昨年愛車を入手してから今年の5月中旬を皮切りに宿泊ロングツーリングを計画していました。
5月はコロナ緊急事態宣言下でしたので宿はキャンセルとなり、この計画はご破算になりました。
6月には緊急事態宣言が解除され日帰りツーリングには出掛けたりしていましたが、7月下旬以降に宿泊ロングツーリングに数回出掛ける計画も、やはり昨年時点で立てていて、コロナ騒動が本格化する以前に宿を予約し始めて、既に全宿泊を予約しました。
コロナ第2波云々ありますが、緊急事態宣言が出されない限り、国内経済への貢献も目的として計画を実行に移していきます。
GoToキャンペーンが取り沙汰されるようになり、GW頃から気になり始めていましたが、一時的に対象時期が8月上旬や8月下旬になる等の情報が入った際は、第一弾の宿泊ロングツーリングが7/23~2泊3日で出掛ける予定でしたので対象外になることを覚悟していました。都民の方には申し訳ありませんが、結局7/22から対象となることが決まって助かったな~というのが正直なところです。
ただ、例年よりも梅雨明けが遅れる気象庁予報で、7/23~7/25もどんより曇りか雨模様だったので、一旦宿をキャンセルして8/7~の2泊3日に予定を延期しました。
K1600GTLを愛車にしてから泊りでツーリングに出掛けるのは初めてです。
楽しみである一方、やはり久々の宿泊ツーリングということで一抹の不安がない訳ではありません。
K1600GTLはロングツーリングに適していて、長い時間・長距離を移動するのに他のオートバイに比較して明らかに快適ではあるのですが、3日間連続して走行すればこれまでの日帰りツーリングに比べて疲労の蓄積はどうしてもあるでしょう。
そうなると特に超重量が不安要素として大きく浮かび上がって来ます。
8/7からの2泊3日ツーリングでは合計1200km強(毎日平均400km)を走行予定ですが、先日購入したシートバッグを活用する意味もあり、重量を少しでも減らす意味でパニアケースを外したままトップケースとシートバッグに荷物を分散して出掛けることにします。
これもロングツーリング準備と言えばそうなのですが、先日来オーディオ関係の準備・GoProマウントの装着も進めて来た経緯にあり、7/11に朝から陽射しも出ていたのでオーディオ試聴とGoPro MAXのヘルメットマウントでの試撮を兼ねて軽く50km程度走って来ました。
オーディオ試聴・ヘルメットマウント試撮は想定通りで順調に終わったのですが、次回乗る時はロングツーリングの当日朝になる可能性もあるので、減った量は僅かでもガスを満タンにしておこう・・・と帰路いつものGSに寄りました。
いつもは給油機がバイクの右側になる位置に止め、給油する際はサイドスタンドを掛けてハンドルを左側に目一杯切ってから給油口を開け、バイクを降りてバイクの右側に体を回して給油しています。
が、この時たまたま他車の給油タイミングでいつもと違う、給油機がバイクの左側になる位置に誘導されました。ちょっと違和感はあったのですが、一度以前にバイクの左側から給油したこともあったので、あまり意識せずそのままバイクを止めました。
純正と異なり、ハンドルをアップキット+DIY加工で手前に寄せていると、ハンドルバッグを取り付けている関係もあり、給油口を開けるにはハンドルを左右どちからに目一杯切っておかなければなりません。左側に給油機がある場合、ハンドルが邪魔にならないようにハンドルを右側に目一杯切るということになります。
で、エンジンを止めてサイドスタンドを出し、装着していたナビのマウントを緩めて上に跳ね上げて、バイクを傾けてからハンドルを目一杯右に切り、給油口を開けるまではいつも通り順調でした。
給油する準備が整ったので、そこからバイクを左側に降りようと、腰を一瞬シートから浮かして右足をステップから上げた途端、バイクが右側に少し動いたと思ったら、あっという間にバイクが右側に倒れてしまいました(泣。
ハンドルを右側に切るとバイクが右側に起きる方向に動きますが、まさか平坦のコンクリート地面でサイドスタンドをしっかり掛けていて、右側にバイクが倒れるという経験も想定も完全にありません。
