日本と中国では、さまざまな理由により自動車に関する文化が大きく異なる。なかでも象徴的な点としてしばしば中国で紹介されるのは、日本の軽自動車の存在だろう。中国メディア・今日頭条はこのほど、軽自動車以外で日本と中国との間で大きく異なる点を1つ挙げ、その理由を紹介する記事を掲載した。
記事は、「日本に行って、ついに軽自動車ファンとしての欲求を満たすことができた。と同時に、おもしろい現象に気が付いた。それは、路上を走る自動車で、スチールホイールを見かける確率が高いのだ。これは中国とは全く異なる。中国では多くの自動車モデルで低グレード車だけがスチールホイールを採用し、中高級グレードはみんなアルミホイールだ。どうして日本ではスチールホイールがこんなに多いのか」とした。
そのうえで、「一番の理由は安いから。中国と違い、先進国の市場では自動車製品はライトな資産であり、高級な資産ではないのだ。つまり、国が発展していればいるほど、家庭の収入に占める自動車価格の割合は小さくなっていくのだ」と説明している。
また、「実用至上主義であるというのも明らかな理由だ。実際の使用状況を考えると、スチールホイールはわれわれが思っているよりも使えるのだ。例えば、スチールはよい伸展性と負荷性能を持っている。大きな衝撃を受けた時に、アルミホイールのように断裂するようなことが少ないのだ」と解説した。
さらに、中国に比べて日本は自動車の使用寿命が長いという点にも言及。「日本では、多くの古い車が依然として現役で動いている。これも、街でスチールホイールを多く見かける理由の1つなのだ」としている。
記事は、「結局のところ、日本などの先進国でスチールホイールの出現率が高いのは、消費文化の問題なのだ。日本では自動車はライトな資産で実用性が求められる。一方中国では今後もしばらくは高級資産として扱われることだろう。ここに差があるのだ。われわれが3カ月の給料でカムリを買えるようになれば、状況は変わってくるだろう」と結んだ。(編集担当:今関忠馬)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-05-27 08:12
Posted at 2018/05/28 14:45:14 | |
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