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2014年07月06日

フォルクスワーゲン ゴルフ(7)TSIトレンドライン、TSIハイライン試乗インプレッション

フォルクスワーゲン ゴルフ(7)TSIトレンドライン、TSIハイライン試乗インプレッション



とうとう(?)というかついに(?)ゴルフ7を試乗することが出来ました。
レヴォーグの記事でゴルフ7が対抗馬だと書いたのでどう違うのかじっくりと味わってきました。





写真はTSIトレンドライン(1.2Lターボの下のグレード)

先代ゴルフ6と比べてほとんど同じように見えてよく見るとディテールは変わっています。より先進的なデザインに。シンプルですっきりとしていて嫌味がなくそれでいてエレガントだと思います。国産車にはないデザイン。


TSIトレンドラインの内装。パネルがグレーです。
カタログではシルバーに見えますが写真撮影時は光を当てすぎてるのだろうとのことでした。


TSIハイラインのセンターパネル。ピアノブラックでクールです。


ハイラインのホイール。格好良い。純正でこれなら変える必要がないですね。
225/45R17と愛車よりも太い良いタイヤ履いてます(ちょっと悔しい)


TSIハイラインのダッシュボード。カーボンシートが張られています。
レヴォーグよりも高級感のある素材。この差は何なのだろう?
ダッシュボードの素材は軟質ウレタンでこれも質感は高い。


TSIハイラインのドア内貼り。
布の処理もしっかりしている。ドア取っ手が僅かに安っぽいか?


TSIハイラインの運転席シート。しっかりとした造り。ホールド性がしっかりしています。

内装は総じて質感が高いです。巧く見せてるな~という感じ。ことさらに主張するわけではないけど上質感があります。

<走行性能>
TSIトレンドライン(1.2Lターボ)
一番下のグレードはタイヤサイズが195/65R15と一般的な国産Cセグメントでも採用されているような平々凡々としたサイズ。
しかし65%の扁平率から予想されるようなぐにゃぐにゃした感じはまるでありません。足回りのバランスが高度に取られておりしっかりと路面の状況を伝えてくれるハンドリングでした。ニュービートルから比べても隔世の感があり洗練し磨き上げられた走りを感じました。タイヤサイズ的にはニュービートルの方がポテンシャルが高い設定ですが走りのしっかり感はこのTSIトレンドラインの方が上です。
ハンドリングに素直に応答する回頭性。リアサスペンションはトーションビーム付トレーリングアームですが全然ネガはありませんでした。

エンジンはほとんど回らずとも最大トルクを発生しデュアルクラッチの7速DSGが滑らかに変速してハイギアまで繋いで行きます。7速DSGのCVTやトルコンATとは比べようもない強いダイレクト感が運転する楽しさを感じさせてくれます。

渋滞時によくある出足鈍い加速をすると毎回ではないにせよ少し1-2速でギクシャクするシーンもあり、これが前評判の物かと思いました。都会住みだと少し気になるかも?DSGにはクリープ現象がありませんが電子パーキングブレーキがしっかりと車を停止させるので女性でも坂道発進の不安はないでしょう。

TSIトレンドラインは必要十分のゴルフ。
動力性能的にはニュービートルの2.0L自然吸気エンジンと同等程度のものを持っています。レヴォーグで感じた過給ラグは感じることがありませんでした。
レヴォーグのFB16DITはモード燃費のため低回転域で過給を制限しているそうでその差が出ているのでしょう。しょうがないとは言え少し残念です。

TSIハイライン(1.4Lターボ)
1.4Lターボになると140ps、25.5kg・mを発生し2500cc自然吸気エンジン並のパワーを発生します。
ドライ舗装路でもアクセルを全開にすれば簡単にホイールスピンして思わずドライバーは笑みがこぼれます。
タイヤサイズは225/45R17が奢られ高いポテンシャルが与えられています。

試乗では妻と2人で行ってらっしゃーいという形を取って頂いたので
スピードを残したままコーナリングしてみたのですが、
足が粘る粘る。
しかも気持ちよく回頭してグリッと曲がっていくので気持ちいいコーナリングマシンになっていました。剛性感も相当なものでまだまだ全然余裕のある印象でした。
サスペンションはこのTSIハイラインからリアが4リンクとなり、よりしなやかさが増していました。これがコーナーでの粘り感につながっているのでしょうか。

エンジンパワーの増大に伴ってタイヤのサイズアップと足回りは堅くなっていますがそれを感じさせない巧みなセッティングがされていました。「路面の情報を伝え、しっかりとした接地感覚がありながらしなやかである」という自分が車に求める理想を実現した車でした。

スポーツモードでパドルシフトで操作するとダイレクトな走りを楽しめます。残念ながらCVTやATでは達することのできない領域だと感じました。どれだけ頑張ってもこのDCTには及ばない。

