さて、新年が明けましたが…私、休みが12/31~1/3の4日でした。
大晦日・元旦は家族の用事や買い出しもありましたが、1/2~3と、和歌山県まで行って来ました。
和歌山県は奈良県のお隣ですが、今までほとんど訪れていませんでした。
…というのも。奈良県に接している都道府県ですと。
京都府:私の住んでいる町、隣が京都府の奈良県最北端です。通るだけなら毎日通っとります。
(ハイドラの「木津IC」をテリトリー化)
大阪府:金さえ出せば第二阪奈でパッと行けますしね。それ以外にも阪奈峠や清滝峠とか、無料で行く手段もいくらでも。
遠征で西へ行く時は、必ず経由しますし。
三重県:名阪国道万歳。天理ICからアッと言う間にいけるのが素晴らしい。
…と、この辺なら思い立てば1時間もあれば下道でもホイホイ行けます…が。
和歌山県は、そうはいきませんw
行くルートはいくつかありますが、
「十津川村より南へ行く」
簡単に言えばこんな感じですしね^^;
…で、泊まりで行くならココへも行かねば…と。
まずは1/2の朝。5時半起き、6時頃出発。
今回、私が往路に選んだのはR169。
橿原まではバイパスでパッと行って、どんどん南下していきます。
ちょうど
先日、大滝ダムまで行って確認済みでしたが…今年は暖冬。
めっちゃ暖冬。
大滝ダムの辺りで雪の気配は全くありませんでしたが、
入之波温泉のある川上村は積雪で、スタッドレスじゃないとダメじゃないか…?と思ったらアッサリ通過。
こ、こうなったら大台ケ原!
冬季は道路が通行止め!
樹氷が見れる大台ケ原なら凍結…
してない!
うーむ、まさかこれほどとは…
真冬なのに、まるで爽やかな秋のようにスイスイ進みました。
下北山村もアッサリ通過して、橿原を過ぎて最初の休憩は
熊野市五郷町のコンビニ。
ココまでコンビニが無かった…ってのもありましたが、8時半でココまで来れたのは正直意外でした。
2時間半くらいならR168を通って、十津川村へ行くのとそんなに変わらないペースでしたね。
そして目的地へ向かっておりますと…マツコネも、ハイドラも知らない道がありました。
私も知らなかったのですが、
R42 那智勝浦道路が昨年9月に延長していたんですね。
那智勝浦ICからさらに南下して、目指すは太地町。
そう、クジラの町です。さっそく、
太地町立くじらの博物館へ。

入ってまず目を引くのが、体長26mのシロナガスクジラの骨格標本。
これだけデカいものが生きて、泳ぐと思うと…生物って凄いなと。

ちょうどクジラショーの時間だったので見ましたが…
ぶっちゃけ、イルカショーに比べたらかなり地味。
クジラはイルカに比べると大型なので、仕方ないんですけどね^^;
しかし他では見れ無いので、一見の価値ありです。
続いて展示へ。
腹びれイルカ (はるか)をWikiで読んでから見に行くと、より楽しめました。
イルカの餌やりは、餌無しでも結構イルカが寄ってくるので凄く近い距離で見れるのが驚きでした

大水槽はトンネルで下から、窓で横から、屋上で上からと色んな視線で見れました。
もちろん、最後はイルカショー。迫力満点ですね。
さて、お昼になって…お腹もすきました。
食べログで現在地近くの和歌山ラーメンを探すと…10分位走った所にあったので「
たんぽぽラーメン」でお昼にしました。
代表格の
井出商店の姉妹店…らしいです。
外からでは店内の様子は見えませんでしたが…入ると狭い。言っちゃアレですが、歴史を感じる店内!
でも私、こんな「街の古いラーメン屋」。嫌いじゃありません。ラーメンと、焼飯のセットにしました。
焼飯は卵多めの、黄金チャーハンですね。油多めですが、それがコクを増していますね。
豚骨醤油のラーメンは、スープまでゴクゴク飲めました。美味しい!
一切関係無いんでしょうが、個人的に
伊丹十三監督の「タンポポ」が脳内で再生されながら食べる、ラーメン屋でした。
…で、いつもの事ですが、ドコでお昼を食うかも決めずにお昼を迎える位の行き当たりばったり。
走っている最中、気になる看板がありました。
温泉好きには有名な「
ホテル浦島」の看板です。
おー、ココってあの浦島に近いんだ! ということで早速駐車場へ。
「すみませーん、日帰り温泉入りたいんですけど…」
「1/1から1/3は、ご宿泊のお客様のみの案内となっておりまして…」
ということで、旅先で見つけた夢はアッサリと潰えましたw
もう一つの宿の日帰り温泉も検討しましたが、時間が合わず。
ということで「ホテル浦島」。そのうち、必ずリベンジします。
完全に予定外ではありましたが、完全に外湯に入る気分に。
どこか無いか…
ん、ホテル浦島の系列が串本にあるのか。
ちょうど通り道だし、行ってみるか…と向かいました。

