何度か触れましたが、当初予定していたよりも
2週間早く卒検を受けられるスケジュールに
なったものの夜勤明けで、帰宅したらシャワーだけ
済ませてほぼすぐに出撃な状態。
最近は平和な夜勤が続いていたので
「今回も・・」という思いと同時に
「そろそろ大きなアクシデントに当たるかも」
という悪い予感が的中してしまい、散々な一晩でした。
でもそんな夜勤の勢いで乗り込むのも悪くないし、
もし不合格でも夜勤明けのせいにできます。
卒検の開始はちょうどお昼から。
スケジュール見たら、12時から説明があって、13時に技能検定、
14時から休憩で15時から合否発表に引き続き卒業式で16時頃までとなります。
・・が、実際には人数によっても変わるんでしょうが14時半には終わりました。
まずは検定の説明を受けて、減点や検定中止の条件などを聞いたり
やたら古そうなDVDを見せられます。
内容はほとんどすでに知ってることなので、睡魔に襲われないよう
実技をイメージして脈拍が速くなるのを自覚します。
できないことをしろと言われているわけじゃない
今までできてたことを見せるだけ
卒検なんてバイクに乗るための単なる通過点
・・何度も何度も自分に言い聞かせます。
今回卒検を受けるのは自分を含めて5人。他の4人は全て若い男の子ばかり。
僕の出走は3番目と決められていました。
予約リストが白紙の状態で申し込んだので、1番にされるのではないかと
少し心配でしたが、早すぎず遅すぎずちょうど良い順番でした。
走るコースは1コース。前回からの予想通りです。
ミスコースしないよう頭の中から2コースの順番を消し去ります。
校舎の中から前走者の検定を眺めながら自分の順番が来るのを待ちます。
僕の次に出走する男の子も準備するタイミングが気になるのか
しょっちゅう待機部屋から出たり入ったりをしてます。
そしてやってきました僕の番。
9月に入ったというのに、気温35℃の日差しが灼熱と呼ぶにふさわしいです。
乗車して出発したら後方からビッグスクーターで教官が追いかけながら
検定中の走行を確認するというスタイル。
発着場からバイク専用コースを出るまでは慣熟走行のため、
走行中は何かあっても減点はされません。
発進が苦手なので、何度か停まって半クラッチのクセを掴もうかと思いましたが
逆に不安になるといけないのでそのまま通過。
本コースに入ってから検定の本番開始です!
まずは外周路で指定速度40km/h。
前方に遅い四輪車とかいたら面倒だなと思いましたが、
コースクリアで特に問題なし。
そこから下コースに下りて踏切。
ちゃんと真ん中に停まって前後左右の安全確認。
特に問題はありません(と思ってました)
本コースに戻ってからは、坂道発進、進路変更して信号や見通しの悪い交差点を通過。
障害物をかわしてコースがクリアになっていることを確認したら
ちょっと強気の加速をして急制動。
昼間の急制動は初めてだったので、いつもよりスピード感が増します。
タイヤがロックしないよう、でも白線を飛び出さないよう強く繊細にブレーキング。
安全マージンは少なかったけど、ちゃんとクリアできてたと思います(と思ってました)
そこからまたバイク専用コースに戻って最後のセットに挑みます。
まずは最大の懸念が残る一本橋。
アプローチで僅かにフラついたけどちゃんと乗り上げて通過できました。
半クラッチとリアブレーキを使って危なくない程度に時間を稼いだつもりでしたが
それでもタイムは7秒に届かず6秒3。
まぁ、減点は1秒単位なので最高の減点タイムだったと思います。
お次はさりげに心配なクランク。
これも鬼教官から伝授された半クラッチとリアブレーキでちゃんとクリア!
2速にシフトアップしてS字は楽勝。
最後に待ち構えるスラロームはとにかくパイロンの接触だけに気をつけて
途中で失速しましたが、それでもバランスを崩すことなく規定タイム以内でクリア。
ここまで止められることなくいよいよ最後の最後。発着場への停止。
ウインカーを出して1速に落としてアプローチ。
気分はまるで空母への着艦ですよ。
苦労するとわかっていたニュートラルですが、これも落ち着いて微妙な力加減で
2回くらいのチャレンジでちゃんと入りました。
降車してからは教官のコメントがその場であって、
「どこも無難に走れていましたね。
やけど踏切のあたりでウインカーの出しっぱなしがありましたし、
急制動もギリギリでしたね。エンストも1回しましたし、その後も危なかったです。」
その後も 公道だったらなんたらかんたら・・ と言われてましたが、
指摘を受けた時点でもう頭真っ白で続く教官の言葉が届きません。
とはいえもう終わったことです。
あとは結果を待つしかない。
待合室で後続の2人が終わるのを待ち、
「集計にはあと少し時間がかかります。発表は受付のほうからありますので。」
と言われてまたしばらく待ちます。
もう待つしかできないけど、この時間が実際よりも凄く長く感じました。
で、入校手続きの時に対応してくれた長身の男性が入ってきて
ニヤニヤしながら全員に教習手帳を返却します。
「合否は手帳の12ページに書いてあります。」
と言われて恐る恐る開いてみると・・・
合格してました!!!
やる気に満ち溢れ、ドキドキしながら入校した3か月前
初めて取り組む手技にワクワクした乗り始め
何度やっても上手くなれない悔しさと絶望感
勤務や天候の都合でなかなか乗れない日々が続くもどかしさ
怒鳴られ褒められ自信と笑顔をくれた鬼教官
毎回違う面々で同じ気持ちを交換し合った戦友たち
本当にこの3ヶ月ちょっとの思い出が走馬灯のように巡ります。
心からこの教習所に来て良かったと思っています。
バイクの免許なんてもっと早いうちに取っておけばよかったと思いましたが、
このトシになって挑むからこその充実感と達成感があります。
8万円くらいで12時間の教習で大型二輪かぁ・・ なんて考えちゃいますね。
でも、自分で言ってた通り 卒検は単なる通過点。
これから免許の申請と書き換えや納車を経てようやくバイク乗りとしての
スタートを切るわけです。
プロテクターなんかのウェア用品関係もジャンジャカ着荷しています。
安全最優先で素晴らしいバイクライフを迎えたいと思います。
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