
中国の大手ポータルサイトの新浪網は14日、米国、ロシア、中国、日本の航空兵力を比較した文章を発表した。ロシアの専門サイトが、紹介した文章の要約で、中国については、2000機以上の軍用機を保有していることに注目。多くは旧型機だが、最近では相当な速さで、新型機の研究開発が進んでいると評した。日本は防衛任務を果すのに、十分な各種新型機を保有しているだけでなく、パイロットのレベルが高く、外国の空軍軍人からも尊敬されていると論じた。
米国については、各種軍用機や関連装備を備えており、大量の兵員を世界各地に展開していると紹介。戦闘機開発でも世界をリードする立場と論じた。海軍と海軍陸戦隊(原文ママ。United States Marine Corps=米海兵隊の意か)の航空兵力についても、「規模と実力において、(空軍から)独立して語るに値する」と指摘。海、空、さらに陸を含めた共同作戦の仕組みが整っていることを紹介した。
ロシアについては、1500機の作戦用固定翼機とヘリコプターを保有しているが、「大部分は時代遅れの旧式機」と紹介。ただしロシア空軍は最近になり、Su-35など、新型機の開発を進め、少数ではあるが実戦配備も進めたと論じた。
中国は、空軍と海軍航空兵(航空隊)が航空戦力をになっていると紹介。1321機の戦闘機/攻撃機、134機の重爆撃機と空中給油機、20機の警戒機、700機の武装ヘリコプターを保有していると、まずは米国、ロシアに次ぐ大規模な兵力を供えていることに注目。
ただし、中国が保有する軍用機で、「先進レベルに追い付いているのは、わずか502機」と紹介。大部分を占める旧型機では「外国の空軍にとって、大きな脅威にはならない」との見方を示した。
文章は一方で、中国は空軍の現代化を進めており、軍事予算も増加の一途であり新型機の開発も加速していると主張。代表的な例として戦闘機/攻撃機としてJ-20(殲-20)、J-31(殲-31)、大型輸送機のY-20(運-20)を挙げた。文章はさらに、中国が1960年代から使用している爆撃機のH-6(轟-6または轟炸6型)の後継機を開発中の見方があることや、無人機の暗剣を開発したことを紹介した。
航空母艦については、すでに「遼寧」を保有していることから、さらに別の空母を保有することになることは、大いにあり得ると主張。ただし、中国の航空母艦兵力への評価とその保有数の見込みについては、意見が分かれているとした。
日本については、「航空自衛隊は世界の空軍大国におけるダークホース」と紹介。「さまざまな用途向けに、先進的な軍用機を300機以上保有。日本の空、陸、海への脅威に対する防衛任務を極めて完璧になしとげている」と高く評価した。
日本の航空自衛隊については、「専守防衛」の国策にもとづく任務遂行と、日本における防衛のあり方の特殊性を紹介した。一方で、「日本は最後の戦争(第二次世界大戦)で本土上空の、制空権を失ってしまったとの歴史をはっきりと記憶している」と論じ、だからこそ「パイロットはどのようにして、考えられる陸上の攻撃に反撃できるか。どのように敵の輸送船や艦隊に対する攻撃が、できるかを学習している」と説明。
ただし「(他国への)侵攻や、遠距離からの攻撃は学習していない」と、操縦士などの教育課程も、「専守防衛」にもとづいていると紹介した。
文章はさらに、日本のパイロットは「レベルが高く、外国の空軍軍人からも尊敬されている」と指摘。また、米空軍との演習に常に参加していることや、2014年上半期だけで、ロシアや中国の航空機接近に、スクランブルを533回実施したなどを紹介。航空自衛隊など日本の航空兵力が、戦闘はないが常に実働している状況を示した。(編集担当:如月隼人)(イメージ写真提供:(C) motive56/123RF.COM) サーチナ 2015-01-17 22:21
Posted at 2018/05/24 08:51:28 | |
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