途中に「
道の駅 くしもと橋杭岩」もあったので寄りました。
遠浅の為か、結構奥まで靴で歩いて行けました。
天然記念物の近くまで寄れるのは、迫力いっぱいですね。
道の駅自体も2013年に出来たので新しく、非常に賑わっていました。

寄り道しましたが「
浦島ハーバーホテル」へ。
こちらの温泉は、結構硫黄臭がします。
湯の中には湯の華が舞い、結構濁って見えます。
つまり、かなりシッカリした温泉でした。
さらに露天風呂からは、大島が一目に収まります。
風呂に入りながらでは見えないので、少し浸かる→立ちあがって海を眺める→また浸かる を繰り返しましたw
フラっと寄ったのに、500円で入れるのが勿体なく感じる良いお風呂でした。

含硫黄-カルシウム・ナトリウム-塩化物温泉
さて、その後は先ほど風呂に入りながら眺めた
紀伊大島へ。
ここは1999年に橋で繋がったそうで、車で行けたのは良かったです。
エルトゥールル号遭難事件自体は知っていましたが、訪れるのはもちろん初めて。
知らなかったんですが、「
海難1890」という映画がちょうど昨年12月に公開されたそうです。

…で、行って見てみると。
海は穏やかでしたが、海岸から上へ登るのは物凄い断崖絶壁。
ハッキリ言って、降りろと言われても絶対嫌な崖です。
コレを降りて、人を担いで登るだけでも大変な苦労だったと偲ばれました。当時の住民の行動に、改めて敬意。
樫野埼灯台を作った外国人が植えた、スイセンも咲いていました。もう少し後で訪れれば、もっと綺麗らしいです。

その後、
潮岬灯台へ。
ここは冬季は16時までなので、結構ギリギリでしたw
台風シーズンになると、中継や位置情報でよく出てくる潮岬。
灯台内の階段が非常に急で、驚きました。
本州最南端から、太平洋を眺めて、本日の宿へ。
…で、これは私の見通しが甘かったのですが。
潮岬を出たのが、16:20くらい。
ここから宿までは…およそ70km。
うーむ、思ったより遅くなりそうだな…と走っていると、紀勢自動車道の看板が。
これまた知らなかった&マツコネもハイドラにも反映されていなかったのですが
紀勢自動車道のすさみ南IC~南紀白浜ICが昨年8/30に開通していたんですよね。
今まで、海沿いに走らなくてはいけなった区間が、山の中を一直線に走れるようになっていたのです。
おかげで17:30頃に、宿に到着できました^^
いよいよ、目的地。「
浜千鳥の湯 海舟」へ宿泊しました。
こちらは「合気の湯」「文殊の湯」と二つの源泉があり、消毒無しの掛け流し温泉が楽しめます。
宿に到着して、早速温泉へ。
大きく分けると、この宿には
「大浴場」「貸切露天風呂」「混浴露天」の3つの入り方があります。
まずは、基本の
「大浴場(大湯屋)」。一般的な、内風呂と露天風呂のセットです。
内風呂・露天ともに、二つの源泉がそれぞれの浴槽に注がれています。
ここの湯温は非常に私好みでして、どの浴槽も熱すぎずじっくり浸かる事が出来ます^^
続いて、
「貸切露天風呂」。ココは予約は必要なく、空いたら誰でも独占する事が出来ます。
だいたい、小一時間の利用にとどめる旨の掲示があります。
たまたま空いていたので、一人でしたが…
貸切も入ってみました!
大浴場にも梅樽風呂がありますが、それより大きな梅樽風呂が。
5、6人くらいなら入れそうな大きさですが、それを独占する事が出来ます。
何より、他の人を気にする事無く、静かに温泉を楽しむ事が出来るのは最上の贅沢ですね。
家族やカップルにも良いんではないでしょうか。
そして70段以上の階段を降りた先にあるのが、
「混浴露天」
専用の「湯あみ着」を着て入ります。
このお風呂、正直夜に入ると…真っ暗な海が見えるだけで、よくわかりません^^;
しかし翌朝に入ると、太平洋を一望できる素晴らしいお風呂でした。
この混浴露天へ至るまでの階段からは、木が遮って海がよく見えません。
…が、それだけに浴場から海を一望出来た時の感動は堪らない物があ
ります。

