1. ネロ
いつも絵にかかっているカーテンが、今はなぜか開いている。
月の光に照らされて浮かび上がる2枚の絵。
念願だったルーベンスの絵をついに目にすることができたネロ。
吹雪の中、ボロボロの体を引きずって、必死にネロを探し出したパトラッシュが手袋をくわえてやってきます。
「探しに来てくれたんだね、ありがとう。僕たちはいつまでも一緒だね。ずっと見たかった絵を見ることができて、すごく幸せなんだよ」
「パトラッシュ……疲れたろう。僕も疲れたんだ。なんだかとても眠いんだ……パトラッシュ……」
静かに目を閉じるネロとパトラッシュ。
・
・
・
・
・
・
・
・
・
・・・昨日・・・、あんなに雪かきしたのに・・・。 おとといも、その前だって・・・。
午前中、4時間。午後も4時間。
子供たちも手伝ってくれて、・・・でも途中から、車庫に併設する「がっこ(漬け物)小屋」の屋根にのぼったり、雪投げしたり、転がりまわったりして遊んでいたけど・・・。
どんどん雪が降ってきて、屋根からもバサッと、どっさり落ちて・・・。
午後からは、我が家の屋根から落ちた雪を、お隣さんの敷地から押し戻しす作業に1時間。
我が家の敷地内を誰か車で通り抜けようとすると、途中で止まるから、ゼッタイ無理だから・・・、50メートルほどある通路の雪を何とかどかそうと3時間・・・。
雪かき作業をしているため、毎日夕方から夜にかけて、妙に明るく美しい金星と満月に近づくお月さまを見ることができます。
(おねがいです。明日の朝は、雪が積もっていませんように・・・)
朝、うっすらと月明かりと街燈に照らされた庭は・・・・・。
「なんだかとても眠いんだ……パトラッシュ……」
「もう、……いいんだ。 積もった雪は、見なかったことにするよ…」
昨日の朝は、日曜日だから、二度寝していまいました。あはは(^▽^*)
屋敷の屋根は銅板だから、積もっても自然に落ちてきてくれるから心配ないのですが、
作業小屋や車庫、それから、ビニールハウスがとっても心配・・・。
天気予報によるとようやく、木曜日から雨の予報です。
それまでに雪が降るのはほどほどに、たっぷりの雨に雪をたくさん溶かしてもらえますように。
ネロ、もう寝ろ の章。 おしまい。
2. パトラッシュ
先週の半ば。隣の町の、叔母さまのお宅に届けものに行った時のことです。
バックで車で敷地に入ると、どこからともなく、尻尾をちぎれんばかりに振っている犬がやってきました。
「ハァハァハァ・・・ ワク(灬ºωº灬)テカ」
ドアを開けて出ようとすると、車の中に入ってこようとします。
「ちょっ、待っ 」 ← キムタク風w
ドアを小さく開けて外に降りると、ジーンズのももの上に前足をおいて、跳びかかってきます。
「そんなに興奮して、どうしたの~?」
トランクを開けて荷物を出すと、すかさずそこにも乗り込もうとして・・・。
顔はシベリアンハスキー、足はちょっと短くて、背中の毛は茶くてタヌキみたい。
そして、「満面の笑顔 ☆」。
マンガみたいな天真爛漫な笑顔で、アタックしてきます。
すみません。
パトラッシュとは、ぜんぜん違いますね。
このワンちゃんの満面の笑顔。昔、実家で飼っていた元野良犬「ちび」を思い出します。
※ 「ちび」とは、弟がラジオ体操の帰りに拾ってきた犬。おそらく、ゴールデンレトリバーの雑種。
当時は子犬で、もう1匹飼っていたシェパードに比べて小さかったのでつけた名前は「ちび」。
成長するにしたがって、巨大化し、少しも小さくない「ちび」のため、散歩の途中に名前を呼ぶと、十中八九、近くの人が振り返り、笑いだす。
散歩命。脱走歴、数知れず。チェーンをしたまま脱走し、桜の大木を引きずって命からがら帰宅したことも有。
おばさまの家の中には入らないようにブロックして玄関を閉めて、御用が終わって帰ろうとする時。そっと外を覗くと。
「ハァハァハァ ♡」
もう、めちゃくちゃにのしかかられて抱きつかれて、大笑い!
