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2019年07月21日

旧有料道路探訪 その6 東伊豆道路 下田区間 旧称:縄地道路、下田道路

第六弾です。
東伊豆道路 下田区間です。

今でいうと下田の白浜海岸先あたりから河津の浜までになります。

伊豆半島の有料道路の中で昭和20年代に開通した最古の有料道路でもありました。

まず昭和29年に白浜村板戸から下河津村の浜までが有料道路縄地道路として開通。

開通当時の下田町側入り口

(月刊土木技術1955年2月号より引用)

同じく下河津村側入り口付近

(月刊土木技術1955年2月号より引用)

昭和32年12月12日に追加として下田町武ケ浜から白浜村板戸までが開通。
併せて名称を有料道路下田道路に変更。
この時、料金変更も実施(下記通行料金参照)

昭和42年4月25日には東伊豆道路に下田区間として編入。
これは最後の工事区間であった、稲取区間が同日に開通したことに合わせての対応と思われます。
これにより、伊東から下田までが有料道路として繋がりました。

以降1982年(昭和57年)3月31日まで有料道路として存在していました。


【通行料金】(普通乗用自動車:3ナンバー車)

昭和29年12月1日から50円

(月刊土木技術1955年2月号より引用)

昭和32年12月4日から120円

昭和50年9月1日から150円

昭和35年の道路交通法施行規則前に出来た有料道路なので、当初は料金区分が細かかったのが特長です。
東伊豆道路としては昭和42年4月と昭和47年4月に料金改定が発生していますが、
普通乗用自動車に関しては下田区間の値段は変更されませんでした。


【料金徴収期間】

昭和29年12月1日から昭和43年3月31日まで

昭和32年12月4日公告(区間追加による徴収期間の延長)
昭和32年12月12日から昭和52年11月30日まで

昭和42年4月20日公告(東伊豆道路編入により徴収期間の延長)
昭和31年7月1日から昭和61年6月30日まで

区間追加と東伊豆道路への編入により徴収期間が逃げるように延びていますが、
下田道路単体としてみた時には、実は徴収期間を満了している道路としてみる事ができるかと思います。
なので、昭和52年12月1日から昭和57年3月31日までの約4年半はボーナスタイムとしてみる事もw


【料金所】

そんな歴史ある道路の料金所は河津から下田に向かって、縄地トンネルを過ぎたあたりにありました。

この辺です。


下田側


丁度商店がある場所なのですが、レンタルビデオ屋を営業していた時期もあり、
昔から「変な場所で営業してんなー」と思っていましたが、今考えれば
白浜海岸に来る観光客向けとしてはある程度需要があったのかもしれません。
その後、お好み焼きやたい焼きなどの粉物を手掛けたりしたようですが、気が付いたら閉店していました。

ちなみに昭和35年時は以下のような形でした。


1978年(昭和53)の空中写真でも確認が出来ました。
1ブース2レーンの簡易構造は変化なしのように見受けられます。

(提供 国土地理院)

また料金所事務所がそのまま残っているように見えるのですが、現在は個人宅に転用されているみたいです。


下田区間は有料回避の一般道が、極めて狭隘な区間が多く、離合する場合は譲り合いが必要な状況です。
また、料金自体が120円あるいは150円と、他の東伊豆道路に比べて安価であることから、河津と下田を行き来する車の有料道路利用率は高かったようです。

短い区間にも関わらず、ガソリンスタンドが2店あった事がその表れでしょうか。
(現在は河津町体育館近くの1店舗のみ)
どうでもいい話ですが、このGSの従業員の所有だと思われる白のSW20がいつも止まっていて通るたびにチラ見してしまいます。


【有料回避のため一般道路】

一般道路は「浜縄地線」と呼ばれる河津町と下田市を跨る道路で、

赤線で引いた部分ですが、有料区間が無くなって以後は通りぬけに使われることもほとんど無くなっているのではないでしょうか。


【備考】

近年伊豆縦貫道(河津下田道路)の工事に合わせて、インターへのアクセス道路の工事も行われています。
縄地にも山向こうの落合から既存拡張ではなく、トンネルを新設して県道が作られるようで、その時にはこの辺も変わるのだろうと思います。
道路-12 一般県道河津下田線(県道404号) 伊豆地域振興対策道路整備事業. 事業概要

www.pref.shizuoka.jp/kensetsu/ke-810/documents/h29douro12.pdf

具体的な効果としては、縦貫道使って白浜行くのに下田の市街地を通らなくても行けるようになる、というところですかね。


東伊豆道路の熱川区間、稲取区間と合わせて、1982年(昭和57年)4月1日に無料開放されて現在に至ります。


参考:https://ja.wikipedia.org/wiki/東伊豆道路
地図・空中写真閲覧サービス
月刊土木技術1955年2月号
ブログ一覧 | 旧有料道路探訪 | 日記
Posted at 2019/07/22 01:35:03

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