ゴルフ7はどこまでも粗さのない破綻しない走りで涼しい顔で無理難題をこなす頼もしい車です。

レヴォーグと比較してみます。
レヴォーグ1.6GT-Sは重く大きく、そして角が立った走りでした。
ゴルフは1320kgと200kg以上も軽く、ディメンジョンも身軽で明らかに走りが楽しいのはゴルフ7でした。レヴォーグはあくまでもDセグメントのグランドツアラーでありホットハッチ的なゴルフ7と比べるのは可哀そうかもしれません。長距離をツーリングすればレヴォーグの旨みが出てくると思います。
トラクションではAWDのレヴォーグに分がありますが、スタビリティはFFのゴルフ7も相当なもので簡単に破綻しない高い操縦安定性を持っています。(さらにその上安全装備も相当充実しています。)

やはり運転が楽しいのはCセグメントぐらいのディメンジョンに小気味良いエンジンを組み合わせたこういう車だな~と感じました。伊達にCセグメントのベンチマークを長年張ってる車ではないと思いました。

アウディもそうでしたがトルクのあるエンジンにはしっかり太いタイヤを組み合わせている点が素晴らしいと思います。何よりも走りと安全性を考えて作られている。当たり前のようですがこれが当たり前に出来ない。想定されるスピードレンジが高いので走りに余裕と奥行があるのがフォルクスワーゲンやアウディ車の魅力だと思います。
燃費のために細いタイヤを設定するような某国産メーカーには決して追いつけないでしょう。(交換時タイヤが高い!とクレームを言うユーザーにも責任はあると思います。)スバルはその辺り真面目な所が好きです。

レヴォーグはDセグメントでサイズが大きく、安全装備も揃っている割に値段が安い点が強みだと思います。特に2LターボはアウディS3スポーツバックやゴルフRと互角に戦えるパワートレーンを持っていると思います。走りの質感やトータルの車作りでは比べてしまうと粗さが目立つのがスバル車だと思います。とはいえ国産メーカーではかなり頑張っていると思います。応援してます。

(写真はクリックで拡大されます)

TSIトレンドライン

新車価格 2,587,000円
ボディタイプ     ハッチバック
ドア数     5ドア
乗員定員     5名
型式     DBA-AUCJZ
全長×全幅×全高     4265×1800×1460mm
ホイールベース     2635mm
トレッド前/後     1550/1520mm
車両重量     1240kg

エンジン型式     CJZ
最高出力     105ps(77kW)/4500~5500rpm
最大トルク     17.8kg・m(175N・m)/1400~4000rpm
種類     直列4気筒DOHC16バルブICターボ
総排気量     1197cc
内径×行程     71.0mm×75.6mm
圧縮比     10.5
過給機     IC付きターボ
燃料供給装置     電子制御式
燃料タンク容量     50リットル
使用燃料     無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費    21.0km/リットル
足回り系
ステアリング形式     パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前)     マクファーソンストラット(スタビライザー付)
サスペンション形式(後)     トレーリングアーム
ブレーキ形式(前)     ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後)     ディスク
タイヤサイズ(前)     195/65 R15
タイヤサイズ(後)     195/65 R15
最小回転半径     5.2m
駆動方式    FF
トランスミッション    7AT
変速比 第1速     3.764
  第2速     2.272
  第3速     1.531
  第4速     1.121
  第5速     1.176
  第6速     0.951
  第7速     0.795
後退     4.169
最終減速比     4.437/3.227/4.176

リアフォグランプ     標準
リアワイパー     標準
セーフティ
運転席エアバッグ     標準
助手席エアバッグ     標準
サイドエアバッグ     標準
ABS(アンチロックブレーキ)     標準
前席シートベルトプリテンショナー     標準
前席シートベルトフォースリミッター     標準
後席3点式シートベルト     標準
ブレーキアシスト     標準
EBD(電子制動力配分装置)     標準
盗難防止システム     標準
その他安全装備     ESP(エレクトロニックスタビリゼーションプログラム) DSR(ドライバーステアリングリコメンデーション)


TSIハイライン
新車価格 3,109,000円

ボディタイプ     ハッチバック
ドア数     5ドア
乗員定員     5名
型式     DBA-AUCPT
全長×全幅×全高     4265×1800×1460mm
ホイールベース     2635mm
トレッド前/後     1535/1510mm
車両重量     1320kg

エンジン型式     CPT
最高出力     140ps(103kW)/4500~6000rpm
最大トルク     25.5kg・m(250N・m)/1500~3500rpm
種類     直列4気筒DOHC16バルブICターボ
総排気量     1394cc
内径×行程     74.5mm×80.0mm
圧縮比     10.0
過給機     IC付きターボ

燃料供給装置     電子制御式
燃料タンク容量     50リットル
使用燃料     無鉛プレミアムガソリン
JC08モード燃費    19.9km/リットル
足回り系
ステアリング形式     パワーアシスト付きラック&ピニオン
サスペンション形式(前)     マクファーソンストラット(スタビライザー付)
サスペンション形式(後)     4リンク(スタビライザー付)
ブレーキ形式(前)     ベンチレーテッドディスク
ブレーキ形式(後)     ディスク
タイヤサイズ(前)     225/45R 17
タイヤサイズ(後)     225/45R 17