「もう、お家にかえりなさい。ついてきちゃ、ダメだよ~」
もしも、捨てられた犬だったり野良犬だったら・・・。
息子たち、家に連れて帰ったら大喜びするだろうなあ。
犬、飼いたいっていっているし、静岡のおじちゃんちの二匹の大型犬、大好きだし。
私も昔、こんなこと考えていたなあ。
自分の子供が捨てられた犬を連れて帰ってきたら・・・。
ひとまず、元のところに返しておいで、って言う。
捨て犬だから、かわいそう。飼いたい、と子供が言う。
ダメ。犬は毎日お散歩に連れて行かなくてはいけないし、ご飯やお水の世話もあるんだよ。
ぼくたちがちゃんと散歩に毎日連れて行くから大丈夫、約束するよ。
餌もウンコの世話も、ちゃんとする、と真剣に訴える。
・・・・・。
でも、結局、犬のお世話はおかーさんが・・・。 ← 自分の子供時代と同じww
そんな妄想をしながら、運転席に乗り込んで、轢いてしまわないように気をつけて発進すると、
アハハ!
やっぱり、ついてくる。
全力で走ってくる。
バックミラーに写る、満面の笑顔。
聞こえてきそうな、ハァハァハァ。
なんか、こんなシーン、あったなあ~。
ラッシー? 刑事犬カール? 南極物語? 家なき子?
田舎道だと大丈夫だけど、あと1キロもすれば国道にでてしまう・・・。
雪道の国道でも、あんな全力疾走したら、ひかれちゃうよ。
飼い主さんも心配してるだろうし、・・・どうしよう・・・。
あっ、お散歩(?)中のおじいさん、発見!
きっと、おじいさんにクンカクンカして、まとわりつくぞ~!
あっ、おじいさんの匂い、軽く嗅いだら、また全力疾走でついてきた―――!
困ったなあ~。
あっ、カラスの群れ、発見!田んぼの脇道をピョンピョン歩きながら、なにやらついばんでいるぞ!
落ち穂でもみつけたのなかな?
きっと、一緒に遊んでほしくて、かまいだすはず。
やった~! カラスたちの中で、ぐるぐる回って遊んでいる。
仲良く遊んだら、無事に、自分のおうちに帰るんだよ~!!
ちっともパトラッシュじゃあないんだけど の章。おしまい。
3. 旨いモノ。季節の食べ物。
今年も、節分には豆まき。
そして、恵方巻き(太巻き)を作って食べました。
いつものように、好きな具を選んで、海苔でくるっと巻いて、食べやすい長さに切って食べました。
「ガッテン」で、巻き簾がいらない巻き寿司の作り方を教えてくれました。
子供たちでも、簡単にできます。
しかも、意味なく、長いまま食べるわけではないので、ちょうどいいサイズに!
節分の拙文。
【節分】新しい季節のはじまりに【立春】 2015年
【スタンド スプリング】 一年のはじまり 【ありがとう立春!】 2016年
毎年、同じだ。 同じことして、同じこと言ってる。
「恵方を向いて、太巻きをそのままで食べる」
・・・な~んて、昔からの風習でもなんでもないぞ!
だまされないぞ!
でも、お米と海苔をたくさん食べるのは、大賛成!
みんなで巻き巻きして、海産物も野菜も、お米と一緒に美味しくいただきましょうね♪
そして。
故郷の友達から送られてきた、
あま~いイチゴ!
2年前に帰省した時に子供たちも一緒に「イチゴ摘み」した、大きなイチゴが届きました♪
今の時期は、ケーキ用のちょっと固めで赤いイチゴが出回っていますが、ホントに甘いイチゴです。
うちのばあば、「イチゴは酸っぱいから苦手」といって、自分も孫のために育ててくれていたのに食べないのですが、食欲がない時に食べさせたら、「美味しい!元気になったよ」と大喜び!
部屋は暑いくらいだけど、廊下に出るとちょっと寒かったりで、体調管理が難しいこの時期。
何度も、このイチゴに救われました。
また、食べに行きたいなあ。
雪かきのあと。
雪はこんなに冷たいのに、外の空気はこんなに冷えているのに、私の身体は熱くほてってる。
結構な重労働なので、はじめは寒いけど、汗をかいてしまうんです。
雪かきして暑くなった身体には、ちょっと甘いけどエスプレッソの炭酸コーヒーが、効く!
