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お茶☆のブログ一覧

2021年11月12日 イイね!

S130Z オートエアコン不調→修理 その4 完治

S130Z オートエアコン不調→修理 その4 完治こんばんは。


「オートエアコン不調→修理 その3」からのつづきです。






バキュームホースを全交換しても不具合は直らず!バキュームホースの劣化が原因ではなかった!

するとどこから漏れているのだろうか?






バキューム回路図をよく見てみると、負圧が大気に開放されるバルブがあることに気づきました。



(インテークドアにも同じようなバルブがありますが、正常に作動しているので今回は調べません)





もしかしたらこのバルブが詰まったり壊れたりして負圧が漏れているのかも…

しかもこのバルブの先はバキュームセレクターのV1に繋がっています。

Vはベントドア
Iはインテークドア
Bはバイパスドア
Fはフロアドア
Wはウォーター

を意味していると思われます。Sはわからないけど負圧源のことだと思います。

V1ってことはベントドアなので、フルCOLD時にベントから風が出ないことと関係あるのかも。





診断方法は海外向けのFSMで確認。



早速調べてみたところ、残念ながら正常でした。











もうお手上げです。

ここまで室内ユニットを調べても問題が無いので、バキュームタンク側が悪いような気がしてきました。





ここでふと思いつく。

室内ユニットに繋がるバキュームホース2本をインマニの負圧源に直結させたらどうなるのだろうか?





実験してみましょう。








ガスが入っていないのでエコノミーモードでフルCOLDにしてみます。














あれ、カチカチ鳴らない(笑)















ベントからも冷風が勢いよく吹き出しています。








これでバキュームタンク不良が確定しましたが、今までの苦労は無駄だったのでしょうか?(笑)








さてバキュームタンク不良について、S130と似たようなバキュームコントロールのエアコンシステムを参考にするつもりでしたが、修理の事例がほとんどなく、途方に暮れていました。



ちなみにバキュームコントロールのエアコンは下記の日産車で使われていたようです。



330、430、Y30セドリック・グロリア
Z31
S110シルビア・ガゼール
F30レパード
C230、C31ローレル

他にもあるかもしれません。




その中でもY30のセドグロは現存車両も比較的多く、修理の事例が見つかったので、一部参考にしました。

特にこの動画は非常に参考になりました。













S130Zにも同じチェックバルブが使われているな…。



動画の内容から、チェックバルブが劣化してバキュームタンク内の負圧が低下していることがわかりましたが、新品の部品はもう出ないでしょう。

中古品に交換しても、そのうち同じようにチェックバルブがダメになると思います。

また動画と同じように上手に分解する自信もありません。







そこで以下の対策を考えました。


バキュームタンクのチェックバルブは壊れているので使わずに栓をして、負圧が漏れないようにしました。






そして反対側の差込口から出るホースをT型ジョイントで分岐し、片方は白線のインマニ負圧源に、もう片方は室内ユニットに行く青線のバキュームホースに接続しました。



バキュームタンク側には外付けのチェックバルブを入れ、タンク内が常に負圧になるようにしています。












これで不具合が出る前の正常な状態でエアコンが作動するようになりました!!











毎度のこと見当違いの部分を修理して遠回りしてしまいましたが、ようやく純正オートエアコン完治です\(^o^)/


これで夏も冬も快適に乗れそうです。




エアコンのセンサー類や電気系統って意外と壊れないものですね。

室内ユニットのバキュームホースは、あと50年間は交換の必要は無いかな(笑)




お茶
Posted at 2021/11/12 20:35:56 | コメント(1) | トラックバック(0) | 不具合・メンテナンス | クルマ
2021年11月11日 イイね!

S130Z オートエアコン不調→修理 その3

S130Z オートエアコン不調→修理 その3こんばんは。


「オートエアコン不調→修理 その2」からのつづきです。







バキュームスイッチに繋がるホースの劣化が原因ではないことはわかりましたが、エアコンの室内ユニットには何十本ものバキュームホースがあり、劣化したホースを特定するのは困難です。




一本一本調べるのは無理かぁ。














ってことで…





































すべてのバキュームホースを交換しました。




使ったのは内径3mm✕外径6mmのポリ塩化ビニル製のチューブです。

ゴムよりも耐久性は高いと思います。




とにかく一本ずつ、接続先を間違えないように慎重に交換していきました。





交換したバキュームホースはエンジンルームを含めると40本!(エンジンルームは黒のゴムホースにしましたが…)





総延長10メートル以上あったと思います。


万が一ホースが抜けたとき、どこに繋がるかわかるように青、赤、白、黄、緑など、ホースにテープで色をつけておきました。


国内向けの整備要領書はあてにならないので、海外向けのFSMを参考にしました。




純正のゴムホースにも色が付いていたのですが、一部は消えてしまっていました。

特に青と緑の見分けができなかったです。





各ユニットを車に取り付け、配線やバキュームホースの接続を念入りに確認し、ダッシュボードも取り付け。









今回もガスは入れずにエコノミーモードでフルCOLDにしてみます。










今度は直ってるかな…緊張の一瞬です。















「カチカチカチカチカチカチ」







えっ・・・・・。直ってない(汗)




またやり直し?(笑)




せっかく苦労してバキュームホースを交換したのに…



つづく
Posted at 2021/11/11 20:01:48 | コメント(1) | トラックバック(0) | 不具合・メンテナンス | クルマ
2021年11月10日 イイね!