安心してバイクをサイドスタンドに預けているので、体はバイクを支える体勢に全くなっておらず、まるでバイクを降りかけて不意に誰かに左からバイクを押されたような感覚で、バイクは結構な勢いで倒れました。『えっ?何?』と一瞬何が起きたか判らず茫然・・・。
給油口を既に開けていたので倒れた愛車のタンクからガソリンが流れ出しました。慌てて給油口を閉めてスタンドの方に手伝ってもらって直ぐに引き起こしましたが、ブレーキレバーが折れて右側ミラーが地面に当たった衝撃でミラーカバーが外れてしまい、擦り傷も付いてしまいました。
その他、トップケースの蓋右側・右カウルの出っ張ったところ・右側フレーム様のプラケース・右エンジンガードに少々擦り傷が付いてしまいました(汗。
外れたミラーパーツ等を拾ってもらったGSの方から受け取り、お礼とご迷惑を掛けた謝罪をしました。そのままの状態でバイクを置いておけないので、給油のために取り敢えずバイクの右側から給油できる位置にバイクを移動することにしました。
バイクが倒れる前にエンジンは止めていたので、起こした後も即エンジンは掛かったので良かったですが、一応満タンに給油して帰宅しました。
ちなみに、バイクが倒れるのと一緒に体も右側に持っていかれ、右膝を付いたのですが、ニーパッドを付けていたお陰で膝・脛は殆ど打ちませんでした。しかし、バイクが倒れていく際に、給油口からこぼれ出したガソリンが右足シューズ(足首から下)に掛かってしまい、時間が経つと結構ヒリヒリして来ました。
10分程走って帰宅し、ガソリンが掛かった足を洗って皮膚は特に無症状でしたが、ガソリンが掛かってしまったライディングシューズを何度も油落とし洗剤を使って匂いが無くなるまで洗い流すのが非常に大変でした。
また、流れ出るガソリンの給油口を締める際に着けていたグローブ(当日暑かったので以前アストロプロダクツで購入した作業用安価メッシュ系グローブを使用していた)もガソリンがかなり染み込んでしまい、洗っても中々匂いが取れないので廃棄・再購入することにしました。
今回出来た擦り傷等は以前左側パニアケースに擦り傷を付けた時のように、当日中に補修し、パッと見では傷があまり判らないようには出来ました。ちなみに結構な勢いでバイクが倒れたにも関わらず、マフラーは全く無傷という不思議な状態でした(謎。ステップやエンジンガード・トップケースがが支点となり、マフラーが地面に接触しなかったものと思います。
流石にちょっとショックはありましたが、『形あるものは使用すれば傷付いていく』ということで前向きに捉え、今後も末永く愛車に乗りロングツーリングに出掛けることなどを想定して今回の反省を活かして以下の策を進めました。
①
サイドスタンドエクステンションの取り外し
今回愛車がサイドスタンドを掛けていたにも関わらず右側にバイクが倒れた最大の原因は、サイドスタンドエクステンションの影響があると考えました。
普通、バイクは平坦な場所であれば、サイドスタンドを掛けてバイクを左側に傾けた状態であれば、ハンドルをどの位置にしてもバイクが勝手に倒れることはありません。ちなみに、今回の給油機前の地面が進行方向右側に傾斜していた可能性は殆ど無く、平坦・水平でした。
以前、同じK1600GTL後期型を購入したGonta5389さんとコソミして愛車をサイドスタンドを掛けて並べた際、両車同様の厚さのサイドスタンドエクステンションを装着していたにも関わらず我が愛車の方の傾斜が明らかに少なかったこと↓を思い出しました。
サイドスタンドエクステンションは新車購入時にDで取り付けていただいたので、最初からエクステンション有で乗っていて、特に今回の件があるまであまり気にしたことはなかったのですが、サイドスタンドの長さもしくは取り付け角度等に多少の個体差があって、我が愛車の場合はエクステンションがなくても(ない方が)良いのでは・・・と考え、早速取り外して様子を見ることにしました。
取り外したエクステンション↓
今後、ガソリン給油を必ず右側からだけに限定することも難しいでしょうし、ハンドルを右側に切った状態でサイドスタンドで止めなければならない状況もあり得ます。サイドスタンドエクステンションを外すと通常使用時に若干右側への傾斜が強くなって出発時に引き起こしがややキツクなる傾向になりますが、実際取り外してみても重さに慣れたためか、意外と弊害はありませんでした。
