『コンコン』
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「ふぁい」 (σ_-) .。o○
眠い目をこすりながら返事をする男
すると女性の声で
「おはようございます♪*:・'(*⌒―⌒*))) スペシャルスマイル」
今朝も素晴らしい笑顔でおこされる
「おはようございます・・」(ρ_・) と返事をする男
携帯を覗くと5時50分
昨日より10分早い
体温、血圧、血中酸素を測定される
今朝も問題はない
しかし この時間から各部屋の患者さんの健康管理を行う
宿直勤務だろう大変なお仕事だ
ほんと感謝感謝である
窓の外はまだ暗い
男は二度寝を決め込んだ
ふと 目が覚めると、外から重機の音が
男が外を見ると
おじさんが二人歩いている
写っていないが、右側ではすでに重機が動いていた
しばらくして、おじさんが法面のブルーシートを外していた
男は窓際に立ち「監督」をしていた
このおじさん 見られていることに気づいているのだろうか・・
ふと 男は思った
”ふっ 俺も見られているかもな”
朝食も済ませ、いつものようにパソコンに向かう男
『コンコン』
「はい!」
「こんにちは~ 『とど@』さん いまから検査をしますので○○番までお願いします」
「はい わかりました」
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『しゅっしゅっしゅ』
薄暗い廊下に響くスリッパの音
「ここだ」 男はつぶやく そして「放射能標識」がある部屋に入っていった
※撮影の許可はとってます
今日は男の「単気筒4バルブエンジン」の負荷試験の日だ
男は測定器に座りペダルに足を乗せたところでベルトで固定される
左腕には血圧計、右腕にはぶっとい注射が
男にはオイル添加剤・・・
じゃなかった造影剤が注入されていた
「では始めます」との技師の声でペダルをこぐ
始めは軽いので60回転ぐらいでながす
2分ほどしただろうか
「はい 重くなります」 の声でペダルが「ズシ!」っと重くなる
”おぅ” っとうなる男
重さに対抗するには回転をあげないといけない
男は65回転くらいにあげる
「はいまた重くなります」
「すぅすぅ はっはっ」 「すぅすぅ はっはっ」
男は二回息を吸い、二回吐くのリズムで必死でペダルをこぐ
「はい さらに重くなります」
技師の声がひびく
「あがらないねぇ~」
「あがりませんねぇ~」
男の隣で医師と技師が話をしている
どうも男の『エンジン』の回転数・・
いや 血圧がおもったほど上がらないらしい
それはいいことなのか?
「はい あと2分でおわりです 頑張ってください」
男の息は少しあらくなり、汗をかいていたがそのリズムに変化はなかった
しかし、冬で乗っていなかったとはいえ、男はスムーズにペダルを回せなかった
まぁ 測定器の負荷のかかりかたもちょっと不自然ではあったが・・・
そのあと
※撮影の許可はとってます
てか 撮影してもらいました(^-^ゞ
男は「遠赤外線」でこんがりと・・・
いや 違う 男は「バチン」と挟まれ、薄いイカせんべいのよ・・・
ちがうちがう
この装置で男の「エンジン」の様子を撮影するのだ
稼働するのは約15分
その間男は爆睡していた
男のエンジンの「性能曲線」ではないが、エンジンの映像である
話しを聞いたがよくわからない
まぁ 明日が本番である
検査後、部屋にもどると 「準備はできてますかぁ」
「はい??」
「えっ 聞いてませんか?」
「きいてませんが」
この男、希望は二人部屋であった
だがこの施設の都合で一人部屋にいたのだ
空きがでたようで、部屋の移動をいわれた
二人部屋に移った男
しかし・・・
窓側ではない
明日からの「現場監督」はどうなるのか・・・
はたして男は「監督」を続けることができるのだろうか
つづく
Posted at 2015/01/21 21:33:51 | |
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