
(あっ、夏が逝ってしまった・・・)
久しぶりの晴天。
ゴミの収集所に向かいながら、ひんやりとした空気を吸い込んで、空を仰ぎ見ると、爽やかな晴れ空にそんな秋の気配を感じました。
処暑を過ぎた途端に夏が終わってしまった感じがして、もう一度海水浴へ連れていってと、浮き輪やビーチボールやシュノーケルを準備して楽しみにまっている子供たちとの約束はどうしたものかと…((-ω- )ゥウン
冬休みを長くとるせいでしょうか、早めに夏休みは終わってしまいました。
前期後期の二期制だから、新学期とか二学期とは言いません。
とにかく、また、学校が始まりました。
♪♪
長いようで短かった夏休み。
暑くて雨も降らず、前半は毎日の様にプールに通った夏休み。
子供たちはお盆に、私の故郷へ子供だけで旅行へ行く計画をしていたので、宿題は早々に終わらせる…、はずでした。
「夏休みの練習帳」みたいな冊子とプリント類は、初めの3日間で全て終わらせ、毎日取り組む自主学習ノート(3年生は2ページ、1年生は1ページ以上)もどんどん進んで、旅行前にはほとんど終わっていました。
宿題を溜めに溜めた意志の弱い母親とはちがって、なんてエライの!!(゚ロ゚屮)屮ぉお!!
この夏の自主学習では、整った形でのひらがなや漢字をもう一度書けるようにしようと、書き取りノートを用意して、母が淡い色ペンで書いたお手本をなぞり、となりに自分でも書いてみる練習をしました。
長男は男の子だからか、雑で速く字を書く癖がついてしまい、気に掛けながらもそのままにしていたら、きれいな文字は書けなくなっていました。
面倒くさくて厭々書いている長男に「やればできる(^-^)b」「もともと上手♪」と励ますと、ちょっと気をつければまた「いい字」が書けるようになりました。
整ったきれいな字形というよりも、私は大きくてのびのびとした文字が好きなので、そんな字を書いてほしいなって願っています。
弟の方は親の油断で、兄の時とは違って、家で文字を書く練習もほとんどさせてあげませんでした。
私の反省も込めて、書き取り帳にひらがなの形に気を付けて書く練習をさせたら、びっくりするくらい、きれいな形で書けるようになりました。
自分でも、「この"す"の形、カッコいいでしょ?」なんて意識して書いて上手に書けたと思う字をうれしそうに見せてくれるので、もっと早く、励まして誉めてあげればよかったと、母の怠慢を申し訳ない、と反省しました。
ほうっておいても自分で取り組む学習と、ちょっと目をかけて手をかければ、やる気も出て効果も上がる学習があるんだなと実感しました。
文字はその人の人柄、内面を顕すものでもあると思うので、ちょっと意識をむけて、その子らしい文字が書けたらいいなと思っています。
さて。
夏休みの宿題も順調にはかどり、楽しみにしていた子供たちだけの冒険旅行も無事に終わり、持ちかえった思い出とお土産とともに、まったりと残りの日々を過ごしていました。
あとは、自由研究を残すのみ。
二人とも、畑に野菜の種を蒔いて、長男は条件を変えて育てた野菜の成長記録、次男は採れた野菜を調理する方法をメインにまとめる予定でした。
・・・が。
次男はそのまま、野菜の収穫と料理の様子をまとめ、
長男は「静岡へ行った旅行記を書きたい」ということになり、急遽、写真などをまとめることに。
旅行に行く前、持たせようと思っていた旧くて小さなデジカメが壊れてしまったので、急いでアマゾンから子供用のカメラを取り寄せたところ、手のひらにのるどころか、マッチ箱よりも小さなおもちゃのトイカメラが届いてしまい、それは弟が首にかけて、いつでも好きな時に撮影することになりました。
撮れているかどうかはあとでPCで確認しないと分からない、しかも、ボタンを押しても撮れていないことが多い不思議なカメラです。