そして。家の中での仕事のあと。
頭や神経がちょっと
イカれて 疲れてしまった自分へのごほうびに、美味しいコーヒーとチーズとパン。
インスタントコーヒー(そりゅぶるこーひー? いいじゃんインスタントで、ネスレさん)、
レギュラーコーヒー、カフェオレ、砂糖の入っていない甘くないコーヒーなら何でも大好き☆
今、お気に入りは、お友達からいただいたブルックスのブルマンブレンド。イイ香り♡
私の心のオアシスです♪
パンに載ってるチーズは、大好きなフランス産ブリー。(ちょっと焼き過ぎ☆)
オレンジピールの入ったドライフルーツ入りのハードなパンも美味しいけど、
くるみとチーズのパンも、美味し~いの♡
もうすぐバレンタインか~。
チョコレートケーキを子供たちと一緒に作って、みんなで食べようかな。
4. ローラ
ローラ、と云えば。
波乱万丈の、きれいな娘さん。
言わずと知れた、「傷だらけのローラ」by 西條秀樹
「ローラの傷だらけ」? 倒置法のゴールデンボンバーww
誰なんだ、ローラww 「 響 ローラ」 wwww
・・・というわけで、今回ご紹介する一曲。
VIDEO
ビリー・ジョエルのアルバム「ナイロン・カーテン」の中の一曲
『Laura』 です。
今、車の運転中と仕事をしながら毎日聴いているのが、
KAN「弾き語りばったり #19 今ここでエンジンさえ掛かれば」。
06. Laura(Billy Joel 作品)
07. MAN
この流れが、たまらない。
ビリージョエルの「ローラ」。
女の人の名前だということはわかりますが、歌詩の意味がちょっと深くてわからない。
『洋楽和訳 (lyrics)めったPOPS』 さま、ご参照。
このアルバムの「アレンタウン」は、おそらく私が一番大好きなビリージョエルの曲。
「プレッシャー」「グッドナイト・サイゴン」・・・社会派とも云われる名曲ぞろい。
そして、「ローラ」はまるでビートルズのような、尖鋭的なメロディとアレンジ。
KANさんのピアノ弾き語りも、さらに洗練されたポップな味わいがたまらない。
ホントはKANさんの「ローラ」も紹介したいけど、YouTube
にはございません にUPしました♪
VIDEO
KAN オフィシャルウェブサイト - www.kimuraKAN.com
金曜コラム
『ビリー・ジョエルと私』
2006/12/01
(略)
そんでもって、はい、観てきました。11月28日、ビリー・ジョエル日本公演初日、東京ドーム。
1981年4月の上京時、東京駅に着いたその足で荷物を引きずりながら青山のウドー音楽事務所に行きチケットを買って、1週間後に初めて観た日本武道館でのビリー・ジョエルさんのコンサートは、私の音楽家への決意を確固たるものにさせました。この時がビリー・ジョエルさん的には3度目の来日公演、以降84年の日本武道館、87年の国立代々木競技場、91年の東京ドーム、95年の日本武道館、98年エルトン・ジョンさんとの「Face To Face」東京ドーム、そして今回と、私はすべて観ています。上京後唯一観に行けなかったのは88年の東京ドーム、ボズ・スキャッグス、アート・ガーファンクル他との大イベント「KIRIN DRY GIGS ’88」。あの時は千葉テレビの「テレジオ7」というVJ番組をやっていて、その番組イベントでアマチュアコンテストの司会を伊藤銀次さんと泣きながらやっていました。
そいうわけで、自身通算7度目のビリー・ジョエル公演。もうね、私の場合はなんでもいいんです。そこに本物のビリー・ジョエルさんがいて演奏している、それだけで充分。選曲がどうだの、音がどうだのうんぬん言う筋合いはありません。なぜならビリー・ジョエルという存在・演奏・その作品のすべてが私にとって“正しい”手本であるからです。今週はそんな現在の私は、あったこともないのに勝手に我が師ビリー・ジョエルさんによって成り立っているということを書こうと思います。
