
エンジンかボディかっていうくらい車の中で重要なパーツ。
この2代目TTからASF(アウディスペースフレーム)を採用しボディの7割がアルミになっているのはTT乗りなら知っているかと思います。自分もこのTTが登場当時に
「7割もアルミなんて凄いなー」
なんて至って普通な感想を抱いていました(笑)

アルミボディとして有名どころは何といっても初代NSX。今考えると平成初期に登場ですからね。30年前って考えるとすごいですね。詳しく知りませんが、スチールとアルミを単純に置き換えたようなアルミモノコック構造です。今の技術ではもっと効率的にアルミの特性を生かした構造に出来るようで、現にアウディはアルミモノコックボディを作りませんでした。軽い以外になんのメリットもなく、アルミ特有の騒音問題などがあり、市販車には絶対採用しないと約束したそうです。
その結果生まれてきたのがASF。これはモノコック構造ではなくて、その名の通りスペースフレーム構造です。物凄いテキトーに説明するとモノコックはボディ全体で剛性確保。スペースフレームは骨格で剛性を出し、ボディは応力の掛からないただのパネル。
新型NSXもスペースフレーム構造ですね。

これはR8
分かりやすくフレーム構造ですね。ボディがただのパネルって意味が分かると思います。

一般的なモノコック構造。ボディ全体で剛性を出します。衝突すると変形し、衝撃吸収能力は高いですが、修復が難しく、元に戻っても剛性の回復が難しいです。コックとは「殻」という意味ですね。
少し脱線します。
一度ティッシュの箱をイメージしてください。箱をクシャクシャにしてから形を整えます。さぁ、元の強度に戻りましたか?強度がガタ落ちになるのは想像できますね。シワシワなボディにパテで成形して塗装をすれば見た目は綺麗ですが、強度は・・・。中古で事故車を購入するのはこんなリスクもあります(笑)
では、話を戻して。
フレーム構造も万能ではなく、生産性や衝突安全やスペース確保など難しい点も多々あります。それぞれ一長一短ですね。

これが2代目TT。
パッと見、どこがフレーム構造やねん。みたいな感じですねw
水色の部分がアルミになっています。リアハッチ、ドア、リアフロア以外、すべてアルミ製です。重量配分などを考えてこのような構成になったようです。ここまでするならオールアルミでよくね?と思ってしまいますが(笑)
このデカいドアが鉄ってね・・・重いんですよ(苦笑)

そして3代目TT
はい、シャシーがスチール製になりました。これはフォルクスワーゲンのMQBというプラットフォームを採用したからです。ポロからパサート。A3、TT、Q2も同じMQBです。セグメントを越えて採用できるので大幅にコストが削減できるというものですが・・。
3代目TTはスチールボディになっちゃいました、テヘッ☆と言うわけにはいきません(笑)
なので上物が全部アルミになりました。ドアもハッチも全部です。トータルのアルミ率は2代目を越えるかどうかは分かりません。アナウンスしていないので、恐らくアルミ使用率では2代目に負けるのかな?と勝手に思っています。
しかし、結果的に2代目より軽量に仕上げることが成功しましたので流石といいましょうか。
適材適所の考えでアウディもスチール回帰が進んでおります。しかし、アウディは軽量化に力を入れていますので、重くなる心配はあまりしていませんかね。
TTって1700㎏くらいあるんでしょ?とかたまに言われますが、そんなありません(笑)
うちのは1470㎏ですw
軽量なモデルは1300㎏切るくらいです。ボディサイズ考えるとすごい軽いでしょう^^
しかし、これが仮にスチール製だったら・・ホントに1700㎏くらいあったかもしれませんね・・。
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日記 | クルマ
Posted at
2019/04/11 22:29:09