お兄ちゃんには、何も教えてなくても勝手に操作して写真も動画も撮影していたiPodを渡しました。
帰宅してから撮影した写真をPCに取り込んで見てみると、ほとんどが動物ばかりで、大笑い
((((((((((ノ∀`)・゚・。 アヒャヒャヒャヒャ
弟の家で飼っている二匹の大きな犬と元迷い猫。
水族館で撮った水槽の魚、アザラシ、イルカ。
真っ暗でほとんど写っていない、ナイトサファリで見つけた夜の動物。
弟の家のご近所さんの母の大好きな「動物」まで・・・ww



ありがたいことに、弟夫婦が撮ってくれた、子供たちの貴重なショットもあって、ほっと一安心。
そして、夏休み最後の日の前日に取り掛かり始めた自由研究。
↑これが元凶。もっと早く始めればよかったのですが・・・。
必要な写真を選んだあと、印画紙に印刷するのは母の仕事。
それがなかなか楽しくて、でも、なかなかはかどらず。
結局、夜通しの作業となってしまいました。
四つ切画用紙を何枚か横にして、細長い壁新聞のような感じでまとめていきます。
タイトルの工夫。きっかけとまとめを必ず書く。一番伝えたいことは大きく分かりやすく。目線が流れる方向に並べる。色を効果的に使う。などなど
まとめるときに気をつけたいポイントを教えたくて、一緒に作っていきます。
子供に任せるところは任せるけれど、教えるところは教える。
今度自分でやるときに、その時の経験が生かせるように。
余裕で夏休みの宿題が終わっているはずが、ギリギリまでかかっていまいました。
まるで、自分の子供時代のようにΣ(゚Д`;)ア…ア…アッハァァァァァァァァ?!!
♪♪♪
自分の子供時代の夏休みは、(今年こそは、早く宿題を済ませてしまおう)と、初めにダッシュで頑張り、この調子ならすぐ終わるとタカをくくり、気が付くとたまってしまって最後にヒーヒー言いながらやるしかない・・・。
そんな毎年でした。
両親は忙しく働いているから、宿題を手伝ってもらうことや、自由研究を一緒にやることなんて、考えたこともありませんでした。
そういえば。
6年生の時に、手っ取り早く、しかも楽しくできる自由研究を思い付き、東京に住む親戚のお姉ちゃんのアパートに泊めてもらったことが、私にとっての初めての一人旅でした。
東京のデパートやホテルの大理石の中に、アンモナイトや化石が隠れているという情報を知り、それを写真にとってまとめてみようと思いました。
継続的に長期間の研究をすることは苦手な性格だったので、手っ取り早く、しかも楽しくできることを思い付いて、ワクワクしながら出かけたものです。
ついでに、憧れの東京見物もできるし(*`艸´)ウシシシ♪
当時は携帯電話なんてありませんから、待ち合わせ場所と時間を決めておかなくてはどうしようもありません。
東京駅の待ち合わせ場所に着いてもお姉ちゃんが見当たらないから、約束通りに掲示板を見に行くと、そこで待つように指示が書いてありました。
急にお友達と会うことになって、喫茶店にいるから迎えに来てくれるとのこと。
今は、携帯電話があるから、いつでもどこでも連絡が取り合えて、本当に便利になりました。
今回、子供たちを送り出せたのも、何かあればすぐに携帯で連絡を取り合えるからです。
携帯電話が使えない、失くしてしまったらどうすればいいか、それも想定して、母や叔父さんの電話番号を書いたカードを持たせ、困ったら駅員さんに相談するように言いました。
駅の中やデパートなどには「公衆電話」という、誰でもお金を払えば使える電話があることも、一緒に出かけたときに教えて、実際に使わせてみました。
どうしてもピンチなときには、AU同士なら無料で話せるから、親切なAUユーザーさんに頼めば、きっと母に電話してくれるということも(危険かしら、ね)。
便利だからとそれに頼りすぎてしまわずに、いざそれが無いときにはどうすればいいかも考えなくてはいけませんね。