ナトリウム-塩化物、炭酸水素塩温泉
お風呂の後の夕食も、大変美味しかったです。
この食事処も、オーシャンビューでして。
露天風呂と同じく、夕食時は真っ暗でしたが…朝食時は素晴らしい眺めを観ながら。
夜食には無料で夜泣きそばがあり、22時でも大変なにぎわいでした。
そして部屋にはコーヒーミルがあり、朝からセルフですが挽きたてのモーニングコーヒーが飲めます。
到着→お風呂→夕食→就寝→起床→コーヒー→お風呂→朝食。
正月から贅沢に過ごせました^^

そして宿で朝風呂には入っていますが…その後は、宿から1kmくらいの近場のお風呂「
崎の湯」
この旅行で入った「浦島ハーバーホテル」「浜千鳥の湯 海舟」も、お風呂から海が望めました…が。
ここのお風呂は、距離が近い!
なんといっても、波が浴槽のスグ側まで来ています。
波が高い時は、浴槽に「これ以上奥は危ない」とロープが張られるそうで…それも納得。
潮の香りと、温泉を楽しめる外湯です。
うーむ、絶景。
ちなみにここの男湯、浴槽から
白浜海中展望塔が丸見えだったので
おそらく展望塔の橋から男湯も丸見えなのではないかな…と。それくらいの開放感ですw

ナトリウム塩化物炭酸水素塩泉
…で、この崎の湯で聞いた話が。
私が訪れたのは2016年1/3でしたが…
実は1/1はこの辺りはえらい事になっていたのです。
「大津波」と誤報メール 和歌山県職員がミス、地震なし
崎の湯ほどでは無いとしても、海に面した港町・白浜。
そこへ
「和歌山県沖にて大きな津波の観測がありました。至急高台など緊急避難先へ避難し今後の情報に注意してください」と高台避難を呼び掛ける緊急地震速報が一斉に送信されたのです。
さらにその後、
「津波がさらに大きくなっている」とダメ押しの緊急地震速報。
そりゃあ皆さん、高台へ避難しますよ。
崎の湯でも着の身着のまま、車で避難する人。
お代は要りませんからと、返金する運営の方々で、それはすごい騒動だったそうです。
海が近いだけに、誤報で良かったなぁ…と思いました。
さてその後ですが、正月3が日の最終日。
高速道路も混雑が予想されますし、何より和歌山から高速道路経由で奈良へ帰ると高い。
11月にスタッドレスに履き換えているので、龍神スカイライン経由で帰りました。
なお、
龍神スカイラインは冬季チェーン規制の時期ですが
スタッドレスタイヤでの走行は問題無い事を、事前に確認しております。
…で、行ってみましたが…
あれ、雪ない…?
標高1000mを越えますから、上の方まで行ったら例年なら絶対雪あるんですけどねぇ。

参考までに、こちらは一昨年の12月に訪問時。
ごまさんスカイタワーに到着するも、雪は無し。
紅葉でかなり混雑する秋のような、爽やかな山並みがそこにはありました。
降る時はもっと降るので、スタッドレスと言えども要注意な道路なんですけどね。
…で、毎度の事なんですが。
「わ」ナンバーのサマータイヤのレンタカーや、二輪車で訪れる方が居るんですよね…。
今年は暖冬ですが、規制はしっかり遵守して欲しいなと思います。
んでまぁ雪がほとんど無くて、かつ交通量も少ないので。
白浜~龍神~奈良への帰宅は、かなりスムーズに帰る事が出来ました。
ただ…ちょっと間違ったのが、高野山からR371で橋本経由で帰ったんですが。
高野口から帰った方が正解だったみたいですね。今度からは気を付けるとしましょう。
昨年3/28に高野山道路に新しいトンネルが出来ていたり、以前より改善されていたのも有難いですね^^
ちなみに龍神スカイラインへの道中、R425が通行止め との表示が出ていました。
吊り橋が通れなくなっていたんですよね。
まぁ…このR425。
わざわざ通るメリットも無い酷道ですがねw
↑こんな感じです。ココ通る位なら、大回りでも迂回した方が絶対早いし安全。
そんなこんなで、有料道路は一切通らず奈良~和歌山の往復となった今年の正月。
帰りの橿原~橿原北間以外は、ほとんど渋滞にも捕まらず走行出来ました。
お隣でありながら、和歌山の海側へ車で行くのは初めてでしたが、走りも温泉も楽しむ事が出来ました。
次に行く時はどの道から行こうか…などを考えるのも、また楽しみです。
今年でもダス子で色々走っていこうと思います。
