■AutoExe 「MGZ2000」 取り付け前シリーズ 【第①弾】
最近ですね、自分のアテ小僧に、「AutoExe」製の 「MGZ2000」、
別名「GG02」フロント・バンパーを装着しました。
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AutoEXE Atenza GG/GY WEBカタログ
つきまして、取り付け前に―
●バンパー保護
●見た目のスタイル・アップ
●夜間での実用性向上
…のための色々と小賢しい “
小細工” をしましたので、
そのうちの幾つかを
【MGZ2000 シリーズ※】として連載でご紹介していけたらと思います。
このバンパーを装着の方。
これから購入(廃盤ではないのでまだ可能)を検討される方。
そのほかご覧になる方の、カスタマイズにおける何かのヒント…
…みたいなものになれば、コレ幸いと思います。
※“長文注意”企画です。ご覧の方の貴重な時間を奪う恐れがあります。ご注意ください。
今回は、その第1弾…
ダメージ防止・緩和策 です。
■■ 底スリ対策が特に必要な理由 ■■
このバンパーを実物で見ると、装着した方々が仰るとおりだと実感しました。
前方のリップ部分の底が、“擦りやすい”のが一目瞭然ですね。
この名品が、ノーマル車高ですら場所によっては底スリするそのワケをおさらいします。
まず、【低い】。
純正バンパー比で―
平均的に「-40mm」、最大で「-50mm」ほどダウン。
フロント・リップ先端は、地面からその底まで「130mm」ぐらい。
自分のアテは、“見た目”より、“操縦性”・“ストローク” 重視なので、
フロントはフェンダー~タイヤ間に指が2本半ぐらいは入る程度の軽い車高ダウンです。
それに加えて、このバンパー装着にあたり事前に車高を約10mmUPしてあります。
底擦りのリスクを少しでも減らすためにです。
(※車高調ではない車高UP方法は別の記事で…)
にもかかわらず、この下がりっぷり(汗)
次に、【あご長】。
リップ・スポイラー部分が前に約「30mm」ぐらい出ちゃってる…。
とどめは、【頑丈】。
えらいシッカリ造られています、このバンパー。
FRP製で柔軟性がないのを踏まえても、
社外品ってどこか、頼りなげにネジれる箇所があるもんですが。
そういうのが全くありません。全身満遍なくシッカリしてる。
例を挙げていきますと―
上部の中央グリルを、あえてフィン無しにせず、
横フィンを1本追加してるのも曲げ剛性に良いですし。
基本的に、折り返しが多用されていること。
無駄とも思えるダクト&スリットの多さ。
ダクトやスリットなどは、おもに見た目重視の「デザイン性」に振っているものですが、
ダクト周辺の凹凸がある種の
“リブ”となり、
かえって複合的に「面剛性」を上げています。
カーボンやFRP製のボンネットでも、表面がフラットの物より “ダクト有”で、
ダクト周辺に吸引効果を高める “ガーニーフラップ” のような突起があるほうが、
表面の面剛性が高いのと同じ理屈です。
アウトレット・ダクトの数や位置、形状がベストな例↓
細かく区切った連続アウトレット・ダクト(穴)が
ほどほどにあると面剛性的にはベスト。
もちろん切ってただ穴を空けただけの場合は、剛性はガクンと下がります、し。
競技用の極薄軽量ペラペラものや、ダクトが多すぎるのは剛性的にNGです。
ささ、話を戻しまして…
要は、さすがディーラーで買えるパーツの造り、というわけで。
社外でここまで頑丈なのはなかなか珍しい。
しかし、それが良いようで、そうでもないのが現実―。
つまり、
ヒットしたら“逃げがない”…(汗)
下から強い衝撃があった場合、この頑強さが “仇” となり。
当たった上部のリップ部分の破壊にとどまらず。
衝撃はスリットやダクトやグリルの “角(コーナー)” に集中するであろうことは明白で。
その周辺に、FRP特有の “小さいクラック(ヒビ)” が発生するはずです。
なので、1回そこそこ派手に “やっちゃう” と、
広範囲に小さなダメージが飛び火して、修復費用が……(ry
下部のスポイラーを擦ったら、高確率で“割れが入る”と評判なわけです。
