今朝は朝霧でわからなかったが、昼休みに南アルプスの景色を眺めると初冠雪であった。思い起こせば昨年の今時季、プレオを見切ってS1へ入れ替えて、一年が経つのは早いもので来月はBRZの車検である。S1を乗り出して冷却系の問題が発覚、ヒーターポンプ故障にウォーターポンプ交換と他にセンサー破損が3箇所と外れのS1でした。しかし、S1は2Lの4WDターボ、なぜかBRZより燃費がよろしい。下駄車の入れ替えなので、社用車のS3の運行記録からプレオと同等程度の燃費ならOKぐらいで選んだのだが、BRZと比較しても良すぎる。何が違うのかを記載しておく。
スペック比較、ノーマルのカタログ値は
AUDI S1 BRZ
最高出力 231ps/6000rpm 207ps/7000rpm
最大トルク 37.8kg・m/1600~3000rpm 21.6kg・m/6400~6800rpm
種類 直列4気筒/ICターボ 水平対向4気筒/NA
総排気量 1984cc 1998cc
内径×行程 82.5mm×92.8mm 86.0mm×86.0mm
圧縮比 9.6 12.5
JC08モード燃費 14.4km/L 11.8km/L
S1のターボに対してBRZはN/A(爺車はS/C付き)、ロングストロークとスクエアなどなど、違いはあるけど所詮2L、カタログ燃費はBRZはS1に完敗なのである。どこが違う・・・と考えながらBRZを弄った1年?、S1の故障修理に追われた1年だった。
欧州車と日本車の違いは冷却方式、でも欧州車の冷却は複雑で日本車は単純である。その分、欧州車の冷却系のトラブルリスクは多いのだが、燃費性能は欧州車に分があると思った。
①、S1のクーラント加圧は1.5kg/cm^2でBRZは1.1kg/cm^2、半端ない高開弁圧である。
②、S1は水冷オイルクーラー付?、いやエンジンオイルをクーラントで暖気している。
③、BRZはラジエターへ流水制御はサーモスタット開弁で行っているが、S1は+電動バイパスゲード開弁式なのだ。
S1は複雑な分、冷却廻りが壊れやすい。パイピングジョイントもOリング入りのジョイント多様でBRZの様にクランプ式じゃない。よって経年劣化で漏れやすい。今年壊れた冷却水回りは、多分先人のオーナーが水漏れ発生で入れてはいけない漏れ止め剤、たぶんホルツなんかを投入、漏れ止め凝固剤でヒーターポンプ詰まり故障、ウォーターポンプのOリングからの漏れ止めは止まったが、今度は電動ゲートが固着し故障したと見立てた。ヒーターコアとラジエターコア詰まりにならない内にLLCを入れ替え洗浄したのがトドメを刺してしまった。脳血栓みたいに塊がウォーターポンプへ詰まったのだ。
写真は壊れたウォーターポンプ、こいつをバラシて解析してみた。
話を戻してS1から学んだことをBRZへ展開してみると今年燃費が大幅改善されたのである。
一昨年の年間燃費11.8km/Lが最高値であったが、今年は今のところ13.5km/L。
S/C付きの改造車、自称推定出力285馬力で新車から初めてカタログ燃費を大幅に上回りそうである。
BRZの今年の弄りは、1月にハイラジエターキャップ1.3へ交換し、ちょづいた爺はその後1.4へ改造、ダイレクトイグニッションコイルをCUSUCOのマルチスパークタイプへ、クランクプーリをS4の軽量タイプへ交換し、エンジンオイルをGR0W-20、充電制御改善の為サブバッテリーを搭載し、フライホイールを軽量タイプのHKS、LAクラッチキットへ交換した。この中で失敗は最後のLAクラッチだった。ECUのリセットとジャダーで燃費悪化だった。今秋、燃費が戻ら無かったらLAクラッチは見切るつもりだったが、エアコン使用が減ると良化し始めた。もう一冬はLAクラッチで過ごそうと思う。
この中で一番燃費向上に貢献したと思われるのが、ラジエターキャップの高開弁化だと思う。次がエンジンオイルとクランクプーリーと思っている。
とにかく、通勤燃費が改善したのは間違えないので、圧力窯式が暖機運転の時短に影響していると確信している。水漏れはしてないと思うが、来月の車検でしっかりチェックしてもらうつもりだ。↼実はロアパイプジョイントで滲んていたがSUBARUのS-LLCに含まれる漏れ止め剤で止まった後は確認している。
他がOKだったら次は開弁圧をS1と同じ1.5kg/cm^2へ改造しようと考えている。
改造のベースは写真のこれね。
BRZの燃費記録を遡ると燃料高騰の候、燃費向上はまんざらでもないと思う。
でもね、S1の方がまだ1割以上燃費が良いだよね。BRZからS1へ展開したのは油脂類のみ、他の手法が見つからないがどちらも目指せ300馬力、リッター15kmである。
Posted at 2023/10/16 20:26:35 | |
トラックバック(0) | 日記