
MR2ターボの心臓部・3S-GTE
古臭いエンジンですが、耐久性には定評のあるエンジンです。

出力特性です。
6000回転でピークパワーを発揮しています。トルクに注目してみるとピークを境にガクンと落ちています。これが6000からの頭打ち感を感じさせてしまいます。ベタな言い方をするとただ回っているだけ。4000から6000までの加速感が凄いだけに一瞬「え?」っていうような失速感すら感じます。ピークまでトルクを落とさないのは無理ですが、もう少しなだらかに落ちるトルク曲線を描ければ、ドライバビリティは大幅に向上すると思われます。
だからといって、トルクが落ちてくる6000付近でシフトアップしたほうがいいのかと言ったら少し違います。シフトアップしたときの回転数の落ち込みも計算に入れないといけません。シフトアップしてパワーバンドを外すようじゃトータルの加速力は落ちます。最大トルクは4000で出ていますが、最大パワーは6000で出ていることを忘れてはいけません。意地でもレブまで回す必要もないですが、早すぎるシフトアップは勿体無いです。

ターボだけじゃあれだからNAも。これはⅤ型です。VVT-i搭載のエンジンです。
VVT-i(Variable Valve Timing-intelligent system) 可変バルブタイミング機構です。
もしVVTL-iだったらVTECキラーに成りえたのではないかと妄想してしまいます。

出力特性。
いいカーブですね。トルクがピークを過ぎてもなだらかに落ちています。高回転まで気持ちよいと思います。

ついでに比較用のS2000・F20Cエンジンです。レブリミットの9000回転までトルクの落ち込みは少なく、5000過ぎのハイカム領域からグンとトルクが上昇しています。レブまで衰えずに回るエンジンは例えパワーがなくても、気持ちのいいエンジンだと感じられるはずです。これは十分ハイパワーですけどね。
エンジンはその車を印象付ける最も大きな要素です。自分のエンジンを知って、長所を伸ばすのか。はたまた短所を補うのか。気持ちいいエンジンになれば運転も楽しくなりますね。
ちなみにwikiの3Sエンジンのページ。間違っています。MR2乗りならきっと分かりますよ(笑)案外信用ならんもんですw
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Posted at
2013/05/18 09:31:49