さて、東京の親戚のお姉ちゃんはその時、大学時代のお友達の相談にのっていたようです。
美人な二人を見て、東京に住んでいるお姉さんたちはおしゃれできれいだなあと思ったものです。
私も喫茶店の同席におじゃまして、当時大好きだったレモンスカッシュを飲みながら、子供が聞いてはいけないであろう深刻な内容の相談を、聞かないようにしようとしていた記憶がうっすらとあります。
何年か後、その時のお姉さんが結婚されたことを教えらてもらいました。
大学の教授(妻子あり)と恋に落ち、お相手が離婚するのを待って結婚したと。
東京には、まるで漫画かドラマのような世界があるものだと、驚きました。
親戚のお姉ちゃんは、テキパキとしてなんでもはっきりと話す姐御肌の人だったから、私もいろんなことを教えられました。
東京のストリートやお店を見て回るのが楽しくて、当時はやり言葉だった「ナウい」「ダサい」(笑)を多用していた私に、「ダサいって言葉は、人が聞いてもあんまりいい気分はしないから、なるべく使わない方がいいよ」と諭してくれました。
今っぽくてなんとなくカッコいいと思って使っていたけど、確かに人のことをバカにしたような、あんた何様?な言い方だったと気付き、それからは使わなくなりました。
それから、夕ご飯を食べにお好み焼屋さんに行くと、急に男の人が現れてびっくりしていると、お付き合いしている人だと紹介されました。
カッコよくてよく笑う、おしゃべりで優しいお兄さん。
10年くらい後に、お姉ちゃんたちは結婚しました。
お姉ちゃんたちが旅行好きで、よく、旅先から葉書を送ってもらっていたことも、私も旅が好きになった理由の一つかもしれません。
お兄さんと初めて会った時にお姉ちゃんから、「あんたのお母さんや私の母には、このことは秘密ね」と言われていたからずっと黙っていたら、私の母が亡くなって久しぶりに会った時、「あんたはずっと約束を守って、えらかった」とほめてくれました。
その旦那さんは、私以外の親戚の前ではほとんどしゃべらない人だから、みんなから大人しい人だと思われているけど、私の前ではいつもニコニコ饒舌な人だから、(大人の男の人って、不思議。よく分からない)とも思っていました。
そんなこんなで、私の人生のテーマ『最小の労力で 最大の効果』を存分に発揮したかに思える小学校最後の自由研究も、ちゃちゃっと無事に終わりました。
♪♪♪
自分が教員になってから初めの頃は、自由研究や工作の宿題を一人でやらないで家の人とやってくる子が多いことに戸惑いました。
自分は、一人でやるものだと思い込んでいたからです。
でも、お父さんと作ったかっこいいパチンコや迷路を嬉しそうに見せてくれる子、それを羨ましがって遊ばせてもらっている子、家族ででかけた旅行記を大事にファイルにまとめている子、見栄えはよくなくても一人で作った作品に自信を持っている子。
それぞれの家庭の、それぞれの夏休み。
親子で一緒に楽しい時間を過ごすことは、とっても幸せで大切なこと。
きっと、その子も自分が親になったら、してもらったことを子供にしてあげるんだろうな。
親子で過ごす時間は少なくても、親に頼らず一人で仕上げてくる子にも称賛を送り、頑張りを認めました。
どこにもでかけない子にも、身近な自然と触れ合ったり友達と遊ぶ楽しいたくさんの思い出も、とっても素敵で大切なものだと話しました。
今の時代の子供たちの夏休みは、どうなのかな?
夏休みならではのいろいろな経験と体験を、たくさんしているといいな。
親子で過ごす時間も、たくさんあるといいな。
ゲームをして過ごしてしまう時間は、そんなになくてもいいのかな。
この夏の終わり。
何十年も前の夏の終わりと変わらない、ドタバタした時間を過ごしました。
自由研究が仕上がって嬉しそうに学校に持って行った子供たちの笑顔を見て、
夏休みと自由研究について、ふと思ったことを書きました。