■■ 実施した対策 ■■
観察の結果、ウワサどおり(以上)の代物だと納得。
気をつけていても、きっといつかどこかで擦るでしょうから、
せめて衝撃が緩和できる(ダメージを抑える)よう、
「
すりキズ・ガード」を貼り付けることにしました。
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【メーカー】 (株) アールエル
【商品名】 スリ傷アンダープロテクター
【品番】 RP203
【仕様】 長さ: 2700mm 幅: 30mm 厚さ: 5mm
メーカーWEB商品ページ
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バンパー貼り付け部分とプロテクターの接着面を、
ドライヤーで十分に温めながら、バンパー下部に貼り付け。
さらに圧着を良くするため、
「マスキング・テープ」で隙間なくテンションを掛けながら固定しました↓
なるべく強固に接着するよう、たっぷり余裕を見て、
このままの状態で一週間ぐらい放置する予定だったんですが。
貼り付けたのが今年の2月半ば。バンパー装着は5月。
なんだかんだ、このままで
2ヶ月半ほど放置してました(爆)
おかげで、かなりしかっり接着されたようで、
触ってみるとバンパーと一体化してるんじゃないかと思うぐらい、
全く剥がれる気がしません。
「耐久性」は期待できそうです。
この商品と、「MGZ2000」バンパーの組み合わせの場合ですと、
画像のように“端から端”まで使うと、「34~35cmぐらい余る」ので、
スリ傷ガードをつける場合は、「236cm」ぐらいの長さは必要みたいですね。
ちなみに―
この期間で気づいたのは、マスキングテープの凄さ。
この期間中、カバーをしていたとはいえ、バンパーを屋外にずっと放置してました。
雪もあれば、低気圧の雨風の嵐もあり、
氷点下から真夏のような暑さ、多湿から乾燥まで様々な気候の変化を体験したでしょう。
それにもかかわらず、剥がす時まで、
ピンっとプロテクターを押しつけたテンションのまま、しっかり粘着してました。
そして剥がす時は、
抵抗なく、ノリも残らず、スッと剥がせる。
この使い勝手のよさ。
マスキング・テープは、素晴らしい。
■■ オプション的ダメージ緩和策 ■■
ちなみに、破損を最小限に抑えるためにもっとできることがあるとしたら。
昔ながらの定番、タイラップ留めです。
バンパーをボディに締結する時、
「ボルト」ではなく「タイラップ」で軽く締める程度に装着すると、
バンパー全体が動いて衝撃をかなり逃がしてくれます。
例えば、このタイラップ固定のおかげで、
たった5mmでも可動範囲が広がるとしたら、
それだけで、かなり衝撃を逃がせます。
下記の
○赤丸部分↓をタイラップ留め。
※
○黄の部分のボルトは指で軽く締める程度までに締結を抑えておく。
初代アテンザのバンパー固定構造と、
「Autoexe」GG02バンパーの “柔軟性のなさ” と、“精度バッチリ成型” のおかげで…。
ボルト固定せずとも、
「
バンパー・スライド」と「
ヘッドライト・ブラケット」に、
カチッとハメるだけも、バンパー全体をかなり強く固定できる構造です。
なので、他の場所をやや太目のタイラップで留めても問題ないかと思います。
それで走行してもバンパーは揺れないはず。落ちないはず。(絶対とは保証しかねます)
ただしこれは、あくまでも衝撃緩和を優先させる場合に限ってです。
チリ詰め、面合わせなどの美観の完成度にこだわるのであれば、
純正のボルトで締結したほうがいいです。
タイラップでは、左右均等&チリ詰め、面あ合わせはかなり難しいですし、
ちゃんと合わせたようでも、雰囲気的に、なぜか安っぽさがにじみ出ます。
あと、タイラップ留めのデメリットは、
半年に一回ぐらいは、タイラップを新品に差し替える必要があること。
タイラップの柔軟性と強度も経年劣化しますし、
フロント・バンパーは常に衝撃と振動にさらされていますから。
車高調&ボディ補強などでクルマの動きを固めているなら、
タイラップの寿命はなおさら縮まりますので、定期交換は必須です。
…ある日、走行中に突然バンパーが外れないために…(爆)