エンジン下ろしを決心しショップに持ち込んだというのが前回までのお話し。
作業完了の知らせが届いたのはなんと
その一週間後!
あまりの作業の早さに驚きつつ、電車で引き取りに向かう。
想定以上の出費となったがこれで長い迷宮から抜け出せる!
そう思うと心も晴れ晴れ。
ぼくの心を映し出すようにスカイツリーかかる虹
ショップに到着すると洗車された貴婦人号がスタンバイしていた。
作業の様子を写真で説明して貰う。
カムカバーを外してカムシャフトが取り出されたところ。
オイル自体はこまめに交換していたせいか綺麗な状態とのことでした。
油圧バルブリフトを外してタペットの軸が見えているところ。
バルブリフトはここにポンと乗せられてるだけ。故に交換自体は至極簡単なのだとか。
問題は
その数! 1気筒に排気×2、吸気×2
合計24個もある。
排気・吸気で価格は違うのですがその価格は
シール類も含めて40万円前半!
故障および、動きの怪しそうなパーツのみ交換すればもっと安くあげられますが、再度発生して交換する場合、エンジン脱着とそれに伴う各種ガスケット・オイル・クーラント交換で15万円程度の出費が伴う。
今後の精神的安定も含め全部交換となった次第。
ちなみに排気側のバルブリフター(上面がフラットで小さな方)にくらべ、大きくより複雑な機構をもつ吸気側のそれは価格が
1.5倍ほど高いんです。
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それでは紹介します。
この並んだうちの右側が4月からぼくを
長い迷宮におとしいれてくれた6番シリンダー吸気側の油圧バルブリフト君です。
正常な左側に比べ中央の
ハイカム用のリフターがすこし出っ張っているのが分かるでしょうか?
この状態で固着しているのです。
裏から押すと、正常ならこのようにスッと出てこないといけない。
しかしこの6番シリンダーの油圧バルブリフト君は
頑なでまったく動かない。
ほかにも4番シリンダーで動きの渋いものがあり。
時間の問題で同じ事になっていたかも。
果たして交換後のエンジンやいかに。
ショップスタッフの試運転では冷間時の始動もスムーズになり加速も申し分ないとのことで、期待をこめつつ始動してみる。
バォーン!
ブロロロロロロ!
ピコーン!
『ギャオ!!』
なにこれコント?
にしてはえらくフリが長い。
貴婦人号もいよいよ新境地やな~。
ってオイ。
すぐテスターを掛けて貰うと
O2センサーの異常とのこと。
そろそろ替えなきゃって思っていたけどどうしてこうもタイミング良く続くかね。
この日の引き取りは中止。O2センサーの取り寄せとなりました。
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ポケモンGOをやりながら待つこと一週間。
今度こそ本当に治った(?)と連絡あり。
これがダメになっていたO2センサー。
そりゃ13年排ガスにさらされてりゃおかしくもなるでしょうね。
付いていたのはPORSCHE純正品でしたが、今回無理言って
BOSCH汎用品にしてもらいました。もちろん対応車種は確認済み。
元々あるO2センサーのコネクタ部のみ切ってポジロックでつないで再利用するという代物。
センサー部分はまったく同じ。配線の色も同じで迷わないですね(^.^)
ちなみにPORSCHE純正品だと47,000円。
対して汎用品は
ネット通販5,000円代で入手できます。
電装品は純正が良いのは分かってますが諸々出費が嵩んだ今、この差は大きい!
結果は上々。
チェックランプもつかなくなりました。
今回交換したO2センサーは2.4.6番シリンダーの触媒後ろ。
ダメージの受けにくい側なのでなぜここが?と思ったら故障箇所はヒーター。
O2センサーのキモである「ジルコニア」は600度以上の高温でないと反応できないそう。ヒーターが壊れていると冷間時に間違った判断をし燃料を濃くしてしまう。
ただしセンサー自体は正しく稼働しているのでコンピューター診断では見つからない。
貴婦人号の
長く続いた冷間時不安定はここにも原因があったようです。
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合併症まで併発していたな中、大手術を得て復帰できた(っぽい)貴婦人号。
「いままでの不調でたまったスラッジをエンジン回して取ると良いですよ」とのショップアドバイスにより辰巳PAに寄り道。
かつての愛車RX8が集まっていたこの日の辰巳PA
いろんな意味で楽しそう。
5年前に996買わないでずっと8に乗ってたら
この中にいたのかな?
想像するの止めとこう(^_^;
さて貴婦人号の調子はというと・・・
かなり良いです!
6,000回転までの到達も早い。Dレンジ停止時の振動は少し大きく感じますが、もともとこんなものだったかもしれないし、調子を取り戻してトルクアップしている影響なのかも知れない。
ただし。
ここしばらく治った~(^.^) → ダメでした~(>_<)を繰り返してきたので疑心暗鬼なのです。
ここは走り慣れた
奥多摩。ここで判断せねばなるまい。
その顛末は次回お届けします。
PS.
996乗りの皆様へ
O2センサー一度も替えていない方、すぐ替えましょう!
20万近くの見積提示されて尻込みした方もいると思いますが、安い汎用品で十分ですから。
空冷に比べ今風の見た目をしているので忘れがちですが、ぼくらは旧車乗りの範疇に入りつつあります。いつどこが壊れても不思議じゃ無い状態。人間のセンサーも駆使して予防交換を心がけていきたいですね(^.^)
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996C4S | クルマ
Posted at
2016/08/13 15:49:12