
この聞きなれないワード、知っていますでしょうか?自分は知りませんでした。
ねじの締め付け管理方法の一つに塑性域締め付けというのがあります。何故こんなことを知ったのかというと・・。
車弄りをしていくと、たまに出てきますよね。再使用不可のボルト、ナットって。
現在作業中のTTのハブベアリングも再使用不可のボルトを使用しています。ハブとドライブシャフトを連結するゴッツイやつです。
今までは、
「負荷がかかるから再使用不可なんだろうなー」
程度で詳しく調べることはしませんでした。きっかけになったのは、今回TTのハブボルトの締め付けトルクが200N/m + 180° となっており、単純に
「なんでトルク管理だけじゃないの?」
と疑問に思ったからであります。
調べていくと、ねじの締め付けには弾性域と塑性域というのがあり、
・弾性域締め付け
長所・・ボルトの繰り返し使用可
締め付け作業が容易
短所・・軸力にばらつきが大きい
・塑性域締め付け
長所・・安定した軸力が得られる
短所・・再使用不可
締め付け作業に手間がかかる
ということみたいです。
弾性域を超えて締め付けることで軸力を安定させることが目的ですね。
締め付け方法も結構種類があるのですが、詳しく解説しているサイトがたくさんあるので、気になる方は調べてみましょう。
ちなみにTTのハブセンターボルトは塑性回転角法というものになるかと思います。200N/mで締め付けてから、180°回すので。
現状、片側のハブ交換は終わったのですが、200N/mはともかく、そこから180°締めはなかなかキツかったです。ボルトも工具も大丈夫?ってくらい締め付けます。2mの単管で延長して締め付けましたからね(笑)
外したボルトは目に見えた変形や伸びは分からないですけど、相当な力で締まっていますから、再使用はやはり危ないですね。
タイヤが外れたら命に係わりますから、軸力を安定させる方法で締め付けているということですね。
部品が届くまで色々調べていたので勉強になりました。
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Posted at
2019/11/11 16:01:33