後戻りできない復興事業

今日は曇り空、それでも暖かな一日。

盛岡の現場も今日で終了。

ちょっと疲れが溜まっています。

連日帰宅してうたた寝。


土曜日の東日本大震災の被災地巡り、

大谷海岸の光景も衝撃でしたが、晩御飯を食べた気仙沼でも。

日中は気づかなかったのですが、暗闇に煌々と光る高層住宅街。

災害公営住宅のようです。

若い世代にはマンションのような高層住宅で問題なにのでしょうけど、

高齢者が入居となると大丈夫かと心配になります。

先日見た岩手のローカル番組では災害公営住宅に入居した高齢者女性が不眠を訴えていました。

周りは知らない人ばかり、誰とも話す機会が無くなり、特に夜は孤独感が強まり眠れないとの事。

震災前には密だった地域のコミュニティが皆無に。







上の写真のような大規模なベルトコンベアで土砂を運搬し、嵩上げを行った陸前高田市。

高台には商店街も出来上がり、住宅地も造成されましたが．．．

テレ朝、報道ステーションで陸前高田の現状を報道していました。

＜３．１１から伝えたい＞前例ない試み・ゼロから街を・復興の誤算…陸前高田市の８年


震災後、復興事業として1900億円を投じた復興事業。

2020年末には完成するとのことですが、完成時に把握地ばかりになりそう。

働ける被災者は、仕事の有る場所で生活を始めており、仕事が見えない被災地に戻るのは勇気が要ります。

既に被災地に店を構えた方々も復興関係者が減っている現状では収入が苦しい状況。

そして、借り入れたお金の返済が間もなく始まるとの事。

番組でも巨大な復興事業を始めてしまうと、様々な問題が発覚しても方向転換は出来ず

進めるしか選択肢がないという現状。

インフラは数年後、整備が完了するでしょうが、底に住む人々がそこで生活できない状況になりそうです。

国が率先して早急に企業誘致を進めないと沿岸部は空き地ばかりの空虚ん街になりそうです。

政治家は東京オリンピック特需を期待しているのでしょうけど、被災地には全く関係のない話。

インフラを整備して終わりではなく、もう少し被災地の今後を真剣に考えてほしいものです。