最小回転半径     5.2m
駆動系
駆動方式    FF
トランスミッション    7AT
変速比 第1速     3.500
  第2速     2.086
  第3速     1.342
  第4速     0.933
  第5速     0.973
  第6速     0.777
  第7速     0.653
後退     3.722
最終減速比     4.800/3.428/4.500


フロントフォグランプ     標準
リアフォグランプ     標準
キセノンヘッドランプ(HID)     オプション
リアワイパー     標準
運転席エアバッグ     標準
助手席エアバッグ     標準
サイドエアバッグ     標準
ABS(アンチロックブレーキ)     標準
前席シートベルトプリテンショナー     標準
前席シートベルトフォースリミッター     標準
後席3点式シートベルト     標準
ブレーキアシスト     標準
EBD(電子制動力配分装置)     標準
盗難防止システム     標準
その他安全装備     ESP(エレクトロニック スタビリゼーション プログラム) DSR(ドライバー ステアリング リコメンデ-ション)
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Posted at 2014/07/06 10:48:38

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この記事へのコメント

2014年7月6日 18:26
Ashimoさん、こんばんは。

詳細なインプレ、相変わらずさすがですね。
これでゴルフの当該モデルには乗らなくてもいい(笑)
というのは冗談ですが、私はスバルのCVTが多分気に入らないだろうと思っていたのですが、このDCTの話を聞くと余計にその気持が強まりますね…
セダン好きなので、TWのレヴォーグはそもそも×としても、購買対象になり得るWRX-S4はCVT…
BLの次はスバルから離れてしまいそうな予感…
コメントへの返答
2014年7月6日 18:48
Pressoさんこんばんは。コメントありがとうございます。

長文をお読み頂いて恐縮です。
スバルの限られた開発リソースとしてはCVTを選ばざるを得なかったのだと思います。5ATと比べれば変速ショックがないですしネガはないと思っています。
しかしDCTの7速DSGと比べてしまうと根本的な伝達効率の差、ダイレクト感の差は明らかでした。2速で引っ張ってコーナーにぶち込んだときの”車を操縦してる感”は大変爽快でマニュアル派が根強く存在する理由がよく分かりました(笑)
スバルもせめてFA20DITにCVTとMTを選べるようにしてくれれば・・・。
2014年7月6日 23:24
お疲れさまです(^O^)/

わかりやすいインプレッションで最後まで楽しめました(^^)

乗っちゃいましたね、ゴルフ(・∀・)ニヤニヤ
7型ゴルフは先代より100キロくらい軽量化されているので、発進時からその軽さを体感できます。
1.2リッターでもその軽さのおかげで相当速く感じられました。
危うく「購買意欲」に火が着きそうになりましたorz

国産メーカーの中でスバル&マツダはかなり(走りに関しては)がんばっている会社ですが、欧州車には届かない「何か」があるように思えます。

今度はゴルフヴァリアントに乗ってみるのもいいかもしれませんね(誘惑)
コメントへの返答
2014年7月7日 0:46
お疲れ様です(*^○^*)
棒人間さんコメントありがとうございます。お待ちしておりました(笑)

仰る通りゴルフ7の軽い動きは痛快でした!加えてDSGのダイレクト感、虜になりそうです。
自分の乗ったフォルクスワーゲン車、アウディ車、とりわけゴルフ7は国産車と比べると何かの真似ではない”本物感”があると思いました。
デザイン、走り、内装など全てにおいてバランスを崩して角張った所なく調和が取れて滑らかだという印象です。
とても精密で出来の良い手に馴染むような道具感がありこれがドイツマイスターの魂かと思いました。
ゴルフヴァリアント乗ったら危険そうですね(;゚д゚)アワワ
2014年7月8日 16:46
こんにちは(・∀・)
ゴルフ7は先月カタログを貰い、ポロに乗ってきましたが「世界的な標準原器の座は揺るがず」と言ったところでしょうか。外観を見ただけで「これは間違いなくゴルフである」と誰にでも思わせる点・実際に乗って最良の実用車と思わせる点を目の当たりにすると、日本車の成長ぶりはたしかにあるが、まだ輸入車に学ぶべき点も少なくない、思いますね。
コメントへの返答
2014年7月8日 23:15
アサヲさんコメントありがとうございます(*^○^*)

ゴルフ7は前評判の高さから相当に良いだろうなとは思っていましたが予想を裏切らない高い完成度に舌を巻く思いです。
まだまだ日本車が追いつく日は遠いかなと感じました。日本の市場のリテラシー自体、ドイツ(欧州)に遠く及ばないとも思います。

プロフィール

「スバルの送り出す傑作SUV http://cvw.jp/b/2077696/48202114/
何シテル?   01/12 21:21
Ashimo(アシモ)と申します。BP5後期E型(レガシィツーリングワゴン)に乗っています。妻の車、ゴルフ7ハイラインも運転しています。 家族や世間体もあ...
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