爽やかなパワーフィールの水平対向6気筒ツインターボエンジン。
排気系の取り回しと最低地上高の関係なんでしょうけど、タービンをヘッド下ではなく脇に配置してるのでエキマニからタービンハウジングまで多少距離があるように見えますね。
かなり前に乗っていた第二世代GT-RのR33ブーストアップ仕様と馬力と車重がちょうど同じ位です。比べての印象は、R33@385psの方が迫力ある加速をしてたような気がしますが、それは車体の仕上がりの違いからくる体感差のような気がします。車幅はR33:1780mm,992C:1850mmと992が一回り幅広ですからね。
ワタシが乗っての992カレラ385馬力は、ちょうど使いきれるパワーと感じます。しかも使いやすいパワー特性。
ごく普通に乗ってると1000rpm弱で巡行してたりするので、低回転域では茫洋と回ります。直噴になってからの実用車のダウンサイジングエコターボエンジンの場合は、アクセルワークとは関係なくドライバーが望んだパワーがすぐに取り出せるようエンジンECUがいろいろ考えて、例えば動き出しでタービンを多めに回してたりとかなんか裏でやってたりするのを感じるのですが、992のは3Lですから低回転域では排気量だけでも全く余裕なので、何をやってるのか(やってたとしても)ワタシは感じ取れませんね。なので茫洋と表現した次第。
中回転~高回転域は、アクセルの踏み方に応じてブーストをコントロールするかのような、ターボエンジンとして実に分かり易い出力特性と感じます。トップエンドの残り1000rpmはそれ程はパワー感はないですが普通に伸びていきます。
冒頭に爽やかと書いたとおり、強烈なとか異次元のとかドラマチックとかまでは、無いデス。つまり、かなりリニアな出力特性と思うので、でもターボ感が無いかというとそんな事はなく、ハーフアクセルからのグッとひと踏みでのパワーの盛り上がりは明らかにターボエンジンのそれです。私見ですが、2輪の2ストロークエンジンと4輪のターボエンジンは、どちらも、ジワジワとアクセルを開けたのとズバッと一気に全開にしたのとでは、パワーの出方が違うと感じています。エンジン性能曲線図も、その回転数でのアクセル全開のグラフな訳で、なかなか簡単に性能の評価は難しかったりします。踏む人によって違うというのもあるでしょうし。一方、一生懸命に高回転まで回さなくても十分なパワーが得られるから楽に走れる、というのもターボ車の良い一面と思います。
で、他車との比較で考えてみると、もう記憶力もアレなんですが、下の諸元表を見てもらうとして、、、
992C____385ps_450Nm_1530kg_3.97kg/ps
992CS___450ps_530Nm_1530kg_3.40kg/ps
992GTS__480ps_570Nm_1530kg_3.19kg/ps
992TBS__650ps_800Nm_1650kg_2.53kg/ps
R35(2007)__480ps_588Nm_1740kg_3.63kg/ps
R35(2019)__570ps_637Nm_1760kg_3.09kg/ps
R35(NISMO)_600PS_652Nm_1720kg_2.87kg/ps
AMG45_421ps_500Nm_1670kg_3.97kg/ps (A:1670kg,CLA:1710kg)
ワタシが乗ってたR35(2007)480psと992C385psとでは、それはもう異次元に違います(^^; 話にならないレベルでR35(2007)速いです。でも、kg/psで見ると、992カレラSならば勝ってますね。ワタシはR35で峠道全開はしませんでしたね。それはアッという間にとんでもないスピードになるのでブレーキが間に合わない、正確に言うと公道の一定しないミューの路面でフルブレーキしても(イヤすべきじゃないけど)ABSが効いたときなどの空走距離が発生した時に車線内で減速しきれない程の速さ、と感じたからです。カレラSならそれ位に速いのかもしれませんね。FSWなら純正タイヤで55秒を切ってくる事になりますが、リアリー?992CSにはワタシは乗った事ないのワカリマセーン。。。
AMG45のスペックも載せましたが、45は乗った事ないのですが、CLA35AMGは992Cを試乗するちょっと前に乗った事があります。なかなかAMGの4気筒ターボは気合入ってると感じましたね。とにかくブーストコントロールのレスポンスが素晴らしくAMG35であってもこの点は992C以上と感じましたね。AMG45どんだけ?と。CとCSのエンジンの差が単にタービンとブースト圧だけと「仮定」すると、制御系はAMG45の方が上じゃないかと予想しますね。
ただし、比較した両車は4駆なので、トラクションや加速時の姿勢に関しては気にすることなくいきなりフルパワーを発揮させるECUになってると思うので、RRを全開にした時、パワーだけじゃなく車全体の性格(車のリアクション)とかはまた違った側面が見えたりするので、その辺はエンジン単体での評価とは別の意味があるように思います。
じゃぁカレラ4はどーなんだって話になる訳ですが、1989年の964の頃からカレラには4駆が設定されていてそれがポルシェの答えの一つなんでしょうけど、いまだにRRに磨きをかけて作り続けてるのも事実なんで、、、話は尽きない訳です?!(エンジンの話から脱線)。
という事で、あくまでRRの992Cに関して、そろそろ着地点が見えてきたという感じです。
※さわやか、というハンバーグ系ファミレス?が御殿場に行く度に目に入るので緊急事態も明ける事ですし、爽やかなエンジンの992Cに乗って今度食べに行こうと思います!(^^)!
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Posted at 2021/09/29 22:28:50 | |
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