前回は
「
ドアキャッチの不良でドアが閉まらなくなった〜ドアキャッチ交換にて解決」までを書きましたが、
その続きです。気付いたらかなり長くなっちゃってました.....。
ドアキャッチ交換作業で入庫した際の主治医の一言、
「なんかエンジン変な音してますね...。」
言われてみれば、気づいていないわけではありませんでした。
たまたまなのかなんなのか、ドアキャッチが壊れるのと同じようなタイミングで、
エンジン始動時からどうも
ザラついたような耳障りな干渉音 が出るようになっている...気はしていました。
でも、ドアがきちんと閉まっていないからいつもよりエンジン音が大きく聞こえるのは当たり前か、
なんて思ったりして、あまり大事とは捉えていなかったのだと思います。
しかし、実際には主治医が聞いてもそれとわかる異音...。
異変になんとなく気づきながらも、サクソを労ることができなかった自分が悔やまれます。
前回のブログではドアキャッチのことしか書いていませんでしたが、
主治医の元に着いてまず最初にエンジンの異音について調べていただきました。
ザラザラとしたエンジン音がファクトリーの中に響きます。
エンジンルームの各部にマイナスドライバーを立てて音を聞く主治医...。
「....オルタネーターの音ですね。」
オルタネーターのカバーに突き立ったドライバーの持ち手の部分に耳を近づけると、
辺りに響いていたザラザラとした音が直接伝わってきます。
そして、
ものすごく不自然に振動を繰り返していることも教えて頂きました。
「これはオルタネーター交換しないとだめだな...。」
ドアキャッチ不良と同タイミングで発生したエンジンの異音の正体は、
オルタネーターの不良によるものと診断されました。
オルタネーターとは車で使う電力を発電する装置。
これがきちんと回っていないと、発電することができないためにバッテリーも充電できず、
各部に電気が送られなくなり、いずれは始動すらできなくなる...。
交換すれば解決できそうということがわかったものの、
このオルタネーター、そんな重大な役目を担っていることもあり
部品代がけっこう
高い。。。
....そうは言っても、直さないと
また走りだすことができない....!!
(ようやくドアが直ったのに...!!泣)
....
最短かつなるべく安くの処置を目指して動いてもらうことになりました。
まずはパーツの国内在庫の有無を調べてもらい、わかり次第連絡いただいて入庫日の決定。という段取り。
その日は僕の後のお客さんも控えていたので、ひとまず一旦おいとますることに。
...異音はすれど、走れます。
「このまま走るのはおすすめはしません。今の異音の度合いを頭にインプットしておいて、それを超えてきたら赤信号だと思ってください。」
主治医に釘を刺されました。
オルタネーターはエンジンの回転数に対応するように負荷がかかるようなので、
なるべく低回転でそろーりそろーりと走行しながら進みます。
この日はちょうど友人Y君が調布の
ロッソコルサさん
(以下ロッソさん)に整備で106を入庫していて、
「夕方まで待ち時間でやることがないよ〜」という連絡を受けていたので、
気持ちとしては今の状態のサクソを走らせるのはよくない、とわかっていながらも
テンサンラリーや
デルタを見たい気持ちもあって、遊びに行ってみることにしました。
途中自宅に寄って嫁をピックアップし、ドアが閉まることの素晴らしさを改めて噛み締めた後、
Y君が暇を持て余している調布駅に向かいます。
調布駅までの途中、ざらざらした音は引き続き。。
調布駅にてY君をピックアップ。
嫁は後部座席へ。...狭そうだ。
(ごめん)
Y「わざわざごめんね。あ、ドア直ったの?」
僕「閉まってるんだから直ってるでしょw ただ、エンジンによくないところが見つかって...」
Y「えぇ、本当に?。。」
そう言いながら、不安になってきてしまう...。
苦しい状態のサクソを走らせているという事実にさらに胸を締め付けられます。
一路、
ロッソさんへ。
Y君の106の作業と手続きが終わるまで、
ロッソさんの事務所でマターリ。
作業が終わると、106とサクソで編隊走行です。
僕が前を走り、Y君が追従して、
ちょこっと遊びましょうよということで自宅を目指します。
しかし、走りだして少しすると、これまで続いていたオルタネーターの異音が
ちょっとの間小さくなって、また元に戻る、と現象が....。
「今の異音の度合いを頭にインプットしておいて、それを超えてきたら赤信号だと思ってください。」
主治医の言葉がフラッシュバックします。
「超えて」はいない...でも、これまでと違う状況が見え隠れしてきた...?
一層不安が増してきます。
そして、ついにそのときはやってきました。
「うおぉぉぉぉぉぉぉん!!!」
これまでに聞いたことのないような大きな異音。
最初、自分の車から発せられているものかどうか判断できなかったのですが、
アクセルの開度に応じて音が上下することから、それがサクソの発するものだと認識できました...。
自宅まではあと3kmほど。
このまま自走して帰ることができるかどうか、という微妙な距離...。
しかも、
夕方の時間帯で道は断続的に渋滞しています。
後ろを走るY君に、
「エンジンやばい。止まったらごめん!」
と合図(?)を送りながら、なんとか自走での帰宅を試みることに。。
異音は相変わらずで、
ガラガラという音まで聞こえてくる始末。
挙句の果ては、オルタネーターが不動と始動を繰り返すような状態になりました。
気づくと、
チャージランプが点灯・消灯を繰り返しています。
それに伴って、
パワステが効いたり効かなかったりする事態に。。
(゚ω゚;)(゚ω゚;)(゚ω゚;)(゚ω゚;)(゚ω゚;)(゚ω゚;)(゚ω゚;)
相変わらず渋滞は続いています。。
そして
オルタネーターとパワステは激しい異音を発しながら起動と停止を繰り返している...!
しかしながら、その時点で家までは1kmないくらい。
天竺まで....あと...少し!!!!
最後の難関の坂付き踏切を
重ステでなんとか乗り越え、
信号につかまりながらも最後のストレートを走りきり、
無事、到着ヽ( *´▽`)ノ
....僕がY君に先着しました(違)
嫁とふたり、安心したのか大きなため息(笑)
そして深呼吸(謎)
いやー怖かった。。
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こうして、主治医に指摘を受けたその日、
サクソのオルタネーターは
お逝きになられました...。
(その時点でまだ回りはしたけど。。。)
...
明確な不具合が起こってからの自走の選択は、今後は考えないといけないなと反省しています。。
深夜の時間帯でもないし、周りのみなさまに迷惑をかけることがなくて本当によかったです...。
ここから先は実際の修理へコマを進めます、といったところで。。
続きも書きたいです。。