
インターネットでは情報が氾濫し、何でもすぐに必要な情報が手に入る時代になったが、やはり体験してみて、初めて分かるということも少なくないようだ。中国メディアの今日頭条は19日、訪日して初めて日本の生活の、細部に驚いたという中国人観光客による記事を掲載した。
記事によると、日本人と中国人とでは、国の発展の度合いを測る場所が違うという。中国では往々にして「建物の高さ」や「道の広さ」で、その国や都市の発展を測る傾向にあるが、この中国人筆者は日本旅行で日本がいかに発展しているかを、「日常の小さなところ」に感じたとしている。こうした細部は、「実際に足を運び、体験してみないと分からない」という。
たとえば、「日本に足を踏みいれた瞬間から違いを感じた」という筆者。空港のトイレで、手を出すだけでセンサーが反応し、水もせっけんも温風も出てきたことに、これ以上ない衛生対策だと感心している。また、空気がすでにきれいなのにも関わらず、ホテルには空気清浄機が設置され、街にはマスク姿の人が多く、喫煙は専用の場所でだけ許されていることを知り、きれいな空気に対する日本人のこだわりを感じたそうだ。
バスの移動でサービスエリアに寄った際は、防災意識の高さにも感心したそうだ。このサービスエリアは災害時に備えて様々な対策をしており、太陽光パネルや雨水浄化装置が設置され、販売所は避難者に飲食を提供できるようになっていると紹介した。
災害時の対策としては、ほかにも自動販売機すべてに住所と識別ナンバーがあるので、迷子になっても自動販売機を見れば現在地が分かるようになっていることや、災害対応型自販機は、災害時に飲料が無料で出てくることも紹介。さらに、マンションの階段が中国と違って外に設置されており、柵も付いていないので災害時にすぐに逃げられることや、ビルの窓には消防隊進入口として逆三角の赤いマークが備え付けてあることも称賛している。
ほかにも多くの細部に、日本のすばらしさを感じることができたという筆者。中国ではたびたび資本主義を批判して、金さえもらえれば、何でもやると口癖のように言われているが、それはむしろ自分たちの姿だったことに気が付いたとしている。「百聞は一見に如かず」は中国から来た熟語だが、やはりテレビを通してではなく、実際に来てみなければ分からないことは多いようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2018-03-26 11:12
Posted at 2018/06/03 14:12:32 | |
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