
成長を取り戻せない、経済状況や少子化、そして高齢化など、日本には将来を楽観視できる要素よりも、不安視せざるを得ない要素の方が多いように見える。2012年に当時の約3500人の現役高校生を対象に、行われたアンケート調査によれば、「日本の将来は何色か?」という問いに対して33.8%の高校生が「グレー」と回答した。
「グレー」という回答からは、当時の高校生たちは「明るい未来より、暗い未来となる確率が高そう」と認識していたことが見て取れるが、中国人から見た日本は「希望と未来のある国」に見えるのだろうか。中国メディアの今日頭条はこのほど、「日本の将来性」について論じる記事を掲載し、中国人ネットユーザーたちが議論を交わしている。
日本と中国との間には、歴史問題や領土をめぐる対立が存在しているためか、マイナスの思考に基づいたコメントも少なからず寄せられたが、なかには日本には、「未来がある」という見方を示したネットユーザーも数多く存在している。
例えばあるネットユーザーは、「日本は地政学的に言えば極めて不利な場所に位置しているが、この要因が絶えず学び、絶えず進歩する日本人の性格を形成した」と指摘し、学習することにより尽きることのない力を得ることのできる、「恐ろしい相手」だと指摘した。
また、古代中国が大国としての、「うぬぼれ」を抱いていたときに、日本は絶望の中で反省を繰り返す国家だったとし、このようなDNAを持つ日本人は今後も学習を通して、強大になっていくに違いないと主張する声もあった。
そのほか、日本人の世界におけるパフォーマンスは、「黄色人種が白人に劣らないことを示してくれた」という意見もあった。日本人ノーベル賞の受賞者が多いことを、その証拠の1つに挙げ、「日本は世界的に見ても、成功した社会を構築できている。失敗から教訓を学ぶことができる、日本人には希望があるだけでなく、将来においても世界に多大な貢献をし続けるはず」といった声もあった。
経済低迷や山積する社会問題のせいなのか、近年の日本人は自信を失っているようにも見える。だが、中国人からすれば「日本人は、恐ろしい相手」であり、経済が低迷し、社会問題が山積していても、「このまま衰退していく国とは、到底思えない」と考えているようだ。(編集担当:村山健二)(イメージ写真提供:123RF) サーチナ 2017-04-02 22:12
Posted at 2018/06/14 20:01:51 | |
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