S130Z オートエアコン不調→修理 その2

S130Z オートエアコン不調→修理 その2こんばんは。


「オートエアコン不調→修理 その1」からのつづきです。








意を決してダッシュボードを外し、さらにブロア、エバポレーター、ヒーターの各ユニットを外します。







これがメインのヒーターユニットですね。







ご覧の通り、バキュームホースが張り巡らされております。
















とりあえずバキュームで動くアクチュエーターに異常がないか、バキュームテスターで確認してみます。



パワーサーボ(エアミックスドア)、ベントドア、バイパスドア、フロアドアの各アクチュエーターはパンク等もなく、正常に動いていることが確認できました。






アクチュエーターではないけど、これにもバキュームホースが繋がっていたので確認してみます。



この部品、整備要領書に何の説明も無いのでパーツリストで調べたところ、バキュームスイッチであることがわかりました。

輸出仕様のFSM(サービスマニュアル)にも記載があるのに、国内の整備要領書にはなぜ説明が無いのだろうか…。



テスターで調べたところ負圧になるとカチっと鳴って電気が通る仕組みみたい。



これに繋がっているホースが劣化してゆるゆるだったので、もしかしたらこのホースから負圧が漏れてたのかも。

バキュームが弱くなりオン・オフを繰り返したためにカチカチ鳴っていたのかもしれない。


よし、原因はこのホースかもしれないな!

バキュームホース全部調べる必要なくなってラッキー♪


ってことでゆるくなったホースの先端だけカットし、各ユニットを軽く掃除してから元に戻すことにしました。






ここでダッシュボードを外したついでにフロントスピーカーを交換しておきます。







オートバックスの安めのスピーカーが付いていたので、カロッツェリアの10cmコアキシャルにしました。











ダッシュボードと左からブロア、エバポレーター、ヒーターの各ユニットです。



ダクトのスポンジも劣化してボロボロになっていたので、エプトシーラーで貼り替えておきました。










各ユニットを車に取り付け、配線やバキュームホースの接続を念入りに確認します。



重たいダッシュボードも取り付け。

一人でダッシュボードの脱着をするのは本当に大変です。









まだガスを入れるのはやめておこう。








とりあえずコンプレッサーを回さないエコノミーモードでフルCOLDにしてみます。









直ってるかな…緊張の一瞬です。















「カチカチカチカチカチカチ」






えっ・・・・・。直ってない(汗)



やり直し?(笑)







つづく
Posted at 2021/11/10 21:00:27 | コメント(2) | トラックバック(0) | 不具合・メンテナンス | クルマ
2021年11月09日 イイね!

S130Z オートエアコン不調→修理 その1

S130Z オートエアコン不調→修理 その1こんばんは。
またブログがサボり気味です。


実は今年の5月頃からエアコンが不調でした。

今回原因を突き止め、ようやく完治したのでその顛末を記録しておきます。







最初に書いておきますが、原因は「バキュームタンクのチェックバルブ不良によるタンク内負圧の低下」でした。





S130Zのオートエアコンは負圧でコントロールしているので、バキューム不良による不具合であることはわかっていたのですが、自分の判断ミスもあり完治までかなり遠回りしてしまいました。





長くなるので興味のないひとは読み飛ばしてください。






まず不具合の症状として、エアコンの設定温度をCOLD側にすると正面の吹出口(ベント)から風が出なくなり、足元(フロア)から熱い微風が出てきます。

同時に「カチカチカチカチ」という音が操作パネルの裏から鳴っていました。









HOT側(ヒーター)の機能は問題なし。

またBI-LEVEL(バイレベル:頭寒足熱)とデフロスターも正常で、内気循環のスイッチも問題なく機能します。

要は冷房だけダメだったということです。





ただ、BI-LEVELでフルCOLDにすればベントとフロアから冷風が出たので、暑い真夏でも何とか乗り切ることができました。






暑さが落ち着く頃の9月中旬を待ち、作業開始です。

バキュームの総点検となると、エアコンのユニットを外すことになるので、少し面倒な作業になります。

エアコンの室内ユニットはブロアユニット、エバポレーターユニット、ヒーターユニットの大きく3点から構成されています。

これらを外すにはオーディオ周りやグローブボックス、更にはダッシュボードを外す必要がありますが、まずは手軽にチェックできるエンジンルームのバキュームタンクから確認します。





バキュームタンク内の負圧が保持できるかどうか、バキュームテスターを使い確認します。



問題なく負圧がキープできてます。


ただ、負圧が上がるまでに時間がかかったことが気になりました。






次にバキュームタンク内に息を吹き込んでみました。

タンクに息を吹き込んだ分が押し返されて出てきたので、チェックバルブとしての機能は「問題なし」としました。


しかし、息が吹き込めるということはタンク内に空気が逆流しているのでダメですよね…(笑)

チェックバルブのダイヤフラムが劣化しているものと思われます。

負圧がなかなか上がらなかったのも同じ原因でしょうね。

これが判断ミスでした。






ここから迷走が始まります。

バキュームタンクが問題ないなら、どこかで負圧が漏れているはず。

エンジンルームのバキュームホースは裂けたり切れたりしていないので、問題があるとしたら室内ユニットだろう。

40年前のホースでは劣化してバキュームが漏れてもおかしくない。


ということでダッシュボードを外し室内ユニットを確認するという面倒な作業をすることになってしまいました(笑)



つづく
Posted at 2021/11/09 20:48:13 | コメント(0) | トラックバック(0) | 不具合・メンテナンス | クルマ

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