2016年03月29日
自虐的車道楽/968整備録
先日、辰巳Pにて復活祭を祝って頂いた『役立たず号』 こと968。
結局、またもや、リアの異音の原因究明の為に再入院となっております。 (後述します)
今回は、私が968と出会ってからの遍歴を振り返ります。 (かなり長文ですので、ご興味のある方だけ読んでみて下さい。)
●最初の出会いは『某・福島県の車屋さん』でした。
元々は車検を切られて野ざらしに近い状態であったとの事(廃車orパーツ取り車の運命だったと思われます)。
【1992年式 ポルシェ 968 左H 6速MT】
1992年と言えば、私は大学生でした。バブルは終わってましたが、街中で964や968を見掛けると、『いつか乗ってやるぞ!』 と憧れていたものです。
時は流れて2003年に996カレラが手元に来てからも、964と968は私にとって『特別な存在』 であり続けてました。
何となくドリフト練習用の車を探していたのですが、そんなタイミングで出会ってしまったのが『役立たず号』 でした。
昔の片思いをオッサンになった現在に成就させようって気はありませんし、スタイリッシュだった姿も20年以上の時間で随分と疲れや風化も目立ちます。でも、もう二度と出会う事は無いであろう憧れの存在と付き合うチャンスが訪れた訳で、、、、
結局は迷走がスタートした訳です。(爆)
●2015.5.25購入
968日記その1 →
【序章】 Introduction
前オーナーがサーキットで使う事が多かった様子で、構造変更までされた車検証でした。マフラーは直管だし、ブレーキキャリパーは前後交換済みだし(しかも錆だらけで壊れてる) 、996GT3サイズの18インチが無理矢理履かされてるし etc
車検を復活させる事を目指して以下の項目を行い、更に色々な劣化部分をメンテナンスしました。
①フロントブレーキキャリパー交換(エンドレス→ノーマル)
②マフラー交換(944S2純正流用、車検対応へ)
③ホイール17インチへダウン
一番苦労したのがマフラーでした。パーツもなかなか出てこないし、純正品は納期未定だし。色々と調べ回り、944S2とキャタライザーは共通である事を知り、968用に作成し直してもらって装着。
●2015.7.10通検 ナンバー取得
968日記その2 →
【これから】 Debut
●2015.7.16 エビスサーキット遠征
この事件に関して →
【First Contact】不動事件簿・初回
不安もありましたが、968のナンバー取得報告もかねて福島遠征。エビスサーキットで雨の中スライド練習をしていたのですが、突然エンジンルームから白煙が上がり水温がレッドゾーンへ。
原因はヒーターバルブ破損&クーラント漏れでした。帰路はローダーに揺られて戻りましたが、請求書を見てドヨ〜ン。保険の特約(故障時の対応)はかなり大切だと痛感しました。その後は入院生活となりまして、修理タイミングで更なる手入れも追加してみました。
①(元々入っていた)ジールのショックアブソーバーOH&取り付け&アライメント
②ヒーターバルブ交換、水回りのライン強化、タイミングベルト&交換、エンジンマウント交換
③KAAZ LSD新品装着
この間の整備ブログ;
その1 →
役立たずブルース 〜 灼熱の関越
その2 →
【感染】
●2015.8.25 修理完了
そこまでの整備ブログ →
【帰還】〜『役立たず』が出戻り〜
●2015.9.27 茂木走行
さすがにトラブルは出尽くしたと考えて(←妄想?幻覚??) 、スポーツ走行枠でデビュー走行。
いや〜〜〜、遅い!
2分40秒切るのが精一杯という感じですが、乗っていて非常に楽しい状態でもありました。
ところが!! またもやトラブルです。
何とか自走して帰ってきましたけど、フライホイールが歪み、クラッチがご臨終。
一連に関するブログ →
愛され方の問題? 【●態街道邁進】
勿論、入院生活となった訳です。
①クラッチ&フライホイール交換だけで短期で済むと考えていた私は『甘かった〜』 。しかし、これがFRポルシェの泥沼にズブズブと嵌り込むきっかけとなりました。
詳しくは泥沼のブログ →
泥沼・確定
②交換しても症状が消えず、一番疑わしいトルクチューブをチェックすると・・・・
やっぱり『一番の泣き所』である中のベアリングがボロボロ。
詳しくは●態を認識? →
Maniacs? or Paranoia??
このベアリングが曲者で、単品での販売がありません。海外サイトを調べまくるとベアリングは出てくるのですが、固定用のカラーが無し。仕方なくトルクチューブ全体の新品交換を行うべく純正品を注文しようとしたのですが、
何と『納期未定』! (つまり、作ってないってことです)
しかし、海外では草レースなどで944や968が現役で走っている訳で、何か対策がある筈。またもやネットで探しまくりまして、、、、 発見しました!
③多分、アメリカでもこの会社(というか、多分、小規模家族経営部品屋さん)のみしか扱いが無く、直接取引しかしていない様子。困り果てていたのですが、ひょんな事から横浜にあるチェック・ショップ → The Check Shop の代表・大塚さんが仲介して輸入代行をしてくれる事に。いや〜、涙出る程嬉しかったです。
そして届いたBlacksea トルクチューブスーパーベアリング
これを筒状のチューブの中へ固定してシャフトを通し完成。
流石にスムーズに回ります!これでガンガンに踏んでも大丈夫。
(しかし、次はミッションが心配かなぁ・・・・)
今回の事を教訓に、予備パーツもストックする事にしました。eBayにて見つけた予備トルクチューブ(944S2用)も購入しました。これを流用するにはクラッチハウジングの加工が必要なので、あくまで予備という目的に留めます。
●2016.3.18 修理完了
そしてお披露目をするべく辰巳Pまで走ってきました。
さてさて、現在は再入院中の『役立たず号』 。
リアの異音が原因なのですが、一番怪しいのはデフ?実はリアの車高が下がりすぎています。キャンバー角が付き過ぎ&ドライブシャフトがバンザイ状になっているので、デフの左側が変な擦れ方をしている可能性があります。
そんな訳で、まずは車高を少し上げてみてキャンバーを調整。これで問題解決すれば良いのですが、もし駄目なら再度リアセクションを降ろす事も考えないと。。。。 (溜め息です)
他にもクラッチのマスター&スレーブシリンダーが結構劣化している様子も感じます。911Magの記事にもありましたけど、964など1990年代前半の車では劣化が出ても不思議ではありません。
う〜ん、まだまだ完治には程遠く、前途多難な予感。
まさに『役立たず号』=『自虐的●態車』 ですねー!(爆)
皆さんが一番気になっている事かもしれませんが、『この968に一体どんだけ貢いだの??』 というご質問を多く頂きます。
う〜ん、、、、程度の良い987ケイマンSくらい?
今後、、、、程度の良い997カレラくらいになっちゃうのか??(消え入りそうだ〜〜〜)
ハヤクユメカラサメナイト、ホントウニヤバイカモ?
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Posted at
2016/03/29 16:46:58
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