■AutoExe 「MGZ2000」 取り付け前シリーズ 【第③弾】 前編
今回はバンパー交換のついでに、
夜間の視認性を高める小細工のお話です。
運転席から外を見て、
フォグが点いているのかいないのか分からない程度の純正フォグには辟易していたので。
特に正面前方(進行方向)の照度拡大、輝度のUPグレードにつながるよう、
純正フォグの本体ごと社外品のフォグに入れ替えます。
今回の前編では、おもに選定したパーツの紹介と、
保護(延命措置)のためにやった数々の小細工をご紹介します。
■■プロジェクター式フォグの採用 ■■
ヤフオク、楽天などでよく見かけるプロジェクター式フォグです。
●プロジェクター式により、集光効率が高い。
●「カットライン」付き。(ロー使用時)
●外部電源・スイッチ接続により「ハイ/ローの切り替え」可能。
●フォグをバンパーに装着するための「車種別ブラケット」付き。
という特徴があり。
「マツダ・アテンザGH」用という代物。
「 GH 」用なんですが、普通に「 GG 」に流用できました。
GG(GY)、GH、…そして裏の形状を見た限り「 GJ 」もいけそうです。
マツダの多くの車種でフォグ自体の形状が共通なんだと思います。
メーカーの長期的コスト・カット部品の一つですね。
フォグのブラケットは、
2002~2009年あたりではアテンザ以外の多くのマツダ車種で使え。
GJのようにヘタすると現行車の一部にも使えると思います。
実物を“要確認”ですが。
…責任は持てないのですが、
ご自分の装着している純正フォグの形状が似通っているなら、
ブラケットと適合してマッチする確率はとっても高いです。
初代アテンザは、下記のブラケット対応のバンパーでしたら、100%取り付け「可」です。
●G22G-51-684 フォグブラケット(R)
●G22G-51-694 フォグブラケット(L)
■■ サイズと品質 ■■
サイズ(寸法mm)は下記の通りです。
■全長: 130 mm
■高さ(最前部): 72 mm
■高さ(最後部): 55 mm
■最大高さ(中央部): 83 mm
■レンズ口径: 62 mm
さてこの社外フォグの品質ですが。
パッケージからして明らかに海外製品ですが、及第点だと思います。
シンプルな機構と造りで、実用性・耐久性重視。
淵にLEDライトが無いグレードゆえ、
社外品に替えたっていう満足感がない地味な外見で、
洒落っ気がないのが玉にキズ。
本体の素材は金属。
メーカーの公表では “アルミ” らしいのですが、
どうみても “鉄(スチール)” にしか考えられません。
しかしそれゆえに、頑丈さは明白で、振動や衝撃への耐久性は高そうです。
が、見た感じ明らかにすぐ “
サビ” が出そうだったので。
塗装して防錆することにします。
表記には「台湾」製とあったので、「CHAINA」よりは信頼できますが。
日本は湿気や雨(突然の豪雨)が多いので、恐らく数ヶ月~1年でサビが……。
フォグって位置的に、走行中には水がよく当たったり入ったりし、
停車(駐車)状態で、湿気や水分が溜まりやすい場所なので、
塗装による防錆はやっておいて損はないと思います。
サビてダサく見えるようになるぐらいなら、最初の手間を惜しみません。
本当に「台湾」製なのか…もし「CHINA」製だったら……、という懸念もありますし。
というわけで、まずこの社外フォグの弱点を補完すべく施工した、
「防錆」・「耐錆」対策についておもに触れていきます。
■■ 防錆と若干の見栄え向上のために ■■
サビ対策には、やはり塗装です。
まずマスキング。
プライマーの後、防錆塗料(ブラック)を吹き。
マイカが少し入ったブラックを吹き。仕上げのクリアを吹きます。
何回か磨きをかけて、コーティング加工をし終了。
これでサビ対策は安心。…と思います、表面的なものは(苦笑)。
塗装前よりは、少し光沢が出て、見た目にも良い感じ^∀^
マイカが入っているので、光に当たると薄赤~紫ぽく輝きます。
■■ “耐錆” と、取り付け強度UP ■■
フォグに付属の“プラスねじ”(鉄製)も耐久性と防錆に不安があったので、
すべてステンレス製フランジボルト(M4×10mmとM5×8mm)に変更してあります。
これで、付属のねじのプラス穴が錆びたりつぶれたりしたら…、
という不具合へのリスク・マネージメントになります。
締付トルクを少し強くもできるので、取り付け強度を上げられるメリットも。
■■ “光軸調整” を容易に ■■
“光軸調整”用のボルトは「
蝶ボルト(M6×15mm)」に変更。(ブラケットの穴を“長穴加工”後)
というのも、フォグ下付近にあるホイールハウス・インナーに、
既存の「水抜き用」の大穴がありまして。
手の小さい人ならそのままで。
大きい人でも拳骨が入るぐらいにハサミでカットして一回りぐらい大きくしてあげると…。
ちょうどフォグ裏付近に手が入ります。そうすれば…。
工具無しでも、仰向けに寝転んでその穴から手を突っ込めば、
フォグ下の調整ボルトがどこにあるのか“