私がビリー・ジョエルさんの音楽に初めて触れたのは1978年。高校1年の夏、同じ水泳部の野村智二郎が持っていたレコードを「それなんや?」と聞くと「ビリー・ジョエル、いいばい」と言うので「貸せ」ってことでもぎとったのがアルバム『52nd Street』。1曲目の「Big Shot」にそれまで聴いていたビートルズとはじぇんじぇん違うスゴイ衝撃を受け、早速“耳コピ”を開始。「Big Shot」「Honesty」「My Life」とビートルズにはなかった複雑なコード、フレーズを連日必死でコピーし続けましたが、4曲目の「Zanzibar」のジャジーなコード展開についに力尽き、福岡・天神のヤマハに行ってしぶしぶ楽譜を買ったのをよく覚えています。直後、幼なじみの河合宏樹の家でアルバム『Stranger』を発見、即借り。それまで作っていたオリジナル曲は3コードのロックンロールばかりでしたが、このころから“ビリージョエルみたいな曲”にトライします。「Just The Way You Are」を目指して作った「Tender Eyes」は、世に出ることはじぇったいないと思いますが、今思えば田舎の高校生らしい素朴で未熟で爽やかな作品です。高校卒業時に年間遅刻回数学年1位の同級生の伊佐が「これやるばい」とくれたのがアルバム『Turnstiles』のカセットコピー(ちなみに私は2位)。そして上京、日本武道館・北東スタンド2階、ビリージョエル背中を斜め後ろの高いところから見下ろしながら音楽家への決意を固めたという流れです。
それ以降のアルバムはもちろんすべて聴き倒し、こんな曲つくりてぇあんな曲歌いてぇといくつもの作品を作りました。「Easy Money」を目指した「テレビの中に」、「All For Layna」を目指した「だいじょうぶ I’m All Right」、「Allentown」を目指した「Regrets」、「Uptown Girl」を目指した「愛は勝つ」、「Scenes From An Italian Restaurant」を目指した「1989」、「She’s Always A Woman」を目指した「永遠」、「Say Goodbye To Hollywood」を目指した「TOKYOMAN」、「The Longest Time」を目指した「KANのChristmas Song」、「Summer, Highland Falls」を目指した「秋、多摩川にて」、「Baby Grand」を目指した「牛乳のんでギュー」、「James」を目指した「Autumn Song」、「The Entertainer」をモチーフにした「Songwriter」、「Leningrad」に強く触発された「紅のうた」、「Sleeping With The Television On」を目指した「Superfaker」、「If I Only Had A Word」を目指した「遥かなるまわり道の向こうで」、・・と分かりやすい作品だけでもこれだけありますし、それ以外にも細かい部分では多くの楽曲にいろんなかたちでビリー・ジョエル作品の影響が潜在しています。
というわけで、ビリー・ジョエルさんなしには音楽家としての今の私は存在し得ない、ということが少しでもおわかりいただけたでしょうか。しかし今回の東京公演、往路予想以上の渋滞に巻き込まれたうえに空いた駐車場を見つけられず、あたま3曲半を聴き逃すというおかしてはならぬ大失策、しかもその中に「Miami 2017」が含まれていたという大悔恨に、どうにかしてもう一度観れぬものかと残りの日程を観てみましたが、札幌・大阪・福岡・名古屋すべて物理的に無理でした。あああああぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜〜。誰か「あ」に濁点つける入力法を教えてくれぇぇぇぇ〜〜、とそんな気分をひきずったままこれを書いている今日木曜日は「AAA」で大阪城ホール、来週は上海で弾き語ってきます。しゃぁぁぁぁぁぁぁ〜〜〜〜。
ちなみに78年に野村からもぎとったレコード『52nd Street』はまだ私の手元にあったりして。
※ ビリー・ジョエル オフィシャルサイト
http://www.billyjoel.com
※ まだ間に合う!ビリージョエル日本公演
http://www.udo.co.jp/artist/BillyJoel/
※ ソニーミュージックのサイトではBilly Joelアルバム解説をお読みいただけます。
http://www.sonymusic.co.jp/Music/International/Special/BillyJoel/Disco/index.html
※ 『KANのロックボンソワ』第16回には私なりのBilly Joelアルバム解説を書いています。
http://www.stv.ne.jp/radio/kan/OAmusic/search?idno=20050122190159&query_start=90
(以上、一部引用 了)
寒い寒い冬も、大変な雪かきも。
大好きな音楽と、大好きな美味しいモノと一緒にやり過ごしますよ~♪