2018年07月03日
夢のつづきは、4年後に。
夢を見させてもらいました。
分かれ道は、突然に訪れ、一瞬で決まってしまうこともある。
どんなに願っても、どんなに努力を重ねても、望み通りにいかないことも、叶わない夢もある。
今が夢の中だったらいいのに。
あの時間に、もう一度戻れたらいいのに。
わたしたちの日本代表が、ワールドカップでベスト8に入る。
準決勝を戦い、決勝戦に進む。
それは、ちっとも、遠い夢じゃなかった。
リーグ戦を勝ち進み、決勝トーナメントに進出するだけで満足していた過去の大会とは違って、
決勝トーナメントでも勝ち進めるチームだった。
そのための準備は、できていた。
わたしたちの日本代表は、着実に前進して、実力をつけて、堂々と戦えるチームだったんだ!!
ポーランド戦をLIVEで見たがっていた次男は、その日どんなに起こしても目を覚まさず爆睡。
明け方4時に泣きながらリビングに来て、
「見たかったのに~~。起こしてほしかったのにーーー・゚・(つД`)・゚・ ウワァァァン 」
今回は、夕方からの少年団の練習もなく、宿題を済ませ、夕飯を食べ、お風呂に入って、
早くベッドに向かい、一度しっかり寝てから2時50分に起こす約束をした。
母はうっすらクーラーの効いたりビンクのソファで仮眠をとってから応援しようとしたけど、
興奮してなかなか寝付けない。
電話の向こうの友達に、安眠の呪文を唱えてもらって眠りに就いた。
2時30分。
目覚ましに起こされなくても、自然に目覚めた。
2時50分。
二階のおと―さんを起こして、子供たちを起こしてもらう。
変な時間の起床だけど、全員、ご機嫌で目をさましていた。
弟 「なんか、おなか減ったね」
母 「ジャ―――――ン! おやつとサイダー、用意してあるよ~ん♪」
まだ外は暗い時間に起きている、非日常。
4年に一度だけのチャンス。
歴史的な日本代表の戦いを応援し、勝利を目撃し、記憶に残したい。
我が家だけでなく、日本中でドキドキしながら観戦、応援していることでしょう。
その一体感も、4年に一度、それも、決勝リーグに勝ち進んでくれないと味わえない喜び。
前半を、0対0で折り返す。
ピンチも防ぐけど、チャンスも作ってる。
すごい!
後半、右サイドを疾風のように駆け上がる原口元気選手へ柴崎選手からパス、相手の足に触れたボールはまるで優しいアシストとなり、見事なシュート!
きゃーーーーーーーっ ♪
飛び上って、家族みんなでハイタッチ!
わずか4分後に、チャンスを作った香川選手から乾貴士選手へバス。
無回転の美しいシュートがネットに刺さる。
うっそ――――――――っ !
2点、先取?
2得点も?
信じられない。
2点もとったら、勝ってしまうんじゃないの?
でも、油断は禁物。こちらも、気持を引き締めていかなくつちゃ。
日本代表は、守りにはいらず、攻めている。
ベルギーの、でっかくて強い選手に一歩も引けをとらないDF陣。
西野監督と一緒に記者会見に臨んだ昌子選手の、身体を張った活躍が光る。
ベルギーの選手交代で、またまたでっかいFWが登場。
ベルギーのCKをクリア―したものの、ヘッドでふんわり合わせたボールが、まさかのゴールポスト内へ。
こんなアンラッキーな得点、ありなの?
でも、まだ1点差。
そしたら、またCKから、ヘディングで交代選手の背の高いもしゃもしゃさんが合わせて、ゴール。
気づいたら、同点になっちゃった。
高いボールは、どうしても背の高いベルギー選手の支配下になってしまう。
ゴールキックも、コーナーキックも、低いパスやショートでないと、ベルギーチャンスになってしまうから、気をつけて!
日本も選手交代。
原口選手は、どこか痛めたの?
柴崎選手、下がってしまうの?
延長戦もあるのに、もったいない。いてほしいよ~。
今大会も、なんだか運のいい本田選手が得点に絡んでくれたから、また、幸運が起きるといいな。
さあ、アディショナルタイム。
本田選手のFKは、惜しくも直接ゴールに入らずに、CKのチャンス。
本田選手が蹴るのか。
コロンビア戦では、大迫選手がうまく合わせて決勝のゴールになったけど、高いボールは難しいよ。
これまで通り、ショートでつないだ方がいい。
でも、もしかしたら、決まるかも?