見えなくても”、
蝶ボルトの頭は特徴的なので指先の感覚で蝶ボルトを探して頭をツマむことができ、
指で緩締できます。(工具じゃなくても、
かなりキツく締められます。)
かつ、仰向けで寝ながら顔は進行方向を向いていますから、
フォグの照射範囲(上下)がどう変化するかを見ながらすぐに調整できます。
これで、タイヤを外したり切ったり、ジャッキアップしたり、
ましてバンパー外しをする必要もなく、どこでも、工具不要で楽々調整です。
工具ではなく、指でひねって締めることになるわけですが、
かなりキツく締めることができるので緩む問題はほぼないかと思います。
チェックして緩んでいてもすぐ締められるわけですし。
※追記:
バンパーに装着後数週間経ちますが、
その間お山で、それなりのペースでサル走りしたり、
高速走行や道路工事後の荒れた凸凹が続く道を走ったりしましたが、
フォグの光軸がズレたりしていないので、指で締めた程度でも十分のようです。
■■ バンパーとの“すき間” を埋める ■■
さてこのプロジェクター、純正フォグと比べるとレンズがかなり小径なので、
バンパーとレンズとの間にけっこうな“
隙間”ができてしまいます。
[純正フォグ] (前期タイプ/CIBIE)
![alt](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/042/586/847/1868739b16.jpg?ct=65168f65cc9b)
↓
[プロジェクター・フォグ]
隙間から色んなものが見えちゃってますね(苦笑)
近くに立った場合、バンパーに相対して正面にしゃがんで見なければ分かりませんが。
少し離れて立ってクルマを見ると、『ああ、フォグにすき間があるな』…と気になります。
ほぼすき間が無い「純正フォグ」に対して、
この「プロジェクター」に替えた場合、クリアランスが9~10mmぐらい広がっています。
ダサく見えるのも嫌ですし、
ここから走行風や水があまり入ってきてほしくないというのもあるので。
『隙間テープ』をフォグの外殻に貼って、バンパーとの隙間を埋めることにしました↓
使用した隙間テープはコレです↓
・水に強く(染みこまない、ほぼ吸わないタイプ)
・屋外用で耐久性もそこそこある
・
テープの厚みが大体
すき間の幅とほぼ同じである
この位置に貼ると、バンパーに収めた時に、
“前後左右”ともに絶妙な具合に隙間が埋まります↓
[Before]
![alt](https://cdn.snsimg.carview.co.jp/minkara/userstorage/000/042/586/848/51316073c3.jpg?ct=12bfa24e3218)
↓
[After]
これでほぼ隙間がなくなりましたね^^
純正フォグとほぼ同じか、それ以上にすき間が消えたかと。
フォグを「LED」か「HID化」にした場合、“冷却”だけを考えるなら、
隙間を埋めないほうが良いかもしれません。
見栄えの良さ、Cd値の悪化やサビを気にするのであれば、
隙間を無くして塞いだほうが良いと思います。
バンパー側にすき間テープを貼る、という手もありますが、
圧着が非常にしにくいので、フォグ本体側に貼りました。
それに、フォグ側にテープを貼れば、
下記の画像のようにマスキング・テープで簡単に圧着できます↓
マスキングの粘着面は外側にして貼り付けています。
←重要
すき間テープ側に粘着面を向けて貼ると、
マスキングを剥がすとき隙間テープの表面も一緒にベリベリ剥がれてしまうので。
グルりと巻くときに、隙間スポンジの形が崩れない程度に、
ややキツメに縛るようにすれば、十分な圧着になります。
完全接着までこのまま3~4日放置です。
■■ ついでのHID化 ■■
最後に、フォグ替えついでにハロゲンフォグを「HID化」します。
新品の【“オールインワン”タイプのHID/H11/55W仕様】を装着。
振動でコネクターが抜けないようにタイラップでクロス固定。
小賢しい小細工の数々でしたが、
これにて、プロジェクター・フォグ換装のインストール作業は終了です。
コレをご覧の方の中には、
『1個のパーツを取り付けるのに、一体どこまでウルサクこだわってんだよ!』
という方もおられて当然かと思います。
しかもこれ、
“バンパーを装着する”というメインの目的において、
そのついでに付けるパーツに、さらに
ついでの小細工をあれこれ施すという、
いいかげん
遠回りもイイとこのDIYです。
自分でも呆れるぐらいの凝り性っぷりです。
しかし、自分の性分として、
【買ってきたパーツをただそのまま付ける】…なんて考えられません。
もちろん一つのパーツを長く大事に使うために、というもありますが、
自分オリジナルのエッセンスを散りばめたいんですよね。
通常の…ショップや板金屋では、こんな採算の取れないことヤレねぇ。
というのを、やれるのがDIYの特権ですから。
次回の後編は、【夜間の点灯の様子~どんな感じ?~】です。