②
ブレーキ・クラッチレバーの購入(予備も)
ブレーキレバーの先端部が破損してしまったため、一時的な操作に問題はありませんが、そのまま乗り続けるのはリスキーです。純正品ではありませんが、純正形状のブレーキ・クラッチのセットをネット購入。7/14に入荷したので、交換しておきました。
また、純正形状ではない調整式ブレーキ・クラッチペダルも安価な適合品があったので、予備品として同時にネット購入しました。こちらは8月中旬納入予定なので8/7からの宿泊ツーリングには間に合いませんので、先端の折れたレバーを予備として持参しますが、8月中旬に入手した新品を万が一の事態に備えてトップケースに忍ばせて持参することにします。
③
パニアケースガードの装着
最近の日帰りツーリングや2~3日程度の宿泊ツーリングではパニアケースを取り外して乗るようにしていますし、今回の試走もパニアケースを付けていませんでした。多少のすり抜けをすることも想定しつつ、重量を少しでも減らして立ちゴケのリスクを減らす目的がありました。
しかし、パニアケースがない状態でも320~330kgはある超重量級のバイクが、停止時であってもそれなりの勢いで倒れてしまうとパーツの破損や擦り傷が発生します。今後も立ちゴケはしないように気を付けるのは当然なのですが、絶対にゼロに出来る保証もありません。
新車時に装着していたエンジンガードは、計3回の立ちゴケ時にかなりの効果を発揮していたことも鑑み、今後の立ちゴケが起こり得るリスクを想定するとパニアケースの装着有無とは関係なしに、パニアケースガードを装備するのが無難と考えて、7/13に発注しました。
まぁ元々納車してから1年経過した頃には、パニアケースを装着して数泊のロングツーリングに出掛ける計画で、パニアケースガードは付けようと考えていたので・・・時期的にも潮時でした。
モノは、先日取り付けて非常に重宝している『アップハンドル調整キット』を購入した、バンザイモーターワークスの取り扱い製品を選択。ちなみに価格的にも形が似ていたR-Style製のガードが第一候補だったのですが、製品個数が掃けないためか現在は取り扱いがなくなっているようでした。
ショップに製品在庫がなく取り寄せとなりましたので、海外からの取り寄せとなり、入荷は7/21の予定でした。少し前倒しで7/18に入荷連絡を受けて取りに行きました。
取り付け方法はYOUTUBEにアップされているので、一度見れば簡単に30分弱でDIYにて取り付けられました(7/19取り付け)。
(①マフラーステーの取り外し)
(②マフラーステー)
(③マフラーステーにガードを重ねて付属の六角ボルトで固定)
(④取り付け後【左側】)
(⑥同じく取り付け後右側)
パニアケースの装着有無に関わらず車体後部の幅がこれまで以上に広がりましたので、余程広い路肩でない限りはすり抜けは出来なくなりました。しかし、パニアケースを取り付けてさらに長い期間・距離のツーリングに出掛ける際(既に来年以降、北海道や山陽山陰、九州などを計画済)のリスク低減も考えると良かったと捉えました。
④
ハンドルバッグの取り外し
ハンドルバーの左右を繋ぐように取り付けていたワンダーリッヒのハンドルバッグにはサイドスタンドアダプター(砂利等軟な地面でサイドスタンドを掛ける際にめり込まないようにスタンド面積を増やすもの)を入れていましたが、その手前にゴリラナビをマウントしているので取り出し等がし難く使用頻度が低かったため、取り外しました。
折角買ったので勿体ないという感覚で取り付けていましたが、日常的に開け閉めする機会が多い給油口の上部に位置するために、返って邪魔な存在になっていました。バッグを取り外したことで給油口上部がかなり広くなったので、普通に給油し易くなりました。↓の赤丸部分にバッグがありました。
今後、宿泊ロングツーリングに出掛けた際には、また新たな問題が浮上して対応すべき課題も出て来るかもしれません。が、それが今後も続ける(ロング)ツーリングをより快適に安全に楽しむために役立つことでしょう。
そうした問題の抽出・課題の設定も、ツーリングの楽しみ方の一つなんだろうな~と前向きに考えていきます・・・。