5barなんて当たり前に超えてるんですってね(反省)
知人よりご教示頂きました。
不勉強でした。
また勉強します…。