ここのところ、あえて見に行こうとまでは思わない新型車が続いていましたが、久方ぶりに重い腰を上げたくなるクルマが登場しましたので、早速拝見しに。
芝浦でランチの後、お台場にてご対面はもちろんこちら。
新型カローラセダン・・・とあえて書くまでもありませんね(笑)
先行して登場していたカローラスポーツより1年遅れて真打(?)の登場。
基本的に海外仕様のままの成り立ちで国内に展開されたスポーツに対して、アクシオ改めセダン、フィールダー改めツーリングは、長さ・幅の両方向を縮めた形で国内展開される形となりました。
この展開、賛否両論が渦巻いているようですので、私感を書いてしまうことにします。
現車ご対面の感想としては、ツーリングは海外仕様の方が明らかにカッコよく、セダンは国内仕様も悪くない。一見矛盾する感想なのですが、セダンは凝縮された感じというのが新たな訴えとなるスポーツ風味と親和性が感じられる一方、ツーリングは長さ方向が短いとどうしてもワゴン特有の伸びやかさの部分が限られてしまうように感じるのです。国内のツーリングは、ショートワゴン風味も感じられて、これだとスポーツと競合しそうな気もするのですが。
本題のセダンに話を戻すと、フロントからの眺めはノーズの高さとフロントオーバーハングの長さが気になってしまうものの(これは現行の法規制の影響あり)、リヤからの眺めはショートデッキ&ショートオーバーハングの組合せで結構カッコよく映ります。リヤプロポーションには、アルテッツアの面影を重ねてみたりもして。
アルテッツアとの繋がりといえば、215/45R17サイズのタイヤをホイールハウス近くで収める構図も同じ。(特にこのクラスのトヨタセダンは)ホイールハウスとタイヤの位置関係がぼやけたクルマが多い中、攻めてきたなと。
いずれにせよ久方ぶりのちょっとカッコイイプロポーションのトヨタセダンなのです。
エクステリアの好印象のまま、インテリアを確認。
フロントシートはいつものモジュールものですので、感想も同じとだけ。
リヤは、ホイールベースを縮めた影響でフル4シーターの常用は厳しく、必要時のみのプラス2というのが感想。
先ずリヤドア自体が短くて、乗降からして良とは言い難く。何とかシートに収まると、頭上空間は自車よりもやや広いくらいですが、足元スペースは余裕なし。シート自体も座面の隅切りは大きく、背面もホイールハウスに影響されて肩部分が湾曲している状態。
トランクも開口部こそ小さいものの、スペース自体はセダンでも充分な容量があり。これなら後席側に多少スペースを譲ってもよかったような。さらに自車と較べると両脇に物入れを追加してと書きたくなりますが。
この空間構成、ファミリーユースには別のクルマを選んでもらえばいいという割り切りがそこにはありそうで。私自身はほぼ2人での使用で時折4人というくらいですので、この空間で不足は感じませんが。
私的感想を脇に置いておくとするなら、この空間構成が市場でどう評価されるのか気になっています。今回のモデルは単なるモデルチェンジではなく、上級車となるプレミオ/アリオンも吸収する想定。ところが両車はもちろん従来型となるアクシオよりも後席はさらに狭い状態ですからね。
後席重視とは言い難いプリウスとアクアがこれだけ売れているのですから、後席はあればいいという割り切りも頭からの否定はできず。全長を4500mmに収めるべく大英断したと思わしき今回の設定、さてどうなることやら。
市場から不評であれば海外仕様を追加展開なんていうのも机上にはありそうで。
MEGAWEBには各グレードが揃っていましたが、見た中では画像に上げたW×Bの白外装と黒内装の組合せが一番に感じました。ボディサイズからすると外装は明色が好ましく、内装は白も見ましたが汚れを恐れて黒だなと。
これだと、どうにも
W204のEdition Cを思い出させるカラーコーディネートですが。一点希望を言うなら、ヘッドライニングは他グレードのグレーの方が圧迫感の点で好ましく。
試乗はしていませんので、第一印象は好印象という事で実車を確認しての感想はここまで。
もちろん、Web等でスペック等を事前に調べていたりするわけです(笑)
感想としては、おそらくプリウスへの遠慮と思っているのですが、自分の理想としてはもう一歩なんですよね。
エンジンは1.2ターボのままの方が使い易かった筈。あえてNAにするなら2.0で、と思いますし。
装備だって、オートワイパー、自動防眩ミラー、パワーシートの設定は欲しく。
実は他車に目を向ければ、最近登場したマツダ3のセダン20Sの中間で自分の要望は叶えられてしまうのですけれどね。そこには価格や仕様等、上方向の制約が緩かったマツダと制約に抑え込まれたトヨタの差を感じてしまうわけです。
まぁ、このクラスのセダンは、インプレッサにシビックも加えて、選び甲斐が増えてきていると言えそうです。いくらミニバンやSUVの台数が増えたとしてもセダンがクルマ作りの基本という持論は譲る気は全くありません。魅力的なセダンが増えることは大歓迎なのです、ということで発散しそうな話を無理やり収斂させることにします。
カローラの発表に合わせる形で歴代モデルが展示されていましたので、こちらも掲載。
初代については以前に両隣がこのクルマだったという話を書いていますし、AE86については私が触れるまでもないでしょう。
私的にはこの選択、些か違和感が拭えず。
今回はセダンとツーリングの発表ですからね。初代は当然。でももう一台がAE86は違うと思うのです。そりゃ歴代でも筆頭としてもいい有名車ではありますが。
私的感想で書くなら、ザ・カローラとして歴代から選ぶなら、セダンなら30・90・70・120の順、ワゴンなら100・120の順だと思うわけです。もちろん年齢によっても違うでしょうけれども。
マニアの戯言であることは十分承知の上。歴史を蔑ろにしているところを何回も見せられてきたことも重なっての私感なのでしょうけれどね。
久方ぶりの展示会へのお出かけ&ブログということで、筆が空回りしている印象がありましたらご容赦願います。
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Posted at
2019/09/23 19:09:51