脚本の箱

以前、脚本を書くには箱を用意するって書いた。
物語の大きな流れを入れる大箱。
その中にエピソードを入れた小箱。
大箱に応じた小箱を用意する方法もあるが、気になる事を書いただけの小箱を書いて、いつの日にか大箱に入るのを待つ事も大切だ。
このところ、気になって書いている小箱。
これは、フィクションなんだ。
断じて、フィクションなんだ。
だって、脚本の小箱なんだから。

【無責任な大将】
マイナンバーカード推進の旗振り大臣
大臣
　責任なんて取るわけないじゃないか。この組織は責任を取らなくてもいい法律になっているんだ。責任を取らなきゃならないんだったら大臣なんて引き受けていないよ。目的は明確なんだ。日本国民の最後の一人にカードを持たせることだけだ。そのためには、どんなことでもやる。無かったら困るような物をカードに持たせるんだよ。例えば、健康保険証、免許証なんて無いと困るだろ。座右の銘は『一網打尽』だ。失敗しても責任は厚労省、都道府県の公安委員会になんとかさせれば良い

大臣
　コロナの時もそうだ。あのときは最後の一人にワクチンを打てば良かった。副反応なんて知ったこっちゃ無い。原因と結果の因果関係なんて分かるわけないじゃないか。もし、問題が出てきたら厚労省に対応させれば良い

大臣
　公金受取口座だって、今後、国民に渡すわけないじゃないか。金の流れを気にしている国会議員の何人がカードに口座を紐付けしている？
国には金が必要なんだ。国民はワチャワチャ言ってるが、2018年には預金口座とマイナンバーは紐付けが済んでいる。今は銀行で持っているマイナンバーと口座の紐付けを個人に紐付けする事が目的だ。これで、個人レベルで全ての口座を管理できる。カードを返すヤツも出てくるが、関係ない。いったん紐付けが出来てしまえば、カードを返しても紐付けは残る。
だから、個人レベルで口座の一つでも聞き出したいんだ。
俺は嫌だけどな
だけど、個人口座を知りたかったけど、前回のコロナ給付で世帯単位で金を渡しちゃったから、国民が勘違いしちゃった。世帯じゃ駄目なんだよ。個人じゃないと。

大臣
　健康保健は大したものは取れない。健康診断と薬ぐらいだろう。でも、徴兵検査をしなくてもポチッとボタン一つで全部分かる。災害時に使えるか、怪しいぞ。電源喪失じゃない、通信途絶だ。サーバーのダウンだ。NTTの光回線専用にしたけどNTTの通信網ってどれぐらい堅固なんだ?まあ、国が大株主だからいう事を聞くだろうけど、失敗した時はNTTに謝らせればいい。

大臣
セキュリティが問題だな。俺だって少しは知っているぞ。でも、セキュリティって攻撃側が圧倒的に有利なんだよなぁ。暗証番号ってのは必ず突破される。サーバーだって公衆回線に繋いでしまえば必ず侵入される。
常にハード、ソフトを更新しなきゃならん。金がかかるが、カードなしで生きていけなくすりゃ、皆、必要に迫られて更新するさ。ハード、ソフト関連に利権が・・・。

書いていると酷いなぁ。
これは、フィクションなんだ。
断じて、フィクションなんだ。

【身動きが取れない厚労大臣】
大臣
　カードの仕組みがボロボロだ。カードを使っても他人の健康保険って何なんだ。
通信が上手くいかなくて健康保険に入っているのに未加入で十割負担って、無理だぁ。どう考えても無理筋。通信が出来なかったら全部3割負担にしちゃえ。う～ん。未加入でも3割負担になっちゃう。まあ、無かったことにしよう。
問題は1割負担でも3割負担になっちゃう。
まあ、無かったことにしよう。

大臣
　暗証番号の問題は解決できんなぁ。もう、暗証番号無しでもいいか。だったら、今までの保険証とどこが違うんだぁ。顔写真が付いていてかっこいいな。それぐらいなんだが、暗証番号がなければ、なんか、意味がないような気がするけど。
まあ、無かったことにしよう。

これも、酷いなぁ。
これは、フィクションなんだ。
断じて、フィクションなんだ。