あっ、高いボール。誰も届かない。 キーパーが直接キャッチ。
GKから、ベルギー選手へスロー。
ヤバい、素早い、カウンターだ!
走れ、走れ―――‼
戻れ、とめて――――――‼
こんなことって、あるのかな。
ベルギーにとっては、上出来すぎの劇的すぎる逆転劇。
昌子選手の、テンプレートのような地面をたたく悔しいポーズが、ドラマの中の出来事みたいに見える。
立ち上がれない選手たち。
起き上がれない選手たち。
あとちょっとで、延長戦だったね。
そこで、決着をつけるつもりだったよね。
こんなにあっけなく終わってしまうなんて。
悪い夢だと思いたい。
もっと、続きが見たい。
強敵に一歩もひるまず、汚い反則なんてせず、正々堂々、動けなくなるまで戦う日本代表の選手たちを見たい。
日本サッカー界初の、ワールドカップ8強入りを、みんなで喜びたい。
ほとんど寝てなくても、一日、思い出し笑いをしたり、振り返ったりして、ニヤニヤにこにこ、元気で過ごしたい。
ハイテンションな、めったに味わえない至福の一日を過ごしたい。
前任監督の「縦パス重視」の指示で、日本らしさが出せず苦しんでいた選手たち。
監督が交代して、みんなで話し合った末に確立した、自分たちの強みや長所を生かしたパスを回すプレーで、本来のよさ・輝きを取り戻した。
チームメイトと磨き、積み上げてきた戦術は、世界の強敵に対しても、一歩も引けをとらない日本らしいスタイルだった。
W杯に出場することだけで満足していた世代ではない。
予選リーグを突破することが目標だったかつての代表チームとも違う。
もっと先を見据えていたチームだったんだ。
日本サッカー協会の迷走と無能のために、力を発揮しきれなかったんだ。
このチームで、日本の力がどこまで世界で通用するのか、いっしょに見てみたかった。
素晴らしい日本代表選手たち。
素晴らしい日本代表監督。
素晴らしい日本代表スタッフ。
ありがとう、夢を見させてくれて。
日本人らしい、クリーンでクールでクリエイティブなプレイを見せてくれて。
もう少し、せめて、延長戦だけでも、戦わせてあげたかった。
ほんのちょっと、足りないものがあるなら、きっとそれは応援してるわたしも感じてしまった油断。
ほんの一瞬の、集中力のとぎれ。
4年間をかけて、選手にとっては人生をかけた真剣勝負の場で、強い身体と強い心で勝ち抜くことは、なんて険しい道なんだろう。
選手一人一人の頑張りと、組織としてのバックアップ。
会場で声を嗄らして応援していたサポーター。
午前3時から、日本代表の勝利を信じて応援していた日本人。
あとちょっと。
ほんのわずか。
届きそうで届かなかった、ベスト8。
悔しくて、残念で仕方ないけど、ここまで頑張ってくれた日本代表を誇りに思います。
ベテラン選手も多いチームだけど、4年後にも、この中の選手が選手として、スタッフとして、きっとW杯に帰って来て、この雪辱を晴らすことを信じています。
先発情報リークの裏にあるサッカー協会上層部や癒着しているマスコミの腐敗。
日本人指導者の育成をせず、外国人監督に依存してきた、自ら責任をとらない上層部の卑怯な体質。
決定的なチャンスに強いエースストライカーの育成不足、攻撃力にかける代表チーム作り、スポンサーに配慮しすぎた選手の登用。
日本サッカー協会は、これまでの体制や腐敗した上層部を一新して、新しい指導者の下で、理想的な体制を整えるべきでしょう。
水は、入れ替わらなければ濁るんです。
いつまでも権利を握る人が固定されていると、腐敗するんです。
なにはともあれ。
自分たちの持てる力を存分に発揮して、全力で戦ってくれた日本代表チームのみなさんに、
心からの拍手と、感謝の気持ちをおくります。
死力を尽くして闘い終えた、夢半ばの男たち。
涙をこらえ、顔をあげ、唇を噛み、言葉を絞り出す『日本男児』たちは、悲しく切なくも、美しい。
この夢の続きは、4年後に。
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2018/07/03 13:53:49